スルガメテオ

スルガメテオ
ジャンル スポーツ漫画野球[1]
漫画
作者 田中ドリル
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 週刊少年マガジンKCデラックス
発表号 2025年7号 -
発表期間 2025年1月15日[2] -
巻数 既刊2巻(2025年7月16日現在)[1]
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ポータル 漫画

スルガメテオ』は、田中ドリルによる日本漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2025年7号から連載中[2]

概要

同誌としては『ダイヤのA』以来の高校野球を題材にした作品[要出典]

物語がハイテンポで進み、試合の多くがコマ送りで描かれている[要出典]。また、序盤から学校名・キャラクターなどの誤植が目立つ[要出典]

あらすじ

ラグビーの強豪である都立星群高等学校には、人数すら足りていない野球同好会が存在。キャプテンを務める甲斐陽人は、ガタイのいい新入生・駿河慧に目をつけ、“未来のエース”として勧誘する。しかし、即座に断られて意気消沈した甲斐は、帰りに馴染みのバッティングセンターへ寄る。そこで駿河とまたしても顔を合わせ、彼がなんと店主の身内である事実を知った。新入部員として再度勧誘するものの、駿河は断固として拒否。甲斐が去ってからベンチに置かれた入部届けを見つけ、後日返却すべく駿河はグラウンドに赴く。そこではグラウンドの使用を賭け、ラグビー部との試合が行われていた。その矢先、悪質なプレーにより投手である甲斐が負傷。成り行きで彼の代わりにマウンドへ上がった駿河は、バッティングセンターの名物「スルガメテオ」を彷彿させる投球を披露。ラグビー部の打線をねじ伏せ、見事勝利をもたらした。

登場人物

星群高校

西東京にある都立の無名校。部員数は10人(当初は8人)。宙曰く「チームの打撃力は低いが、守備力だけならば全国クラス[注 1]」。強化合宿の第1試合(対陽炎第三Bチーム)にて、完全試合を達成する。

1年部員

駿河 彗(するが けい)
本作の主人公投手右翼手、右投右打。打順9番。AB型
一見ぶっきらぼうな朴念仁であるが、実際はシャイな性分[注 2]実家バッティングセンター経営しており、名物「スルガメテオ」の正体[注 3]祖父と2人暮らしだが、何かしらの事情を抱えている模様。過去に関する記憶もまた断片的であり、観月のことを思い出せずにいる。
恵まれた体格とフィジカルを有し、高校生離れした剛速球を放る。加えてボール0.1個分単位制球力を誇り、将山すらも抑え込める投球センスの持ち主。その反面、牽制球クイックモーションをまともに行えず、基礎知識もまた疎い[注 4]野手としては強肩や足の速さを活かし、走者刺殺している。
入学式にキャプテンである甲斐に目をつけられ、グラウンドの使用を賭けた試合に思わぬ形で登板。それ以降、熱心なオファーを受けて入部する。
大の学業不振であり、とりわけ数学が苦手。
観月 新(みづき あらた)
ユーティリティプレイヤー。投手・遊撃手外野手(右翼手・左翼手)、両投[注 5]左打。打順1番。
両耳に填めた無数のピアス、黒いマニキュアが特徴。根暗で物静かなメンヘラ気質。当初は仮入部という扱いだったが、1か月遅れで正式に入部する。駿河とは小学生からの仲であるが、諸事情により忘れ去られている。
大阪府ボーイズリーグで名を馳せた逸材選手。抜群の打撃センスと選球眼を備えており[注 6]、細身ながらホームランを量産する長打力も持つ。リードオフマンとして打線を牽引する存在。投手としてのポテンシャルも高く、サイドスローから切れ味のある変化球を操る技巧派。持ち球としてカーブスライダーシュートシンカーがある。
絵画趣味。駿河と違って学業優秀。

2年部員

甲斐 陽人(かい はると)
野球部のキャプテン。投手・捕手、右投右打。打順3番。A型。
太い眉毛が特徴。明るく前向きな性格だが、やや無鉄砲。口癖は「ガッツリ◯◯!!」。司令塔らしく観察力に長けており、体格のみで駿河のポテンシャルを見抜いた。
加地 京平(かじ きょうへい)
甲斐に勧誘されたメンバーの1人。捕手・三塁手、右投右打。打順2番。O型。
三白眼が特徴。5人兄弟長男。少しばかり荒っぽい性格。高校入学から野球を始めたものの、現在はすっかり順応している。
火野 透馬(ひの とうま)
遊撃手、右投右打。打順7番→8番。A型。
端正な顔立ちに口元のホクロが特徴。母親がモデル。小心かつ神経質な性格。華麗な守備が売り。
土屋 俊介(つちや しゅんすけ)
中堅手、右投左打。打順1番→6番。
童顔とツーブロックの髪型が特徴。チームの中では最も小柄なものの、俊足が売り。
天沢 狐次郎(あまさわ こじろう)
左翼手・三塁手、左投右打。打順5番。
糸目と八重歯が特徴。好物油揚げ
水戸部 勇(みとべ いさむ)
一塁手、右投右打。打順4番。
老け顔とチーム1の長身が特徴。実家は醤油屋。

3年部員

金子 優大(かねこ ゆうだい)
二塁手、右投右打。打順6番→7番。
切れ長の目元が特徴。クラスでは学級委員を務めている。
木原 憲明(きはら のりあき)
右翼手→補欠、右投右打。打順8番→代打
丸眼鏡が特徴。東京大学を志望している。観月が加入してからは控えに回った。

首脳陣(星群)

監督
本名不明。スーツ姿が特徴。運動経験の乏しい文化系であり、連絡事項の際に登場する。
進堂 宙(しんどう そら)
本作のヒロインおよび解説役。将山の実妹にしてマネージャー。1年生。
目元のホクロが特徴。流されやすい生真面目な性分。以前から生粋の高校野球オタクであり、観察力に関しては甲斐を上回る[注 7]。さらに運動神経も高く、内外野へ苦もなくノックを打ち分ける。
当初は「ごく普通の女子高生」としてスクールライフを送る気だったが、以前から書き留めていた『野球ノート[注 8]』を甲斐たちに見られ、なし崩し的に勧誘された。

その他(星群)

鳴海 修也(なるみ しゅうや)
2年生。ラグビー部所属。
ギザギザした歯並びが特徴。好戦的かつ嫌味な性格。中学時代に野球経験があり、甲斐とチームメイトだった。実力はまだ健在であり、ホームラン性の大飛球を放っている。

陸稲城西高校

西東京に君臨する『風林火山』の一角[注 9]。甲子園出場回数春11回、夏14回。

選手(陸稲城西)

進堂 将山(しんどう しょうざん)
駿河の宿敵。2年生。二刀流選手、右投左打。
掴みどころのない飄々とした性格。打率7割超え、通算67本塁打を記録している天才プレイヤー。投手としても最速151km/hの速球に加え、高速スライダーを操る。
権藤 雄一郎(ごんどう ゆういちろう)
主砲。一塁手、右投。
高校通算87本塁打。
東峰 龍(とうみね りゅう)
3年生。外野手、左投左打。
鋭い吊り目とカチューシャが特徴。駆け引きに優れており、星群との練習試合では「守備シフトだけで配球を読む」という芸当を披露。
佐伯 州都(さえき しゅうと)
投手、左投。

首脳陣(陸稲城西)

山之内 稔(やまのうち みのる)
監督。仏頂面が特徴。
部長
野球部の責任者。眼鏡と禿げ上がった頭髪が特徴。

陽炎第三高校

同じく『風林火山』の一角。甲子園出場回数春10回、夏6回。

選手(陽炎第三)

国本 竜介(くにもと りゅうすけ)
Bチームのキャプテン。投手、右投右投。
上昇志向な性格であり、和気藹々とした星群ナインに終始困惑。強化合宿の第1試合である星群戦に先発登板。先頭打者の観月にプレイボール本塁打を浴び、その後も失点して敗戦投手となる。
冴木 風磨(さえき ふうま)
Aチームの主力選手。打順2番。
尊大な性格でよく煽り口調を用いる。

首脳陣(陽炎第三)

重松 志尊(しげまつ しそん)
監督。口元に蓄えたが特徴。

紅葉林学園

同じく『風林火山』の一角。甲子園出場回数春5回、夏2回。

選手(紅葉林)

有栖川 樹林(ありすがわ じゅり)
主力選手。打順1番。
中性的な顔立ちと長髪が特徴。美意識の高い性格。

首脳陣(紅葉林)

佐藤 貴一(さとう きいち)
監督。恰幅のいい体型が特徴。

東海菅原学府高校

同じく『風林火山』の一角。甲子園出場回数春8回、夏6回。

選手(東海菅原)

円寺 琉火(えんじ るか)
主力選手。打順3番。
関西弁が特徴。

首脳陣(東海菅原)

野村 怜(のむら れい)
監督。眼鏡を着用した理知的な女性。

その他

駿河の祖父
本作の狂言回し。バッティングセンターの店主
をついた白髪老人と2人暮らし(対外的には「息子」と呼んでいる)。
日車(ひぐるま)
専門誌『月刊高校野球』のベテラン記者喫煙者
無精髭とハンチング帽が特徴。辛口なコメントが目立つ。

書誌情報

  • 田中ドリル『スルガメテオ』講談社〈講談社コミックス〉、既刊2巻(2025年7月16日現在)
    1. 2025年4月16日発売[1][3]ISBN 978-4-06-538789-4
    2. 2025年7月16日発売[4]ISBN 978-4-06-539766-4

脚注

注釈

  1. ^ その証拠に陸稲城西との練習試合では、トリプルプレイを記録している。
  2. ^ 特に物語序盤は、コミュ障を思わせる言動が目立った。
  3. ^ 表向きはピッチングマシンとなっているが、実際のところ防球ネット裏から駿河が投じていた。
  4. ^ 具体的には「相手打者がセーフティバントを試みた際、ベースカバーに入らない」「走者がいる状態でワインドアップ」などが挙げられる。
  5. ^ 作中の描写から本来は左利きと思われ、登板時のみ右投げになる。
  6. ^ 宙曰く「スイングスピードで合わせている兄・将山と異なり、腰の捻りや全身を使ってミートしている」。
  7. ^ 第15話では観月の打撃技術をすぐさま把握し、第18話では些細な守備シフトの穴を見破っている。
  8. ^ 星群高校野球部に関する特徴、改善点などを事細かく書き記した内容。
  9. ^ 甲子園出場常連である強豪4校の通称。

出典

  1. ^ a b c バッティングマシンの“中の人”が甲子園を目指す青春野球譚「スルガメテオ」1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年4月16日). 2025年4月16日閲覧。
  2. ^ a b 熱血キャプテン&内気な新入生コンビが甲子園を目指す、マガジンの青春野球譚”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年1月15日). 2025年4月16日閲覧。
  3. ^ 『スルガメテオ(1)』(田中 ドリル)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2025年4月16日閲覧。
  4. ^ 『スルガメテオ(2)』(田中 ドリル)”. 講談社. 2025年7月16日閲覧。

外部リンク

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