ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ トーナメント ファイターズ
『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ トーナメント ファイターズ』 (Teenage Mutant Ninja Turtles: Tournament Fighters) は1993年9月4日にコナミから発売されたセガジェネシス、Super Nintendo Entertainment System(SNES)用ソフト。 同年12月3日には日本のメガドライブ(MD)、スーパーファミコン(SFC)でも発売されたが、SFC版はサブタイトルが『ミュータント ウォーリアーズ』に変更されている。欧州版は他の作品同様に『Teenage Mutant Hero Turtles: Tournament Fighters』とタイトルがNinjaからHeroに変更されている。 翌1994年にはNintendo Entertainment System(NES)でも発売されたが、日本のファミコンでは発売されなかった。 従来のTMNTのゲームシリーズは横スクロールアクションやベルトスクロールアクションが多かったが、本作のゲームジャンルは対戦格闘アクションとなっている。ただし、3機種でゲーム内容はそれぞれ異なる。 2022年8月31日発売の『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』に3作とも収録され PlayStation 5、 PlayStation 4、Xbox One、Xbox Series X/S、Nintendo SwitchとPC(Steam)に移植される。 ジェネシス/メガドライブ版トーナメントファイターズのセガジェネシス/メガドライブ(MD)版は北米では1993年9月、PAL地域および日本では同年12月にSNES版と同時期にリリースされた。 MD版の音楽は、ゲーム作曲家の東野美紀と安達昌宣が共同で作曲した[3]。 あらすじ(MD)師匠のスプリンターがニューヨークを離れ旅に出ている間、のんびりしていたタートルズがテレビを見ていると、クラング皇帝からの挑戦メッセージが届いた。それによるとスプリンターがクラングの造ったタートルズのクローンに誘拐されてしまったらしい。タートルズは仲間のケイシー、エイプリル、レイ・フィレ、武者ビートルと共に、クラングのいる異次元空間「ディメンションX」へと乗り込む。 ゲームシステム(MD)ゲームシステムは、標準的な格闘ゲームのシステムとほぼ同じ。バトルは3ラウンドの試合で構成され、先に2勝したプレイヤーが勝者となる(ラウンド数はオプションで変更可能)。MD版は標準の3ボタンコントローラーを使用し、攻撃用のボタンはパンチとキックの2つだけになっている。強パンチ、強キックを実行するには、方向キーを前に入れながら攻撃ボタンを押す必要がある。3番目のボタンは挑発に使用される。必殺技だけでなく超必殺技もあり、ライフゲージ残量が少なくなり、赤い部分が点滅すると使用可能になる。特定の十字キーのコマンドと組み合わせて挑発ボタンを押すことによって発動し、ヒットすれば大ダメージを与えることができる。一部のステージには破壊可能な地形があり、新しいエリアに移行できることがある。 メインの1プレイヤーモードでは、タートルズとその仲間がディメンションXのさまざまな惑星に移動し、クラングからスプリンターを救出するために自分たちのクローンと戦う。プレイヤーはキャラクターを選択した後、パワーとスピードを調整できる。8体のクローンを倒した後、3体のボスと戦う。 2人で対戦を行う2プレイヤーズモード、1ラウンドの試合でコンピューターと対戦するプラクティスモード、1つのライフゲージで88人の対戦相手を倒さなければならないトーナメントモードがある。 キャラクター(MD)MD版には、4人のタートルズとその仲間4人の合計8人のプレイアブルキャラクターと3体のボス専用キャラクターが登場する。『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』では拡張機能でボスを使用できる。
SNES/スーパーファミコン版SNES版のトーナメントファイターズは、ジェネシス版と同時期にリリースされた。タイトルは同じだが登場キャラクターやゲームシステム等は異なる。 後に日本のスーパーファミコン(SFC)で『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ ミュータント ウォリアーズ』とタイトルを変更してリリースされた。日本版はいくつかの変更点があり、アスカの衣装はSNES版はお尻が隠れているがSFC版はTバックになっており、勝利時のアニメーションも新しくなっている。タートルズはティーンエイジャーのように聞こえ、キャラクターのアイコンが異なる[4]。 あらすじ(SFC)
ゲームシステム(SFC)SFC版の操作は、弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キックの4つのボタンを使用する。プレイヤーは対戦相手を攻撃することで、ライフゲージの下の緑色の超必殺技ゲージを溜めることができる。超必殺技ゲージMAX時に強P+強Kボタンを同時に押すことで超必殺技を発動できる。超必殺技ゲージは時間経過で減少する。 オプションモードでは難易度、キーアサイン、ゲームスピードの変更などができる。 メインのトーナメントとVSバトルに加えて、タートルズがカライに誘拐されたエイプリル・オニールとスプリンターを救出するストーリーバトルモードがある。プレイできるのはタートルズの4人だけで、他のキャラクター(およびタートルズのクローン)は対戦相手として登場する。ストーリーモードでは超必殺技は使えない。コンピューター制御のキャラクター同士の戦いを観戦するウォッチモードもある。 キャラクター(SFC)使用可能なキャラクターは10人、ボスは2人。ボス2体は裏技を使うことで対戦モードで使用可能。MD版と比較するとタートルズの4人とカライ以外のキャラクターは総入れ替えとなっている。
NES版トーナメントファイターズのNES版は、1994年に北米とPAL地域向けにコナミがリリースした最後のゲームだった。他の機種用と異なり日本ではリリースされていない。格闘ゲームブームの間にNES向けにリリースされた数少ない格闘ゲームの1つだった。 1人プレイ用のストーリーモードでは、4人のタートルズ(レオナルド、ラファエル、ミケランジェロ、ドナテルロ)のいずれかをプレイヤーが操作し、シュレッダーの挑戦に誰が適しているかを競う。最初の3人の対戦相手を倒した後、プレーヤーはケイシー・ジョーンズ、ホットヘッドと戦い、最後にシュレッダーとの決戦に挑む。ストーリーモードに加えて、ゲームには2種類のバーサスモード(1つは対CPU用、もう1つはプレイヤー対プレイヤー)と、4人のプレーヤーのトーナメントモードもある。ゲームの難易度やゲームスピードを変更できるオプションモードも利用できる。 各キャラクターには、基本的なパンチとキックのテクニックの独自のレパートリーと、コマンドベースの必殺技がある。戦闘中、スプリンターの顔をしたフライングモニターが登場することがあり、ステージの中央に赤いファイヤボールのアイテムが落とされ、どちらのファイターも取得できる。ファイヤボールを取得後、コマンドを入力することで飛び道具で攻撃できる。 NES版では、ホットヘッド以外のキャラはクローンキャラと戦うことができる。ホットヘッドは「Vs.CPU」モードでこの制限を回避することができる。2番目のホットヘッドは、ゲーム内のすべての同じキャラクターの2Pキャラと同様に、異なる色になるが、両方のキャラクターのサイズが大きいため、ちらついてしまう。『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』では拡張機能でホットヘッド同士で戦うことができたり、ちらつきを無効にできる。 キャラクター(NES)ストーリーモードではタートルズの4人のみ使用可能。VSモードではボスも使用できる。MD版、SFC版では武器を使うキャラクターもNES版では素手の格闘で戦う。
評価イギリスでは、1994年1月に最も売れたSNESゲームだった[5]。 SNES版は肯定的な評価を受けたが、Genesis版は賛否両論だった。1993年、アスカはエレクトロニック・ゲーミング・マンスリーの「戦う女性トップ10」で4位にランクインした[6]。 同じ号ではGenesis版に平均的な評価をし、「アニメーションパターンは乏しく、ファイターは魅力的ではない。ゲームのステージも暗い。」とSNES版ほど良くないことを指摘した[7]。メガマガジンは、Genesis版の、遅いゲームプレイと操作性の悪さを批判し、「ストリートファイターII以外のすべてを借りた、刺激のない格闘ゲームだ」と述べた平凡なレビュースコアを与えた[8]。GameProマガジンは、SNES版の評価(5段階中)をグラフィックスで4.5、サウンドで4.5、コントロールで5.0、ファンファクターで5.0としている[9] 。Game FanはSNES版を369/400点、Genesis版を248/400点と評価した[10]。SNES ForceはSNES版に90%のスコアを与えた[11]。 1995年、イギリスのゲーム雑誌のトータル!はSNES版についてトップ100のSNESのゲームで61位とし、「スーパーストリートファイターIIではないが、ほぼそれに近い。これは、ライセンスであることを考えると、驚くほど優れた格闘ゲームだ」と評価した[12]。 出典
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