ノート:深海巨大症改名提案現在の記事名「深海巨大症」ですが、deep-sea gigantism の適切な和訳ではないため、改名を提案します。 おそらく医学における gigantism の訳語「巨人症」からこのように訳されたのだと推察します。「症」という語によって病症であると誤解を受けてしまいますが、あくまで deep-sea gigantism は深海においてそうでない近縁な分類群の生物に比べ巨大になる傾向がみられるという現象であり、一つの種内にみられる変異である「巨人症」とは異なる現象です。人間以外の生物では dwarfism を小人症ではなく「矮小化」と訳す[1]のと同様に、この場合 gigantism は「巨大化」と訳すべきでしょう。例えば、パルンビ&パルンビ (2015.04.10)『海の極限生物』(片岡夏実訳)p. 65 では、deep-sea gigantism は「深海での巨大化」と訳されています。また、『岩波生物学辞典 第5版』(2013) p. 688e「深海動物」でも、「一般に小型化の傾向にあるが、中には巨大化や…(以降略)」との記述があります。さらに、深海の端脚類に言及して gigantism を「巨大化現象」と表現した例があります[2]。 そのため、本項の代替となるタイトルについては用例のある「深海での巨大化」を提案します。polar gigantism が「極地巨大化現象」と訳されているように[3][4]、「深海巨大化現象」という一語であればおさまりは良いものの、用例がありません。「深海生物の巨大化現象」のような表現も考えられますので、こちらのほうが良いという意見やほかのさらに良い用語があれば、ご意見を賜りたいです。 なお、出典の検証可能性についても追記しておきます。gigantism を「巨大症」と訳すことに関しては、『ヘンダーソン生物学用語辞典』(2012.09.25)p. 271 に用例があります。しかし(megaphyll を「巨大葉」と訳しているように)この訳書の語訳には問題点があることに加え、今回の用法としては適切ではありません。そのため、今回の議論では gigantism の訳語として「巨大症」があるという事実は前提としつつ、deep-sea gigantism の訳語として適切かどうかのみを議論します。Wikipedia上では、本記事の立項以前に「ダイオウグソクムシ」において RJS~jawiki氏の編集 (2009-06-06) において「深海生物の巨大症(deep-sea gigantism)の例としてよく引用される。」の句が追加されました。これが「深海巨大症」となったのは、本記事立項後にリンクされた際(2020-05-25, Johnen氏による)でした。本項が立項された2019年2月以前のインターネット上では、古く2006年に「深海の巨大症」、2007年に「深海生物の巨大症」、2016年に「深海巨人症」の用例がありますが、いずれも信頼できる情報源とは言えません。アルク 英辞郎には「深海巨大症」の記述がありますが、更新日時は不明で、専門的な訳語に関しての内容の保証はありません。ほかの「深海巨大症」の用例については、いくつかのニュース記事(GIZMODO 2019, NatGeo 2019, GIZMODO 2020, CNN 2022)、水族館のブログ[5]、および個人ブログなどがみられますが[6][7]、いずれも本記事の立項以降に作られたものであるため、Wikipedia に由来する可能性が高いです(特にGIZMODOについてはWikipediaおよびそれを転載したWeblioを出典としており、このことが明白です)。--Kingfiser(会話) 2025年7月11日 (金) 09:11 (UTC)やや修正--Kingfiser(会話) 2025年7月11日 (金) 09:26 (UTC)
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