ハイスコア: ゲーム黄金時代
『ハイスコア: ゲーム黄金時代』(ハイスコア: ゲームおうごんじだい、High Score)は、フランス・コストレル企画によるNetflixのドキュメンタリーシリーズである。ビデオゲーム黎明期の開発者や創造者のインタビューを交え、その歴史が解説される。2020年8月19日に配信開始された。 エピソード『ハイスコア』は1980年代と1990年代のビデオゲームの創造・開発に関するインタビューとセグメントで構成されており[1]、番組中にはこの時代のゲームに似たドット絵風アニメーションが挿入される[2]。 番組のオープニングシークエンスも過去のゲームを引用したドッド絵風であり、テーマ曲はオーストラリアのバンドのパワー・グローヴが手がけた[3]。番組の原語版のナレーションは、マリオの声優として知られるチャールズ・マーティネーが務めた[1]。
製作企画者のフランス・コストレルはフランスで育ちながらもアメリカ人の友人を持っていることから、「ビデオゲームは世界共通語である」ことがドキュメンタリーを制作するきっかけになったと語っている[3]。彼女はグレート・ビッグ・ストーリーのゲームドキュメンタリー「8-Bit Legacy」でショーランナーを務めたことがあったが、それは業界史の一部分をカバーしているに過ぎないと認識していた。彼女は『Dark Net』の仲間とメリッサ・ウッドの助けを借りてNetflix向けにピッチを開発した[4]。コストレルは多くのビデオゲームドキュメンタリーのようにゲームそのものではなく、その背後にいる開発者に焦点を移し、ビデオゲーム開発の創造性を洞察したいと考えていた[4]。コストレルは、ビデオゲームの歴史を完全に語るのではなく、業界の特定の時代の包括的で首尾一貫した物語に限定することにした[4]。コストレルとウッドは物語の片面を締めくくるためにアーケードゲームとコンソールゲームの誕生から始めるのが理にかなっており、3次元コンピュータグラフィックスへの移行で締めくくることを選んだことが「ゲーム史の新たな種類の踏み石となる自然なエンディング」であると考えた[5]。 彼らの物語を調べるに当たってコストレルはほとんどのゲーム会社は事件を紹介するために協力的であり、また一部の業界を去ったクリエーターもその物語を共有する準備ができていたと語った[5]。コストレルは約20時間分のコンテンツがあったが、全てのタイプのゲームプレイヤーの関心を持つ物語にさらに焦点を当てる必要があったために6話分まで絞り込んだ[5]。 番組で紹介されたゲームの1つにライアン・ベストによって1990年代に製作された『ゲイブレード』がある。番組中で語られているようにハワイからカリフォルニアに移る際に彼が所有するゲームのコピーは失われ、また他の場所でもコピーを発見することができず、製作中にプロデューサーたちに説明していた。プロデューサーたちは番組に使うためのコピーの所在をオンラインで調査し、ポストプロダクション終盤間近になって彼らはドイツ・ベルリンの同性愛博物館から連絡を受けてコピーを提供され、そしてベストのもとへ戻された[6]。 コストレルはウィリアム・アックス、サム・ラクロワ、メリッサ・ウッドとともに監督とエグゼクティブ・プロデューサーを務めた[2]。 脚注
外部リンク |
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