ハピラインふくい線
ハピラインふくい線(ハピラインふくいせん)は、福井県敦賀市の敦賀駅から石川県加賀市の大聖寺駅までを結ぶハピラインふくいの鉄道路線である。 概要元は西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の一部で、2024年3月16日の北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間延伸開業の際に並行在来線として経営分離された区間のうち、ハピラインふくいが継承した福井県内の区間にあたる。なお石川県内の区間はIRいしかわ鉄道が継承した。 当線とIRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線・えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの各路線は、北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線などとともに日本海縦貫線の一部を構成し、日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物列車が走破している。全線にわたりJR貨物が第二種鉄道事業者となっている。 なお、起点となる敦賀駅はJR西日本が、終点となる大聖寺駅はIRいしかわ鉄道がそれぞれ管理(但し敦賀駅には自社窓口を設置)し、途中17駅をハピラインふくいが管理する。キロポストは移管前の北陸本線時代の米原起点のものがそのまま使用され、線内の各踏切に記載されているキロ程表示も米原からの通算表示となっている。さらに踏切番号標識も旧北陸本線時代のままとなっている。 路線データ
歴史→ハピラインふくい移管以前については「北陸本線 § 歴史」を参照
国鉄・JR時代
ハピラインふくい移管後運行形態旅客輸送
列車種別は、快速と普通が設定されている。快速列車は朝と夕方以降の時間帯に下り5本・上り4本が敦賀駅 - 福井駅間に設定されているが、先行列車の追い抜きはない。 普通列車は、朝夕の一部列車を除いて福井駅で系統が分割されている。敦賀駅 - 福井駅間と福井駅 - 金沢駅間(IRいしかわ鉄道線直通)の列車を基本に、武生駅・芦原温泉駅を発着する区間列車も設定されている。会社境界となる大聖寺駅発着の列車はなく、芦原温泉駅 - 大聖寺駅間で運転される列車はすべてIRいしかわ鉄道線の金沢駅まで直通する。ハピラインふくいの車両がIRいしかわ鉄道の金沢駅まで、IRいしかわ鉄道の車両がハピラインふくいの福井駅まで乗り入れる相互直通運転である[34]。 所要時間は、JR西日本時代に運転されていた特急列車が廃止されたことでその分の待避時間がなくなることから、敦賀駅 - 福井駅間で最大19分、福井駅 - 金沢駅間で最大26分短縮された[34]。また、快速列車の所要時間は普通列車に比べて約10分短い[34]。 9時台から15時台の日中時間帯にはパターンダイヤが導入されており、最も利用者の多い武生駅 - 福井駅間では毎時2本の列車が運行される[34]。 JR西日本との乗り換えを考慮し、接続時間は、福井駅(北陸新幹線)で7 - 25分、敦賀駅(湖西線特急「サンダーバード」、北陸本線特急「しらさぎ」)で10 - 19分となっている[34]。 ![]() 越美北線直通列車→詳細は「越美北線 § 運行形態」を参照
ハピラインふくい移管後も引き続き、越美北線の列車が越前花堂駅 - 福井駅間へ乗り入れる[34]。JR西日本→ハピラインふくいの片乗り入れであるが、越前花堂駅で両社の乗務員交代が行われる。ハピラインふくい線内では気動車の運転資格(甲種内燃車操縦者免許)を持つハピラインふくいの乗務員が運転するが、越美北線にて運転する、あるいは運転してきたJR西日本(金沢支社敦賀列車区)の乗務員も添乗している。 使用車両旅客列車に使用される車両は以下の通り。自社車両およびIRいしかわ鉄道の車両は直流電化の敦賀駅構内に乗り入れるため[注 1]交直流電車である。越美北線が非電化であるため、JR西日本の乗り入れ車両は気動車である。ハピラインふくいは営業車両としては気動車やディーゼル機関車を保有していない[注 2]。貨物列車は移管前と同様にJR貨物の交直流電気機関車牽引で同社の機関士により運転される。
このほか、JR西日本の金沢車両区敦賀支所所属車両のうち前述の越美北線使用分、同金沢車両区本区並びに富山支所所属車両、IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道所属車両が、一定規模以上の検査の都度、金沢車両区敦賀支所、吹田総合車両所もしくは後藤総合車両所との間を往来するため、全線(越美北線使用車両のみ敦賀駅 - 福井駅間)で定期的に回送運転されている。
駅一覧
その他
脚注注釈出典
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