ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス
『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』(ファンタシースターオンラインツーニュージェネシス、PHANTASY STAR ONLINE 2 NEW GENESIS)は、セガが開発・運営するオンラインゲーム。『PSO2NGS』『NGS』と略される。2021年6月10日に正式サービスが開始された[注 7]。 概要2020年7月24日、Xbox Games Showcaseにて、セガはファンタシースターオンライン2(PSO2)の次回作を発表し[5]て同日、33カ国対応のグローバル版もXboxポータル限定で同時リリースするとの告知が行われ[6]、後日にXbox・Microsoftストア・Steam・Epic Gamesストア版も追加された。 同日に公開されたフォローアップPVにおいて、以下の点をPRしている。
PS4版、Switch(クラウド)版、PC(ダウンロードとクラウド)版、Xbox・Microsoftストア・Steam・Epic Gamesストア版においてタイトルが「ファンタシースターオンライン2」から「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス」に更新されることに伴い、PS4版「PSO2」のアプリケーションデータは追加ダウンロードコンテンツとして公開されるため、既存プレイヤーを含め、PS4版で「PSO2」をプレイするためにはこれを追加インストールする必要がある[7]。 沿革詳細なアップデート情報については公式のアップデート情報を参照。 βテスト
Ver.1
Ver.2
世界観ファンタシースターオンライン2の舞台から1000年後、惑星ハルファの世界へ降下ポットで降り立った「星渡り」とよばれる人たちが、惑星ハルファの住民と共にドールズと戦いに身を投じている。 →詳細は「セガPSO2NGS公式・『PSO2 ニュージェネシス』の世界について」を参照
キャラクタークリエイトPSO2のキャラクタークリエイトと比較して以下の相違がある。
→詳細は「セガPSO2公式・キャラクタークリエイト(キャラクリ)」を参照
『PSO2』とのデータ共有PSO2とはゲームスタート後のメニュー画面で切り替えが可能であるが、NGS側と共有できるものとできないものがある。 キャラクターについては名称や種族、ファッション情報については共有可能であるが、武器や防具についてPSO2で装着したものはNGSでは使用できない。レベルや経験値、ゲーム内通貨であるメセタもPSO2とNGSでは別となっている。 所属チームやフレンド情報、コミュニケーションも共通化されており、同一サーバー内でPSO2とNGSで所属チームを個別にすることはできない。 クラスPSO2に続きプレイヤーキャラクターにレベルは設定されておらず、各クラス(職業)のレベルが強さの基準となっている。 クラスは以下の10種類ある。PSO2とは基本的には同じだが、以下の相違がある。
→詳細は「セガPSO2公式・クラス(職業)を設定する。」を参照 (上記リンクではウェイカーとスレイヤーの記述はないが、公式のアップデート情報で記載がある。) フィールドPSO2がシップのカウンターからクエストを受注するランダムフィールドシステムに対し、本作は拠点から外に出ると戦闘エリアになるオープンフィールドシステムとなっている。 各フィールドは通常モードのほか敵が一切沸かない撮影モードに切り替えることが可能である。 →詳細は「セガPSO2公式・オープンフィールド」を参照
リージョン舞台となる惑星ハルファは大きく分けて4つのリージョンに分かれている。
フィールドの特徴各リージョンのフィールドには以下のエリアや施設がある。
受注型エリア
エネミーゲーム内で主人公に敵対するモンスターで、惑星ハルファにはフォーマーズというPSO2のナベリウス原生種や機甲種らしき生物や、夜になると強くなるアルターズが存在する。また、PSO2に存在したダーカーの代わりにドールズがいる[18]。 エネミーには通常種以外にも亜種がいるがPSO2の侵食核が付いたものは登場せず、代わりに金色やプラチナ色のレアエネミーや強化されたメガロティクスなどがいる[18]。また、探索セクションには特定の天候時に出現し体が紫色に輝くオーラに包まれているギガンティクスが登場し、高い攻撃力と防御力を誇ることからソロで倒すのは至難である[18]。 PSO2同様緊急クエストではダークファルスが登場する。 →NGSのエネミーの種族については「ファンタシースターシリーズの種族」を参照
アクション→「ファンタシースターオンライン2 § 戦闘システム」も参照
PSO2同様戦闘システムは3Dアクションゲームに類別されている。 基本的な動作はPSO2と同じであるが、オープンフィールドであることからダッシュやグライド、泳ぎが追加され、ジャンプも通常の2段ジャンプに加え、壁を使ってさらに1段追加で飛ぶことだできるウォールキックがある。また、ダッシュやグライドから攻撃した場合は通常攻撃より高ダメージを得ることができる。 →詳細は「PSO2公式・アクション」を参照
戦闘時の強力な兵装としてM.A.R.S.があり、一定のゲージが溜まると起動することが可能となり、攻撃力や生命力、PPなどが通常時より向上する。PSO2のダークブラストをイメージしているが、緊急クエストではPSO2のA.I.Sのような使われ方もされる。 →詳細は「PSO2公式・M.A.R.S.」を参照
ゲーム内コンテンツクリエイティブスペース2023年6月7日に実装されたクラフト系コンテンツ。PSO2のマイルームはシップの居住区にある自分の部屋を装飾していったが、クリエイティブスペースは各リージョンのフィールドをイメージした土地が提供され、ビルドパーツの購入・設置や土地の整地などを行ない、自分の好みの風景や構造物を配置することが可能である。また、作成した構造物は設計図として訪問したユーザーに公開・配布することが可能である[19]。スペースは1アカウント1サーバーごとに最低でも1スペースが提供される。 →詳細は「セガPSO2公式・ゲームガイド・クリエイティブスペース」を参照
ラインストライク2024年7月10日に実装されたカードバトルゲーム。違いレベルのプレイヤーと対戦しレートが増減する「レートバトル」とレートが固定の「アンレートバトル」、NPCと対戦する「対NPCバトル」、レベルに関係なくレートなしで対戦できる「フリーバトル」の4タイプ対戦種類が設定されている。 ゲームの流れは
となっている[20]。勝敗に関わらずアイテムが貰えるが、勝利した場合は敗北した時と比べ報酬が多いシステムとなっている。 →詳細は「セガPSO2公式・ゲームガイド・ラインストライク」を参照
開発スタッフィング→「ファンタシースターオンライン2 § 開発スタッフ」も参照
スタッフはPSO2から継承されているが役割が入れ替わり、シリーズプロデューサーは木村裕也(PSO2シリーズディレクター)、シリーズディレクターは濱﨑大輝(同EPISODE5ディレクター)となり[21]、PSO2のプロデューサーであった酒井智史はブランドディレクターとして関与している[注 9]。PSO2のEPISODE6ディレクターであった吉岡哲生は当初アイテムディレクターとして参加していたが[注 9]、2023年時点でメンバーから外れている[22]。PSO2ではシリーズディレクターの他にエピソード毎のディレクターがいたが、NGSでは設定されていない。 音楽は小林秀聡がPSO2から引き続き手掛けている[23]が、シナリオストーリーはシナリオ工房 月光のスタッフが手掛けている[24]。 経緯NGSの企画は2017年から始まり、「9年間にわたりプレイしてきた者たちのデータをなるべく生かす形でサービスを継続したい」ことと、「『PSO2』と『PSO3』と2タイトルを並行して運用するとユーザが分散する恐れがある」という考えからナンバリングを増やすことはせず『PSO2』のアップデートという形が採用された[25]。このことから『PSO2』の資産を活かすことに加え皆が集まる場を作ることが重視され、後者についてはオープンフィールドという舞台として具現化されている[25]。 しかしNGSのサービス開始が迫ったさなか、2020年に新型コロナウイルス感染症が流行し、チーム全員がリモートワークに切り替えざるを得なくなった[26]。その後『PSO2』のサービス継続と本作の開発を並行して行う体制が整ったとはいえ、リモートワークでの開発に不慣れということもあり、スケジュール通りに事が進まない状態が続いた[26]。2021年6月にサービスの開始が行なわれたが、新しい開発体制になれるのに時間がかかったことに加え「PSO2」の知識を本作で新たに用意されたグラフィックやコンテンツに応用できなかったため、アップデートの頻度が停滞してしまい、サービス開始から半年後にようやく環境に慣れていった[26]。 その他、サービス開始直後は新規プレイヤーに加え「PSO2」からの移行者または復帰者が良く遊んでいた一方、彼らからボリューム不足や不具合の多さが指摘されたことから最初の1年間はそれらを直すことが目標に据えられた[26]。 2023年春のストーリー第5章の配信を以て、サービス当初に計画していたアップデートが一通り終わり、「Ver.2」以降はコンテンツを追加する頻度を増やすなど、アップデートの方針を変えた[21]。また、このアップデートでは、スクリーンショットをしやすくした「かんたん撮影モード」という機能が実装された[27]。 「Ver.2」から実装された「ルシエル探索」は当初参加条件の厳しさなどが問題視されていたものの、改良の積み重ねや「全シップマッチング機能」の実装もあり、配信から約1年後にあたる2024年の時点ではプレイヤーの参加率が高く楽しまれているようでよかったと木村は2024年の「4Gamer.net」とのインタビューの中で語っている[21]。また、2023年11月ごろまでは報酬についての指摘も多く寄せられたため、ドロップ率の見直しなど解決に向けて取り組んだ[21]。加えて、これまでのアップデートでは戦闘や冒険の要素ばかりを強化していたことから「Ver.2」では2番目に重要な要素である生活やコミュニケーション系のコンテンツの拡充が図られた[21]。なお、「Ver.2」で実装された要素のうち「ポータブルホログラム」や「トゥーン表示」は元々実装時期を定めていなかったもののタイミングが合ったため、この時期での実装となった[21]。「Ver.2」で実装された要素のうち、サンドボックスに相当する「クリエイティブスペース」はサービス初期から要望が寄せられていたものの開発に時間がかかり、2023年6月の超進化アップデートで実装に至った[28]。 一方、「Ver.2」で実装された要素のうち2024年8月以降に実装された高難易度クエストは新規および復帰プレイヤーにとっては敷居が高く、コアプレイヤーからは報酬が割に合わないという指摘が寄せられ、のちの配信にて開発スタッフがバランス調整の説明をすることとなった[28]。 シナリオ「PSO2」においてはストーリーがメインコンテンツと切り離されていたため、ストーリーを進めないプレイヤーも多かった。開発上の都合もあり、「NGS」においてはストーリー要素をやや簡素にしたところ、開発陣の予想以上にプレイヤーからストーリーのボリュームや密度の不足が多く寄せられた[21]。リージョン開発の都合上配信頻度を上げるのは厳しかったため、代替策として2022年8月から外伝に相当する「ショートエピソード」を実装したところ、プレイヤーから好評が寄せられた[21]。 他作品・他企業とのコラボゲーム内コラボ
ゲーム外コラボ
情報発信NGSでは月1回の頻度で『NGSヘッドライン』が放送されている。芸能人や声優を呼んで多種多彩な情報発信が行われたPSO2に対し、NGSヘッドラインは更新情報や関連商品の情報、プレイヤーの声に対する開発局の回答に要点を絞っている。2025年3月4日まではMCとしてヒロ・アライ[注 10]が伝えていたが、2025年3月25日より『NGSヘッドラインWAVE』として長谷川唯が伝えることとなった[注 11][29]。 NGSオフィシャルVtuberとしてポポナがおり、2022年2月1日よりNGSの実況を発信している[30][31]。但し2025年3月31日を以て活動を休止する[32]。 その他、でゲームそのものの楽しさや面白さを伝えるシステムとして、運営が定めた条件をクリアしたプレイヤーが動画配信を行なう『NGS公認クリエイター』という制度が設けられている[33]。 脚注注釈
出典
コラボ出典
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia