ホーム (ザ・コアーズのアルバム)
『ホーム』(Home)は、アイルランドのバンド、ザ・コアーズが2005年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。アイルランドのトラディショナル・ソングのアレンジが中心となっている。 背景キャロライン・コアーがトラディショナル・ソングから成るアルバムの制作を提案し、その後、1999年に死去したコアー兄妹の母が持っていた歌集から多くの曲が選ばれた[17]。ジム・コアーによれば、「スパンシル・ヒル」は両親が頻繁に演奏していた曲で、ジムもよく両親と共演していたという[18]。 本作にはトラディショナル・ソング以外の楽曲も収録された。「オールド・タウン」はフィル・ライノットがソロ・アルバム『The Philip Lynott Album』(1982年)で発表した曲のカヴァーで、ザ・コアーズは以前にも『ザ・コアーズ・アンプラグド』(1999年)で取り上げた。また、「ディミング・オブ・ザ・デイ」は、リチャード・トンプソンとリンダ・トンプソンが連名で発表したアルバム『Pour Down Like Silver』(1975年)に収録された曲のカヴァーだが、ザ・コアーズはボニー・レイットのヴァージョンを元にしており[17]、この曲ではシャロン・コアーがリード・ボーカルを担当した[17][18]。 スペインでは、ボーナス・トラック「リターン・トゥ・フィンゴール」及びボーナスDVDが追加されたヴァージョンがリリースされた[1]。また、「リターン・トゥ・フィンゴール」は日本盤CDにも収録された[16]。 反響・評価母国アイルランドのアルバム・チャートでは1位を獲得し[2]、フランスのアルバム・チャートでは最高5位に達して9週にわたりトップ10入りした[3]。一方、全英アルバムチャートでは最高14位で、ザ・コアーズのフルレングス・アルバムとしては初めてトップ10入りを逃す[9]。また、アメリカではBillboard 200入りを逃した[19]。 本作からのシングル「ハート・ライク・ア・ホイール/オールド・タウン」もセールス的には大きな成功を収められず、アイルランドのシングル・チャートでは49位[2]、全英シングルチャートでは68位に終わった[20]。 音楽評論家のStephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点のうち4.5点を付け、「ミッチェル・フルームは、心地よく磨き上げられたクロスオーヴァー・ポップ・アルバムとしての音作りを維持しながらも、ザ・コアーズが最も伝統的なケルト音楽のアルバムを作るように導いている」「最終的には、これまでのザ・コアーズの作品としては最も優れている、豊かで朗々としたアルバムになった」と評している[21]。 収録曲特記なき楽曲は、ザ・コアーズがトラディショナル・ソングをアレンジしたもの。7. 12. 13.はインストゥルメンタル。
ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
アディショナル・ミュージシャン
脚注・出典
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