マレク・ハムシーク
マレク・ハムシーク(Marek Hamšík,1987年7月27日 - )は、スロバキア・バンスカー・ビストリツァ出身の元サッカー選手。元スロバキア代表。現役時代のポジションはミッドフィールダー。 SSCナポリでは12年にわたり在籍し、クラブの最多出場記録および当時のクラブ最多得点記録を更新[1]。キャプテンを務めた模範的な人間性からもファンに愛され、ナポリの象徴[2]、バンディエラと称された[3]。 スロバキア代表では2007年2月のデビューから2022年11月に代表引退するまで、共に同国歴代最多となる136試合出場26得点を記録し、スロバキア代表初のFIFAワールドカップ(2010)、UEFA欧州選手権(2016)出場と、両大会でのベスト16進出に貢献した[4][5]。 クラブ経歴バンスカー・ビストリツァで生まれ育ったが、地元の有名なクラブであるFKデュクラ・バンスカー・ビストリツァではなくユピエ・ポドラヴィツェという小さなクラブでサッカーを学んだ[6]。2002年にŠKスロヴァン・ブラチスラヴァの下部組織に移籍すると2004年に17歳でトップチームでデビューを果たし6試合で1得点を決めた。 同年、イタリア・セリエAのブレシア・カルチョへ移籍すると2005年3月のキエーヴォ・ヴェローナ戦でリーグ戦デビュー。これは17歳と237日の時の記録だった。ブレシアは2004-05シーズンに19位となったためセリエBに降格したが、ハムシークは出場機会が増し、2006-07シーズンには40試合で10得点を記録した。 2007年6月28日、SSCナポリへ移籍。5年契約で移籍金は550万ユーロ[6]。同年9月16日のUCサンプドリア戦で初得点を決めると2007-08シーズンにはエセキエル・ラベッシやマルセロ・サラジェタといったFWがいるにも関わらずチーム最多得点の9点を叩き出し、2008年にはイタリア人以外で初めて若手サッカー選手賞を受賞した[7][8]。 2012年5月20日、コッパ・イタリア決勝で2011-12シーズンのセリエAで23勝15分の無敗優勝を達成していたユヴェントスと対戦。ハムシクも試合終盤に追加点を挙げ、ナポリは1987年以来25年ぶりとなるコッパ・イタリア優勝を果たした[9]。 2016年1月6日トリノ戦でセリエA300試合出場を達成。4月にナポリとの契約を4年間延長した[10]。9月24日に行われたキエーヴォ戦では、クラブ通算100ゴール目を挙げ、試合も2-0の勝利を飾った[11]。 2017年12月のサンプドリア戦でゴールを決めナポリでの通算得点を116とし、ディエゴ・マラドーナを凌ぎクラブ歴代最多得点者となった[12][13]。尚、このクラブ記録は2019-20シーズンにドリース・メルテンスが更新している。 2018-19シーズンのセリエA第5節トリノ戦でセリエA400試合出場を達成した[14]。2018年11月6日のUEFAチャンピオンズリーグ第4節のPSG戦でナポリでの公式戦通算出場を512試合とし、ジュゼッペ・ブルスコロッティを抜きクラブ史上最多となった[2]。 ハムシクはクラブを去るまでのおよそ11年半の在籍でクラブ歴代最多の公式戦通算520試合に出場。メルテンス、ロレンツォ・インシーニェに次ぐクラブ歴代3位となる121ゴールをマークし、アシストはクラブ最多となる通算103アシストを記録した[15]。 2019年2月14日、大連一方足球倶楽部へ移籍することが発表された[16][1]。 2021年6月29日、スュペル・リグのトラブゾンスポルと正式契約を発表[18]。 2023年6月1日、自身のInstagramでシーズン終了後に現役を引退することを発表。このシーズンのスュペル・クパタイトルをチームにもたらして19年間のプロ生活に別れを告げた[19]。 代表経歴スロバキア代表としてはU-17、U-19、U-21といった各年代の代表チームを経験した後、2007年2月7日のポーランドとの親善試合でデビュー。同年10月17日のサンマリノ戦で代表初得点を挙げた。 スロバキア代表に定着すると中盤の攻撃的なポジションを務め[6]、2010 FIFAワールドカップでは無得点に終わったがチームのベスト16進出に貢献した。 2017年10月5日、2018 FIFAワールドカップ・予選のスコットランド代表戦にて先発出場したことでA代表通算100試合出場を達成した[20]。 2018年10月13日のUEFAネーションズリーグ・チェコ戦で代表通算108試合目の出場となり、ミロスラフ・カルハンを抜きスロバキア代表歴代最多となった[4]。 2022年5月にスロバキア代表からの引退を宣言し、11月20日に行われたチリ代表との親善試合をもって代表を退いた[5]。 プレースタイル・評価テクニック、豊富な運動量、視野の広さ、得点力を兼ね備えた完成度の高いミッドフィールダー[7][8]。 元チェコ代表のパベル・ネドベドはハムシークの実力を高く評価しており[21]、「私の現役時代と同じように彼には試合の重要な局面でゴールを決める決定力がある[21]」、「マレクには全てが揃っている。私よりも優れているし、今後も活躍できると確信している[22]」と評している。2013年2月4日付けのニュースでは[23]、ヨーロッパのリーグでアンドレス・イニエスタの持つMFでの得点+アシスト記録(1つのチームに在籍した総合成績)を追い抜きレコード記録を作り、ヨーロッパNo.1の称号を手にした。 人物![]()
個人成績出典: マレク・ハムシーク - Soccerwayによる個人成績
代表歴![]() 出場大会試合数
得点
タイトルクラブ
個人
脚注
外部リンク
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