マーベラス・ミセス・メイゼルThe Marvelous Mrs. Maisel ジャンル
原案
エイミー・シャーマン=パラディーノ (英語版 ) 出演者
作曲
Sam Phillips
Eric Gorfain
国・地域
アメリカ合衆国 言語
英語 シーズン数
5 話数
43(各話リスト ) 各話の長さ
46–76 分 製作 製作総指揮
プロデューサー
Dhana Gilbert
Matthew Shapiro
Salvatore Carino
撮影地
ニューヨーク市 撮影監督
M. David Mullen
Eric Moynier
撮影体制
Single-camera 製作
Dorothy Parker Drank Here Productions
Picrow
アマゾン・スタジオ
放送 放送チャンネル Amazonビデオ 1映像形式 4K (UHDTV) (UHDTV)音声形式 5.1 ドルビーデジタル 放送期間 2017年3月17日 (2017-03-17 ) - 2023年5月26日 (2023-5-26 )
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『マーベラス・ミセス・メイゼル 』(The Marvelous Mrs. Maisel )は、 エイミー・シャーマン=パラディーノ (英語版 ) によって創作された、Amazonビデオ のオリジナルコメディ歴史ドラマである。
概要
1950年代末から1960年代前半を舞台に、ニューヨーク市 に住み、自分にスタンドアップコメディの才能があると気づく専業主婦のミリアム・メイゼル(ミッジ)をレイチェル・ブロズナハン が演じた。アレックス・ボースタイン およびマイケル・ゼゲン (英語版 ) 、マリン・ヒンクル 、トニー・シャルーブ 、ケヴィン・ポラック 、キャロライン・アーロン (英語版 ) 、ジェーン・リンチ 、ルーク・カービー (英語版 ) なども出演した。2017年3月17日に公開されたパイロットエピソードは批評家から称賛され、シリーズはアマゾン・スタジオ に採用された。2022年2月17日に、アマゾンは最終シーズンとなる第5シーズンの製作を決定し、2023年4月14日から公開した[ 1] 。
『ギルモア・ガールズ 』を創作したエイミー・シャーマン=パラディーノがシリーズを創作し、夫のダニエルとともに、ほとんどのエピソードの監督と脚本を務める。
このシリーズは批評家からの称賛も受けている。2017年にはゴールデングローブ賞 テレビドラマ部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) を、2018年にはプライムタイム・エミー賞 作品賞 (コメディ・シリーズ部門) を受賞し、後者の授賞式ではシャーマン=パラディーノが監督賞 (英語版 ) と脚本賞 (英語版 ) を受賞した。ブロズナハンは2018年のプライムタイム・エミー賞 主演女優賞(コメディ・シリーズ部門) ([[:en:Primetime Emmy Award for Outstanding Lead Actress in a Comedy Series]|英語版]]) と、2018年および2019年の2年連続でゴールデングローブ賞 テレビドラマ部門 女優賞(ミュージカル・コメディ部門) を受賞した。ボースタインは2018年と2019年の2年連続でプライムタイム・エミー賞 助演女優賞(コメディ・シリーズ部門) (英語版 ) を受賞し、シャルーが2019年のプライムタイム・エミー賞 助演男優賞(コメディ・シリーズ部門) (英語版 ) を、カービーが実在のコメディアンであるレニー・ブルース 役でゲスト男優賞(コメディ・シリーズ部門) (英語版 ) を受賞した。
シーズン1は2017年11月29日に配信され、好意的に迎えられた。2018年5月20日、シーズン2配信前にシーズン3の製作が決定した。シーズン2は2018年12月5日に配信された。シーズン3は2019年12月6日に配信された[ 2] 。2019年12月12日、シーズン4の製作が決定し[ 3] 、2022年2月17日より週2エピソードずつ配信された[ 4] [ 5] 。最終シーズン5は2023年4月14日から配信開始され、同年5月26日に完結した。
あらすじ
シーズン1のあらすじ
ミリアム・"ミッジ"・メイゼルは1958年のニューヨーク市に住む、二人の子を持つ何一つ不自由のないユダヤ人の専業主婦である。夫のジョールはビジネスマンであるが、夜はガスライト・カフェでスタンドアップ・コメディの舞台に立つ。ある夜、舞台がうまくいかなかったジョールは秘書と不倫関係にあったことを告白して、ミッジを捨てる。ミッジは大学教授の父エイブにダメ男を選んだと叱責される。
ミッジはワインを飲みすぎてガスライト・カフェに行き、成り行きで舞台に上がり、観客に苦境を語って大ウケする。自分の魅力を見せるために胸をはだけてしまい、無許可営業とわいせつ罪で逮捕される。夫と家を失う苦境に立たされたミッジは、百貨店で働きながら、自分の才能を認めたガスライト・カフェの従業員のスージーと組んでスタンドアップ・コメディの業界に入ってゆく。
シーズン2のあらすじ
ミッジはスージーの助けでコメディアン修業を続けるが、著名コメディアンのソフィ・レノンをネタにし過ぎて怒らせて嫌がらせを受ける。ミッジの母のローズは突然パリに出奔し、夫と娘に連れ戻される。一家は避暑地に出かけ、ミッジは医師のベンジャミンと知り合って再婚を考えるが、有名歌手シャイの前座の仕事を提示されたために別れる。父親の会社で働くようになったジョールは、ミッジを忘れられない。ミッジの父のエイブもまた人生の転機を迎える。
シーズン3のあらすじ
エイブは大学を辞めてアパートを出ることを迫られ、ローズは家族ともめて信託基金を失い、二人は経済的問題を抱えてミッジとともにジョールの父モイシの家に居候する。ジョールはチャイナタウンにクラブを開店し、裏の中国人の違法カジノに関わる女性メイ・リンと恋仲になる。ジョールとミッジは離婚するが、ラスベガスで酔っぱらった勢いで再婚してしまう。スージーはソフィのマネージャーを兼ね、念願の演劇のデビューをおぜん立てするが、ソフィは台無しにしてしまう。スージーは預かっていたミッジのギャラをギャンブルで失い、保険金目当てで実家に放火する。ミッジはシャイの巡業に加わって友人となり、成功を収めてモイシから借金し、元のアパートを買い戻そうとする。だがシャイのゲイとしての面をネタにして笑いを取ったことで解雇される。
シーズン4のあらすじ
シャイの仕事を失い収入を失ったミッジは、実演販売とストリップ劇場の司会の仕事をしながら、モイシから借金して元のアパートを買い戻して両親と移り住む。エイブは雑誌に演劇批評の記事を書いてわずかな収入を得る。ローズは結婚仲介業で成功するもライバルに脅される。スージーはルームメイトに急死された部屋を出て一時ミッジと同居し、知り合いのギャングの紹介で怪しげなオフィス兼住居に移り、扱うタレントを増やす。演劇デビューを失敗したソフィは仕事にあぶれて困窮するも、スージーの世話でテレビ番組の司会に就き成功する。メイ・リンはジョールの子を妊娠し、これを聞いたモイシは倒れる。レニーから前座の仕事を紹介されたミッジはキャリアの方向性に悩む。
シーズン5のあらすじ
1961年、ミッジはテレビ番組「ゴードン・フォード・ショー」の作家グループの一人となり、男性社会で苦労する。規則で番組出演はならないものの、スタンドアップ・コメディの舞台出演も続ける。スージーの事務所は成功するが、しがらみによりギャングに上前をはねられる。メイ・リンに去られたジョールはギャングとスージーの関係を知り、ミッジとギャングの縁を切らせる代わりに自分のクラブをギャングの傘下に入れる。ミッジはスージーとゴードンの妻の縁を頼り、無理やりショーに出演したことをきっかけに大成功をおさめ、その後は再婚と離婚を繰り返す。1985年、ジョールはギャングとの縁により刑務所に入り、いきさつを知ったミッジはスージーと絶交する。1990年、大スターとなったミッジは大物マネージャーとなったスージーに仲直りを申し出る。2005年、二人は再び友人となっている。
キャスト
※括弧内は日本語吹替。
メイン
ミリアム “ミッジ”・メイゼル: レイチェル・ブロズナハン (生天目仁美 ) - ユダヤ人の専業主婦、のちにコメディアン。
ジョール・メイゼル: マイケル・ゼゲン (英語版 ) (浜田賢二 ) - ミッジの夫でユダヤ人、叔父の会社の副社長でアマチュアのコメディアン。
スージー・マイヤソン: アレックス・ボースタイン (定岡小百合 ) - ガスライト・カフェの従業員、のちにミッジのマネージャー。
エイブ・ワイスマン: トニー・シャルーブ (浦山迅 ) - ミッジの父、数学教授。
ローズ・ワイスマン: マリン・ヒンクル (泉裕子 →林真里花 [ 6] ) - ミッジの母。
モイシ・メイゼル: ケヴィン・ポラック (辻親八 [ 7] ) - ジョールの父、服飾工場の経営者。 (S2以降メイン、S1ではリカーリング)
シャーリー・メイゼル: Caroline Aaron(品田美穂 →阿部彬名 ) - ジョールの母。 (S3以降メイン、S1,2ではリカーリング)
ダイナ: Alfie Fuller - スージーの事務所の秘書。 (S5でメイン、S4ではリカーリング)
ゴードン・フォード: リード・スコット (英語版 ) - トークショーの司会者。 (S5でメイン、S4ではリカーリング)
マイク・カー: Jason Ralph - ゴードン・フォード・ショーのブッキング係。 (S5でメイン、S4ではリカーリング)
リカーリング
イモジェン: Bailey De Young(折井あゆみ ) - ミッジの親友。
アーチー: Joel Johnstone - イモジェンの夫でジョールの同僚かつ親友。
ゼルダ: Matilda Szydagis - ワイスマン家の住み込みメイド。
ペニー・パン: Holly Curran - ジョールの秘書で不倫相手。 (S1,S5)
ミセス・モスコヴィッツ: Cynthia Darlow - ジョールの新任秘書。(S1)
ノア・ワイスマン: Will Brill - ミッジの兄。
アストリッド・ワイスマン: Justine Lupe - ノアの妻、ユダヤ教徒になろうと努力するキリスト教徒。
レニー・ブルース : Luke Kirby(星野貴紀 [ 8] →水越健 ) - 著名なコメディアン。
ソフィ・レノン: ジェーン・リンチ (品田美穂) - 有名女性コメディアン。
ハリー・ドレイク: デヴィッド・ペイマー - 大物芸能マネージャー。 (S1,S3-S4)
ハーブ・スミス: ウォーレス・ショーン - ソフィ・レノン付のコメディ作家。 (S1, S3)
マイケル・ケスラー: マックス・カセラ - ワイスマン家の弁護士。 (S1,S2,S4)
ベンジャミン・エッテンバーグ: ザッカリー・リーヴァイ (水越健) - キャッツキル山地 でミッジが知り合う医師。 (S2-S3)
テス: エミリー・バーグル - スージーの妹。 (S2-S5)
フランク: エリク・パラディーノ - スージーと知り合うギャング。(S2-S5)
ニッキー: John Scurti(荒井勇樹 ) - スージーと知り合うギャング。(S2-S5)
シャイ・ボールドウィン: Leroy McClain - ミッジを前座に雇う有名歌手。 (S3-)
レジー: スターリング・K・ブラウン - シャイ・ボールドウィンのマネージャー。 (S3)
キャロル・キーン: Liza Weil - シャイ・ボールドウィンのバンドメンバー。 (S3)
メイ・リン: ステファニー・スー (松浦裕美子 ) - 中国人用の違法カジノを取り仕切る女性。 (S3-S5)
ギャヴィン・ホーク: ケイリー・エルウィス - 有名舞台俳優。 (S3)
アッシャー・フリードマン: ジェイソン・アレクサンダー - エイブの旧友で赤狩りに会った劇作家。 (S3-S4)
アルフィー: Gideon Glick - スージーの事務所に入る手品師。 (S4-S5)
ボイジ: サンティノ・フォンタナ - ストリップ劇場の支配人。 (S4)
シルヴィオ : マイロ・ヴィンティミリア - ミッジが公園で出会い不倫をした相手。(S4-S5)
エスター・メイゼル : Alexandra Socha - 成人した、ミッジとジョールの娘。(S5)
イーサン・メイゼル : Ben Rosenfield(松浦裕美子) - 成人した、ミッジとジョールの息子。(S5)
ヤヌシュ : Alexander Gemignani - ゼルダのボーイフレンド。(S5)
ジョージ・トレダノ : Peter Friedman - ゴードン・フォード・ショーのプロデューサー。(S5)
アルヴィン : Austin Basis - ゴードン・フォード・ショーの放送作家のチーフ。(S5)
ヘディ・フォード : ニーナ・アリアンダ - ゴードンの妻でスージーの旧友。(S5)
エピソード
*シーズン2と3は全話一斉配信
シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4
シーズン5
製作
マンハッタンのガスライトカフェの撮影に使われた建物
五番街の百貨店アルトマンの撮影に使われた建物
エイミー・シャーマン=パラディーノはニューヨークのスタンドアップ・コメディアンだった父親と、初期の女性コメディアンだったジョーン・リバーズ に触発された[ 11] 。シャーマン=パラディーノは番組のコンセプトを次のように説明した:「何もかも持っていると思っていた女性が転落する過程で、自分の大望と内なる声に気づく物語を描きたかった」[ 12] 。
2016年6月6日、アマゾン・スタジオ がパイロットの製作を発注した。パイロットはエイミー・シャーマン=パラディーノによって脚本が書かれた[ 13] 。パイロットは2017年3月17日に公開され[ 14] 、同年4月10日には2シーズン分の製作が発注され、エイミーと夫のダニエル・パラディーノが夫妻で製作総指揮を務めることになった[ 15] 。
2018年5月20日、シーズン2配信前にシーズン3が発注された[ 16] 。
受賞
シーズン1は、ゴールデングローブ賞 でテレビ部門ミュージカル・コメディ作品賞とミュージカル・コメディ女優賞を受賞し、プライムタイム・エミー賞 ではコメディ部門作品賞、コメディ部門主演女優賞、コメディ部門助演女優賞、コメディ部門脚本賞、コメディ部門監督賞、コメディ部門キャスティング賞、音楽監督賞、コメディ部門シングルカメラ・編集賞の8部門を受賞した。
シーズン2は、ゴールデングローブ賞でテレビ部門ミュージカル・コメディ女優賞を受賞した。プライムタイム・エミー賞では助演男優賞コメディ部門、助演女優賞コメディ部門、ゲスト男優賞コメディ部門、ゲスト女優賞コメディ部門、撮影賞シングルカメラ部門、ヘアスタイリング賞シングルカメラ部門、音楽監督賞、衣装賞歴史劇部門の8部門を受賞した。
シーズン3は、プライムタイム・エミー賞では撮影賞シングルカメラ部門(1時間)、メークアップ賞、音楽監督賞、音響賞コメディおよびドラマシリーズ部門を受賞した。
シーズン5はプライムタイム・エミー賞1時間番組撮影賞、時代劇メイクアップ賞を受賞した。
脚注
注釈
^ In different regions, Amazon Prime first released the first three episodes on April 13, 2023.
^ S4E7
出典
^ Petski, Denise (2023年3月2日). “'The Marvelous Mrs. Maisel' Sets Season 5 Premiere Date; Watch Teaser For Final Season ”. Deadline . 2023年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2023年3月2日閲覧。
^ Iannucci, Rebecca (2019年8月19日). “Marvelous Mrs. Maisel Season 3 Premiere Date Announced — Plus: Watch the Globe-Trotting Trailer ”. TVLine . 2019年8月19日閲覧。
^ Ausiello, Michael (2019年12月12日). “The Marvelous Mrs. Maisel Renewed for Season 4 at Amazon in Wake of 'Most Watched Opening Weekend Ever' ”. TVLine . 2019年12月12日閲覧。
^ “The Marvelous Mrs. Maisel Season 4 - Official Teaser | Prime Video ”. 2021年11月30日閲覧。
^ Porter, Rick (2021年11月30日). “'Marvelous Mrs. Maisel' Sets Season 4 Date, Releases First Teaser ”. The Hollywood Reporter . 2021年11月30日閲覧。
^ 泉裕子 の引退に伴い、第3シーズンからは林真里花 に変更された。
^ 第1シーズン第7話のみ水越健 が担当。
^ 第1シーズン第1、2話のみ担当。
^ a b “The Marvelous Mrs. Maisel: Season 4 (2022) ”. Rotten Tomatoes . 2022年2月17日閲覧。
^ “Shows A-Z – The Marvelous Mrs. Maisel on Amazon ”. The Futon Critic . 2023年3月19日閲覧。
^ Busis, Hillary (2017年3月16日). “Gilmore Girls Creator Amy Sherman-Palladino Explains her Marvelous New TV Series ”. Vanity Fair . 2018年6月29日閲覧。 “The show charts the improbable journey of one Miriam “Midge” Maisel (House of Cards alum Rachel Brosnahan), a perfect 50s housewife who seems to have everything—until her life implodes in a spectacular way. After the fall, though, Midge discovers a secret talent she never dreamed she might have: a knack for stand-up comedy.”
^ Zuckerman, Esther (2017年11月28日). “Corsets and Comedy: Inside Amazon’s The Marvelous Mrs. Maisel ”. Vanity Fair . 2018年6月29日閲覧。 ““I wanted to do a story about a woman who thought she’d scored,” Sherman-Palladino explains to a group of reporters. “She’d gotten it all, and then, bam, it all falls apart. And in falling apart, she discovers an ambition and a need to speak, and a voice that she just frankly didn’t know was there.””
^ “Amazon Orders 5 Pilots from Guillermo del Toro, Amy Sherman-Palladino & Others ”. Deadline Hollywood (2016年6月6日). 2018年7月12日閲覧。
^ “Amazon Spring 2017 Pilot Season Set: 5 Pilots, Including Amy Sherman-Palladino’s ‘Marvelous Mrs. Maisel’ & ‘Master Legend’ ”. Deadline Hollywood (2017年3月2日). 2018年7月12日閲覧。
^ “Amy Sherman-Palladino’s ‘Mrs. Maisel’ Gets 2-Season Series Order At Amazon ”. Deadline Hollywood (2017年4月10日). 2018年7月12日閲覧。
^ “‘The Marvelous Mrs. Maisel’ Renewed for Season 3 by Amazon (EXCLUSIVE) ”. Variety (2018年5月20日). 2018年7月12日閲覧。
外部リンク
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