ライト・イン・ジ・アティック・レコード

ライト・イン・ジ・アティック・レコード
設立	2002年 (2002)
設立者	Matt Sullivan Josh Wright
現況	活動中
ジャンル	ヴァリアス
国	アメリカ合衆国
本社所在地	ワシントン州シアトル

ライト・イン・ジ・アティック・レコード（Light in the Attic Records）は、2002年にマット・サリバンによってワシントン州シアトルで設立されたインディペンデント・レコード・レーベルである。このレーベルはリイシュー・プロジェクトや流通カタログで知られている^[1]。ライト・イン・ジ・アティックは、ザ・シャッグス、ベティ・デイヴィス、セルジュ・ゲンズブール、ジム・サリヴァン、ジェーン・バーキン、モンクス、フリー・デザインの作品のリイシュー、日本のアーティストである細野晴臣や金延幸子の作品、はっぴいえんどなどのURCレコードのアーティスト、70〜80年代の日本のシティ・ポップのコンピレーション作品である『Pacific Breeze』シリーズ、吉村弘の環境音楽などの米国盤リイシューを発売している。また、コンテンポラリー・バンドのザ・ブラック・エンジェルスやニコール・ウィリス＆ザ・ソウル・インベスティゲーターズのアルバムもリリースしている。

サリバンが高校生の頃、彼はすでに自分のレーベルを立ち上げることに興味を持っていた。「ずっと自分のレーベルが欲しかったんだ」サリヴァンは2006年にザ・ストレンジャー誌に語った^[2]。

アリゾナ大学で高校と大学を卒業後、サリヴァンはワシントン州シアトルを拠点とするレコード・レーベル、サブ・ポップや今はなきルーズグルーヴ・レコードでインターンをしていた。サブ・ポップのラジオ・プロモーション・ディレクターだったスージー・テナントが、スペインのマドリッドを拠点とするレコード・レーベル、マンスター・レコードでのインターンのチャンスをサリヴァンに与えた^[2]。マンスター・レコードは、主にザ・ストゥージズやスペースメン3のようなバンドのリイシューに力を入れていた^[3]。

サリヴァンはアメリカに戻ると、シアトル地域でソール・ウィリアムス、クリニック、キッド・コアラといったパフォーマーのライブ・ショーをプロデュースし始め、Light In The Atticという名で活動した。レコード制作への関心が高まったサリヴァンは、リイシュー・レーベルという当初のアイデアに戻る。

主なプロジェクトは以下の通りである：

• ラスト・ポエッツの最初の2作品、『ラスト・ポエッツ』と『ディス・イズ・マッドネス』のリイシュー^[4]。
• バーナード・パーディーが作曲した1974年のブラック・プロイテーション映画『リアレ』のサウンドトラックのリイシュー。
• フリー・デザインのいくつかの作品のリイシュー^[4]。
• 『Wheedle's Groove』は、シアトル出身の忘れられたソウル＆ファンク・グループの曲集で、パトリネル・ライト、ブラック＆ホワイト・アフェアー、ケニーG、ロン・ビュフォード、オーヴァートン・ベリーなどが含まれる^[5][6]。
• 2006 年、ライト・イン・ザ・アティックは、サイケ・ロック・グループ、ザ・ブラック・エンジェルズのアルバム『Passover』をリリースした。これは彼らにとって初のオリジナル・アルバムである^[7]。
• ベティ・デイヴィスのアルバム『Betty Davis』と『They Say I'm Different』のリイシューである。デイヴィスはこのプロジェクトに同意したが、協力はしなかった^[8]。
• 2009年、このレーベルは故セルジュ・ゲンスブールの名盤『Histoire de Melody Nelson』の販売権を獲得した。これは、すでに実績のあるアーティストとの初のプロジェクトだった^[9]。
• 2010年、彼らは50枚目のアルバムを発表した。このアルバムはフォーク・カントリー・シンガー、クリス・クリストファーソンの古いデモを集めたもので、『Please Don't Tell Me How The Story Ends: Publishing Demos 1968 - 1972』と名付けられた^[10]。
• 2011年、シンガーソングライター、ジム・サリバンの『U.F.O.』がリイシューされた。
• 2014年、同レーベルはコンピレーション・アルバム『Native North America, Vol.1』をリリース。
• 2017年のレコード・ストア・デイには、カルト映画『Ciao! Manhattan』の公式サウンドトラックをLPとCDの2形態でシネワックスからリリースした。これは、サウンドトラックがいかなる形でも商業的にリリースされた初めてのケースである^[11]。
• 2018年、日本のミュージシャンである細野晴臣のオリジナル・アルバム5タイトル（『はらいそ』『フィルハーモニー』『オムニ・サイト・シーイング』『HOSONO HOUSE』『COCHIN MOON』）の米国盤をリリース^[12]。

2010年、ライト・イン・ザ・アティックは、ヴィンテージとコンテンポラリー映画を扱う初のインプリント、シネワックスを発表した。このインプリントは、ディコン・ヒンチクリフによる『ウィンターズ・ボーン』オリジナル・サウンドトラック、同じくディコン・ヒンチクリフによる『プロジェクト・ニム』オリジナル・サウンドトラック、そしてジェニファー・マースの『ウィードルズ・グルーヴ』をリリースしている^[13]。

ライト・イン・ザ・アティックのセカンド・インプリントであるモダン・クラシック・レコーディングスは2011年にスタートした。最初のリリースは、2011年11月にリリースされたマーキュリー・レヴスの『Deserter's Songs』。2012年には2枚目のリリースとなる『Morphine's Cure For Pain』がリリースされる予定だ^[14]。

ライト・イン・ザ・アティックは、自社製品だけでなく、アメリカの小規模レーベルや入手困難な海外レーベルの大規模なポートフォリオを販売している。現在、Light in the Atticは以下のレーベルを販売している： Cultures of Soul、Deanwell Global Music、Delmore Recordings、Favorite Recordings、Flat Field Records、Heavenly Sweetness、Heavy Light、Hot Casa、Kindred Spirits、Lion Productions、Masstropicas、Materia Collective、Medical Records、Now-Again、Paradise of Bachelors、Regenerator Records、Rhino Handmade、Secret Seven、Secret Stash、Strawberry Rain、Timmion、Trikont、Vadim Music、Votary Disk/Roundtable、Voyag3r、Golden Pavilion。

• Light in the Attic Records Official Page
• Light in the Attic on Discogs