ロンドン・ノース・イースタン・レールウェイ
![]() ロンドン・ノース・イースタン・レールウェイ(英語: London North Eastern Railway、略称:LNER)[1] はイギリス運輸省(DfT)傘下の列車運行会社である。2018年6月にヴァージン・トレインズ・イースト・コースト(Virgin Trains East Coast、VTEC)よりロンドン・キングス・クロス駅を起点に北東イングランドおよびスコットランドに至るイースト・コースト本線(東海岸本線)の特急列車運行を継承する形で設立された。発着駅は全53駅であり、そのうち11駅で駅管理業務を担当している。 歴史2015年2月から2023年3月までの契約で東海岸本線の都市間列車のフランチャイズを運営していたヴァージン・トレインズ・イースト・コースト(VTEC)は、業績の悪化により契約が打ち切られ、次のフランチャイズが決まるまでの間、2018年6月24日付でロンドン・ノース・イースタン・レールウェイ(London North Eastern Railway、LNER)としてつなぎ運行の対象とされた[2]。VTECの前の列車運行会社であるイースト・コーストも2009年のナショナル・エクスプレス・イースト・コーストの撤退に伴って営業を開始した国有企業であり、2度目の国営化となった。 この国有化は2020年までの暫定措置であり、その間に新たな官民パートナーシップを構築するとされていた[3]。2019年7月、LNERが2020年6月28日から2025年までの運営権を延長取得し、グレート・ノース・イースタン・レイルウェイ(GNER)以来最長のフランチャイジーになったことが発表された[4]。 社名は、1923年に設立され1948年に国有化で幕を下ろした往時の4大私鉄の1社ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER)にちなんだものである。 運行形態LNERはキングス・クロス駅を起点に、イースト・コースト本線を経由し次の各方面に都市間列車を運行している。
愛称付列車LNERで運行している愛称付列車は以下のとおり。
使用車両LNERは、VTECからインターシティー125およびインターシティー225を継承した。 2016年9月以来、VTECは、ニューアーク、ヨーク、リーズへの運行で使用するために、DBカーゴから3両の90形を借り入れていた。LNERはこれらの機関車を引き継いでおり、91形機関車の不足が続いているため、当面は保持する予定である。 2019年5月15日より、都市間高速鉄道計画により導入された日立製作所製の800形「AZUMA(あずま)」の営業運転が開始され[6][7]、2019年9月16日から801形「AZUMA(あずま)」の営業運転も開始された。 現在の車両
将来既存の車両(インターシティー125及び225)は800形及び801形で置き換えることが決まっている[8][9]。 VTECは当初、6から8編成のインターシティー225を改修しての継続使用を計画していたが、LNERは現代に見合う改修に多大な手間が掛かることが見込まれたため、これを諦めて801形電車で置き換えることとした[10]。 一方、2023年11月には増備車としてスペインのCAFが製造する、架線からの集電、充電池、ディーゼルエンジンの3種類の動力源に対応した10両編成のトライモード車両が10本導入される事が決定している[11][12]。 脚注
外部リンク
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