『ワンダーボーイV モンスターワールドIII』 (WONDERBOY V Monster World III) は、1991年10月25日に日本セガから発売されたメガドライブ用アクションロールプレイングゲーム。
概要
同社の『モンスターワールドシリーズ』の第3作目。勇者の子孫である主人公の「シオン」を操作し、モンスターワールドを救出することを目的としている。『スーパーワンダーボーイ モンスターワールド』(1988年)より後の世界を舞台としており、過去作の登場人物の子孫やモンスターが再登場する[2]。主人公は剣のほかにマジックアイテムを用いて魔法が使用できる。
開発はウエストンが行い、ディレクターは後にエニックスのスーパーファミコン用ソフト『ダークハーフ』(1996年)を手掛けた平田豊およびセガサターン用ソフト『闘神伝S』(1995年)を手掛けた清水芳久が担当しているほか、前作『モンスターワールドII ドラゴンの罠』(1989年)から引き継いだスタッフとしてプログラムは栗原孝典、音楽は坂本慎一が担当している。
1994年には続編に当たるメガドライブ用ソフト『モンスターワールドIV』が発売された。
移植版
1993年に欧州にてセガ・マスターシステムに移植されたほか、1994年にはPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト『超英雄伝説ダイナスティックヒーロー』としてキャラクターや世界観を変更する形で移植された。メガドライブ版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信されたほか、2012年にはPlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてゲームアーカイブスにて配信された。PCエンジン版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。
PCエンジン版は移植の際に登場キャラクターや世界観が変更されているが、ゲームシステムは変更されていないことから、本項ではオリジナル版の移植作と見なして記載する。
- PCエンジン版『超英雄伝説ダイナスティックヒーロー』
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- 1994年5月20日発売のPCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフト。ハドソンからの発売。
- かぶと虫族の勇者ダイナスが森の精霊リリファを救い出すため、トカゲ族と戦うというストーリーに差し替えられている。
- 2007年11月6日にはWiiのバーチャルコンソールで配信開始されたが、現在は上記一覧表に記載した通り配信・販売を終了している。
- PlayStation 2版『セガエイジス2500シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション』
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スタッフ
- メガドライブ版
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- チーフ・プログラマー:栗原孝典
- プログラマー:清水芳久
- 音楽、効果音:坂本慎一
- デザイナー:盛岡三奈、栗原浩美、なかやまともこ、大空真紀
- ディレクター:平田豊、清水芳久
- スーパーバイザー:石塚路志人
- スペシャル・サンクス:渡辺勉、税所義仁、菊地幸太、西澤龍一
- PCエンジン版
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- プログラマー:山本耕司、赤澤正雪、MURA、古賀薫、戸次鑑連
- デザイナー:久富公志、岸田智則、ZERO島、永田竜也、国分政昭、林瑞代、嶽本あゆみ、池松誠、宮内敏成、梅田健志、山本純子、岡田寛、朱雀螢、尾上恭輔
- 音楽:SYN SOUND DESIGN
- キャラクター・デザイナー:家入赤福(レッド・カンパニー)
- ディレクター:家入赤福(レッド・カンパニー)、澤口岳志
- デザイン・ディレクター:野中和彦
- プロデューサー:木本旬、青山英治
- アシスタント・プロデューサー:三井啓介
- スペシャル・サンクス:
- レッド・カンパニー:小林正樹、湯澤河童
- ウエストン:西澤龍一、菊地幸太、税所義仁、渡辺勉
評価
- メガドライブ版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)[7]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.76点(満30点)となっている[1]。同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「展開がスピーディで最後まで飽きさせない」と肯定的に評価された[1]。
項目
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キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
|
総合
|
得点
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4.07 |
3.44 |
3.66 |
3.66 |
3.64 |
3.29
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21.76
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- PCエンジン版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では6・5・6・4の合計21点(満40点)[8]、『電撃PCエンジン』では45・75・70・65の平均63.75点(満100点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.2点(満30点)となっている[11]。
項目
|
キャラクタ |
音楽 |
お買得度 |
操作性 |
熱中度 |
オリジナリティ
|
総合
|
得点
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3.5 |
3.5 |
3.3 |
3.3 |
3.3 |
3.2
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20.2
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脚注
外部リンク