中期防衛力整備計画(ちゅうきぼうえいりょくせいびけいかく)は、日本国自衛隊の軍備計画。本記事では平成13年度(2001年4月)~平成16年度(2005年3月)における中期防衛力整備計画(13中期防)について解説する。
方針
平成13年度よりスタートした中期防は、いわゆる「防衛計画の大綱(07大綱)(平成7年11月28日閣議決定)」に基づく5ヶ年計画であり、以下の方針に基づき立案された(防衛白書より)。
- 防衛力の合理化・効率化・コンパクト化の推進など
- 日米安全保障体制の信頼性の向上
- より安定した安全保障環境の構築への貢献
- 節度ある防衛力の整備
概要
本計画は予算総額25兆1,600億円程度(平成12年度価格換算)を目途に編成された。平成16年度に新防衛大綱が策定されたため、5年目の平成17年度計画は実行されることなく新中期防に移行した。
組織改編
- 陸上自衛隊
- 1個師団+1個混成団を旅団編成に改編する(実績:第5師団を第5旅団に改編)。
- 特殊作戦群及び西部方面普通科連隊の新編
- 海上自衛隊
- 航空自衛隊
主要装備調達計画
- 陸上自衛隊
装備 |
計画調達量 |
実績
|
戦車 |
91両 |
68両
|
火砲(迫撃砲を除く) |
47両 |
29両
|
多連装ロケットシステム |
18両 |
18両
|
装甲車 |
129両 |
97両
|
戦闘ヘリコプター |
10機 |
6機
|
輸送ヘリコプター |
7機 |
5機
|
地対空誘導弾の改善 |
0.25個群 |
0.25個群
|
新中距離地対空誘導弾 |
1.25個群 |
0.75個群
|
- 海上自衛隊
装備 |
計画調達量 |
実績
|
護衛艦 |
5隻 |
4隻
|
潜水艦 |
5隻 |
4隻
|
その他 |
15隻 |
10隻
|
哨戒ヘリコプター |
39機 |
24機
|
掃海・輸送ヘリコプター |
2機 |
2機
|
- 航空自衛隊
装備 |
計画調達量 |
実績
|
戦闘機の近代化改修 |
12機 |
2機
|
戦闘機 |
47機 |
31機
|
輸送ヘリコプター |
12機 |
8機
|
空中給油・輸送機 |
4機 |
3機
|
装備調達実績
- 陸上自衛隊
※ 中距離地対空誘導弾は1個群=4個中隊
- 海上自衛隊
- 航空自衛隊
装備
|
H13
|
H14
|
H15
|
H16
|
内容
|
戦闘機の近代改修 |
- |
- |
- |
2機 |
F-15J
|
支援戦闘機 |
12機 |
8機 |
6機 |
5機 |
F-2
|
輸送ヘリコプター |
1機 |
2機 |
4機 |
1機 |
CH-47J
|
空中給油・輸送機 |
- |
1機 |
1機 |
1機 |
KC-767
|
救難捜索機 |
1機 |
- |
1機 |
1機 |
U-125A
|
救難ヘリコプター |
2機 |
1機 |
2機 |
2機 |
UH-60J
|
初等練習機 |
11機 |
10機 |
9機 |
11機 |
T-7
|
輸送機・救難機等基本操縦練習機 |
- |
1機 |
- |
- |
T-400
|
早期警戒機の改善 |
2機 |
0.5機 |
2.5機 |
1機 |
E-2C
|
特別輸送機の改善 |
- |
- |
- |
2機 |
|
地対空誘導弾の能力向上 |
2個群 |
2個群 |
2.25個群 |
1個群 |
パトリオット
|
装甲機動車 |
- |
- |
4両 |
8両 |
軽装甲機動車
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脚注
 日本の防衛力整備計画 |
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防衛大綱策定前 | |
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51大綱(中業) |
- 中期業務見積り
- 53中業 (1980)
- 56中業 (1983)
- 59中業 (1986) ※中期防に移行
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51大綱(中期防) | |
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07大綱 | |
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16大綱 | |
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22大綱 | |
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25大綱 | |
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30大綱 | |
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国家防衛戦略策定以降 | |
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関連項目 | |
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カテゴリ |