京都橘中学校・高等学校
京都橘中学校・高等学校(きょうとたちばなちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、京都府京都市伏見区にある私立中高一貫校である。 2010年4月に京都橘中学校(Vコース)を開校・併設して改名した。 沿革
設置学科高等学校
中学校
特色主な部活動中学校・高等学校とも部活動は様々あるが、本項では、日本全国において特筆される実績を残している高等学校での、以下の3つの部活動については詳細に記述し、その他の部活動は簡潔に記述する。 高等学校女子バレーボール部
※2010年まで「全国高等学校バレーボール選抜優勝大会」(春の高校バレー)。2011年1月の大会から「全日本バレーボール高等学校選手権大会」 過去に国体(2003年、2007年)で2回優勝している。 サッカー部女子校時代の1989年、当時の3年生が中心になり、サッカー部創設に向け署名活動が行われた。その後練習が始まる。2001年に同好会として発足し、部を創設。米沢一成(よねざわ かずなり。京都府立東稜高等学校卒業)監督が指揮をしていた。 2000年より男女共学化を開始したため、男子部も創設された。その後、京都サンガF.C.ジュニアユース出身選手を受け入れ、2007年にはインターハイ初出場を、2008年には全国高校サッカー京都大会優勝を決めた。 2013年、2度目の第91回全国高等学校サッカー選手権大会で準優勝[4]。仙頭啓矢と小屋松知哉が共に5得点で得点王を獲得した。大会後の1月21日には、京都府庁を表敬訪問し、府スポーツ特別奨励賞を授与された。 吹奏楽部吹奏楽部は日本での活動のみならず、米・ローズパレードへの出場や[5]、台日友情50周年の招待を受けるなど国際親善にも関り[6]、動画サイトを通して世界中にファンを広げている[5]。 ![]() 2018年10月21日撮影。画像一部加工済み。 1961年、平松久司が創部[7]。平松は1995年まで顧問を務め[8]、同年から2018年3月までは田中宏幸が顧問を務めた[9][注 1]。2020年現在は兼城裕が顧問を務め、生前の平松も特別顧問として同部に関わった[7]。 女子校時代より各コンクールの近畿大会の常連であったが、2000年の男女共学化を機に、男子生徒も受け入れを開始した[注 2]。男子生徒を受け入れ後は、シング・シング・シングの演奏で有名になるなど、多数の全国大会にも進出するなどしている。全日本マーチングコンテストの常連校であり[5][注 3]、またNHK Eテレの『スクールライブショー』"吹奏楽バトル"での優勝実績がある[5]。 1970年1月からほぼ変わっていないマーチングの衣装は[16][注 4][注 5]青色[18]またはオレンジ色の統一ユニフォーム(女子部員はスカートタイプ)が特徴で[注 6]、高い演奏力とダンス技術を併せ持ち「オレンジの悪魔」という愛称で知られている[21][5]。 1890年に始まり、毎年100万人以上の集客規模がある、毎年1月年始に開催のアメリカ合衆国・パサデナ市のローズ・パレード[21][5]に出場するなど、世界にも進出しており[22][16]、2018年1月1日に開催された同大会にも2回目の出場を果たした[21][5]。2024年時点、単独団体での2回出場は日本国内では本校のみ[21][5]である(天理高等学校吹奏楽部も1965年と1989年に2回出場しているが、1989年は天理教校附属高等学校マーチングバンドと合同での出場)が、2025年1月の開催に、日本の学校では史上初となる3回目の出場が決定している。 2018年には、第100回全国高等学校野球選手権記念大会に向け作成された福山雅治による楽曲『甲子園』のミュージック・ビデオ撮影に選ばれた5校のうちの1校として参加した[23]。総勢300人を超える吹奏楽部員のパフォーマンスは、橘高校の振り付けを中心に構成された[24]。ちなみにダンスの振り付けは生徒が考えており、顧問は全く関わっていない。 2021年のアニメーション映画『竜とそばかすの姫』に登場する吹奏楽部のモデルであり、劇中の「Slingshot」演奏シーンは、実際に本楽部の演奏が使用されている[25]。 2022年10月、中華民国(台湾)「双十節」(中華民国の建国記念日)の大舞台に、台日友情50周年として特別招待され[26][27]、儀仗パフォーマンスを披露[28][6]。蔡英文総統のサプライズ訪問を受け[29][6]、共演する北一女中(女子高校)[30][6]や曉明女中(女子高校)[31]、そして支援を受けた松山工農(高校)との交流が行われた[注 7]。海外から大規模な楽団が招待されるのは初めてで[34]、「橘色惡魔」(オレンジの悪魔)は高校生らしからぬ技量と可愛さが人気を集め[35][36]、社会現象を巻き起こした[37]。一挙手一投足を伝える現地メディアは連日特集を組み[38]、生徒の帰国に合わせた記念切手も贈呈された[39][40]。 2023年8月の『ニューズウィーク日本版』(15日・22日合弁号)で[41]、「世界が尊敬する日本人100」の中に、京都橘高校吹奏楽部が選ばれる[42][43]。 同年12月に台湾を再訪し[44]、双十節で交流した北一女中の120周年創立記念イベントに参加した[44][45]。高雄ではパフォーマンスを披露し[46][47]、台北の西門町でパレードを実施[48]。同市の国家音楽ホールで公演が行われた[49][50]。 また、有志団体として吹奏楽部OG・OBが「橘ファミリーバンド」(前・平松ファミリーバンド)を結成したり[51][注 8]、2021年には同校吹奏楽部出身でドラムボーカリストの三田結菜が、これとは別のOG・OB団体である「O-VILS.」(オービルズ)を立ち上げ[52]、コンサートを開催している[53][54]。 その他
女子高校時代より太鼓部など[55]、特徴ある部活動が存在している。また陸上競技部などが全国大会に出場し[56]、2023年のインターハイでは、女子400mリレーと1600mリレーで優勝を果たした[57][58]。 主な出身者→詳細は「Category:京都橘高等学校出身の人物」を参照
バレーボールサッカー吹奏楽
その他
交通脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia