剣闘士 グラディエータービギンズ
『剣闘士 グラディエータービギンズ』(けんとうし グラディエータービギンズ)は、2010年1月14日、アクワイアより発売されたPSPのアクションゲームである。アウレリウス治世のローマを舞台とした剣闘士(グラディエーター)たちの生き残りをかけた戦いを描いている。PS2にて発売された『グラディエーター ロード トゥー フリーダム』をベースにストーリーやステージを大幅に強化した作品であり、同作品の前日談にあたる。そのため、同作品に登場するキャラクターの中には本作でも登場するものがいる。 システム基本的なシステムは『グラディエーター ロード トゥー フリーダム』と同じである。コロッセオにおける剣闘士達の生死を賭けた戦いを再現したゲームであり、攻撃の回避(ドッジ)や武器弾き(パリー)といった素早い判断や、相手の装備を見てどの部位を狙うかを見極める戦略性などが要求されるシステムがそのまま引き継がれている。 また、プレイヤーは「興行師に買われた」奴隷剣闘士なので、戦闘ではただ勝つだけではなく、観客を盛り上げる試合をしなければならない。連続攻撃をつなげる、連続で敵にとどめを刺す、上述のドッジ、パリーを連続で成功させるなどの行為をすれば、試合の評価は上がっていく。評価が一定以上になると、1闘技中一度だけスタミナ(後述)の回復速度が大幅に上がる「アドレナリンモード」を発動できるようになる。また、獲得賞金や闘技後に拾える武器・防具の数も評価に左右される。 PS2版からの変更点システム面では様々な点で変更が行われている。 基本追加された要素としては格闘スタイルでもパリーができること、闘技中のアクションや装備によって観客の評価が上乗せされる通り名が挙げられる。強化できるステータスは、体力に関わるVIT(生命力)、強力な技であるスキルを実行するためのスタミナの値に関わるEND(持久力)、攻撃力と重量制限に関わるSTR(筋力)の3つとなっており、前作と比して簡略化されている。また、攻撃に「腕を折る」「気絶」「即死」などの追加効果がなくなった。 前作ではゲーム内の日数は80日(いわゆる「無印」、REMIXでは50日)で強制エンディングとなっていたが、今作では40日で強制エンディングとなる。ただし、難易度「普通」のみ条件を満たせば自らエンディングルートに行かない限り無限にプレイできる。 キャラメイキングゲーム開始時に行うもので、大きな変更点の一つ。性別・容姿・体格・能力などを自由に設定できるようになっている。無料ダウンロードコンテンツ(DLC)で配信されているものもあり、Wi-Fi接続環境があればそれを利用することも可能である。ゲームを周回すると倒した敵の容姿を利用できるようになる。なお、無料DLCキャラや一部の敵の容姿は変更できないものがある。 訓練所1日の基点となる場所。ステータスの強化やスキルの強化・付け替えだけなどだけでなく、「自分の部屋」で通り名をつけられるようになった。他方、ステータス強化ポイントを稼ぐ「訓練」はなくなっている。 武器・防具前作で登場した直剣・曲刀・鎚・斧・槍に加えて格闘用の武器である短剣と手甲が追加されている。なお、フレイルは鈍器となっている。武器・防具を強化する「精錬」の強化要素はギリシャ文字のΦ(生命力)、Δ(持久力)、Σ(筋力)で表されるようになり、これらの記号の一致・不一致する場所によって強化(ないし弱化)される。 周回要素獲得した武器・防具、所持金、上昇したスキルレベルは全て2周目以降に持ち越される。条件を満たせば、前述のようにキャラメイク時に倒した敵の容姿を利用することも可能となる。また、難易度を「困難」「悪夢」「絶望」に変更することができるようにもなる。難易度を上げると敵が強化されるかわりに強力なパラメータアップ効果(加護)の付いた装備を落としやすくなり、プレイヤーの強化に必要なポイントを大量に獲得できるようになる。 通信前述のようにDLC要素(一部は有料)をPlayStation Storeからダウンロードできる。加えて、タイトルメニューから「BATTLE ARENA」というコマンドを実行することで、様々な闘技をコンピュータ相手に行う「エキシビジョン」、他のプレイヤーと1対1で戦う「ネットワーク対戦」、アドホックモードでプレイキャラを交換できる「キャラクター交換」ができるようになる。さらに公式サイトを経由する「剣闘士バンク」へ接続することで、自分が育てたキャラクターをアップロードしたり、他のプレイヤーのキャラクターをダウンロードしたりできる。 ストーリー出典:『剣闘士 グラディエータービギンズ』付属の解説書 p.4、および、『剣闘士 グラディエータービギンズ ザ・コンプリートガイド』を基にしている[1]。 前作の前日談にあたり、西暦175年 - 180年のローマ帝国が舞台である[1]。ローマはマルクス・アウレリウス・アントニウスが統治していた。後に五賢帝の一人と称される彼だが、既に年老いており、遠征先で病に臥していた。それゆえ、次期皇帝の座をめぐり、マルクスの息子であるコンモドゥスとシリア属州総督であるカシウスとが激しく対立するようになった。だが、共同皇帝ルキウス・ウェルス[注 1]はその責務を果たすこともなく、豪商や元老院議員たちと飽くなき死のサーカス、即ち剣闘に興じていた。 そうした状況の中でまた一人新たな剣闘士が生まれようとしていた。 興行
登場人物貴族キャラクター下記の4人のキャラクターには親密度が設定されており、闘技をこなしていくと上昇する。
剣闘士
その他
脚注注釈出典
参考文献
外部リンク
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