北京地下鉄DKZ16型電車
北京地下鉄DKZ16型電車(ペキンちかてつDKZ16がたでんしゃ)は、北京地下鉄2号線で運転されている電車。 概要DKZ16型電車は、長春軌道客車と北京地鉄車両装備(元北京地鉄車輛廠)によって製造され、2007年11月から営業運転を開始した[2]。 編成両端の先頭車が制御車、中間車3両が電動車、1両が付随車からなる、MT比3M3Tの6両編成である。
車体・車内DKZ16型電車は、先進的なネットワーク化制御理念を採用し、集積度が高く、機能が全面的で、各システムは冗長設計の原則を守っている。電車は糸引き処理を施した流線型ステンレス車体を採用し、先頭車の運転室にガラス鋼材質を採用し、安全防護係数を高める[3]。 DKZ4型電車に比べて、DKZ16型電車の車内装飾は青・白調を主とし、しかも貫通路設計の考え方を採用し、車両の連結部に仕切りドアを設けず、ドア部に障害者のための車椅子渡板機構を増設した[4]。電車各ドア上にはLED路線図が設置され、車両接続部にはLED走字スクリーンが設置されており、両者は列車が運行する次の駅、現在の駅、終点駅を共同で表示している[3]。
機器類主電動機・制御装置・補助電源装置はすべて三菱電機が設計した[注釈 1]。 主電動機は、1時間定格出力 180 kW の三相誘導電動機を採用した。モーターの定格電圧は 550 V、定格電流は 240 A、動作周波数は 80 Hz、定格回転数 2355 r/min である[1]。 制御装置は、IGBT素子を使用した2レベルVVVFインバータ制御装置(MAP-184-75VD177 形[1])を採用し、1本電車に3基を装備する。各インバータには、MS-F262 形パワーユニット1基が含まれており[1]、1C4M1群方式でインバータ所在する車両の主電動機4基を制御して、スリップ周波数及び出力相順の制御により、列車の牽引・回生制動と前方・後方操作を実現する[3]。 ![]() 補助電源装置は、IGBT素子を使用した 180 kVA 出力の NC-IBT180A 形静止形インバータを採用し、1本電車に2基を装備する[1]。補助電源装置には、拡張給電機能があり、2基のうち1基が故障した場合、残りの1基が列車全体の給電を担当する[注釈 2]。 ブレーキ制御装置は、クノールブレムゼ製 EP2002 形アナログ式電気空力制動システムを採用して、VV120 空気圧縮機とその付属電機・エアシリンダ・ゲートウェイバルブ、インテリジェントバルブ・速度センサなどから構成され、自己診断とトラブルシューティング機能があります[3]。 冷房装置は王牌冷気(石家荘国祥)製、KGD29D 形冷房ユニット(冷房量 29 kW)と KG2.4 形冷房ユニット(運転室のみ、冷房量 2.4 kW)を採用した[3]。それら冷房ユニットは、最適化されたダクト設計構造、鉄骨構造ユニットのプラットフォーム構造と協力して、小限界車両の風量分配均一性難題とダクトの騒音難題を解決した[4]。 脚注注釈出典
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