北習志野駅(きたならしのえき)は、千葉県船橋市習志野台3丁目にある、京成電鉄・東葉高速鉄道の駅である。
京成電鉄の松戸線と、東葉高速鉄道の東葉高速線が乗り入れており、接続駅となっている。駅番号は京成電鉄がKS70、東葉高速鉄道がTR04。
歴史
- 1966年(昭和41年)4月11日:新京成電鉄新京成線の駅として開業。
- 1996年(平成8年)4月27日:東葉高速鉄道の駅が開業し乗換駅となる[1]。当駅で同線の開通式が行われた。
- 2007年(平成19年)・2008年(平成20年):東葉高速鉄道のホームと改札口、改札口と地上をそれぞれ連絡するエレベーターを設置。
- 2008年(平成20年)3月:新京成電鉄の駅の駅前ペデストリアンデッキと駅舎建替工事(バリアフリー化)開始。
- 2009年(平成21年)3月29日:新京成電鉄の新駅舎使用開始。東葉高速鉄道の改札口と地上を結ぶエレベーターを2階のペデストリアンデッキまで延長。
- 2014年(平成26年)
- 2月:新京成電鉄の駅に駅番号「SL19」を設定[2]。
- 3月14日 : 東葉高速線の駅ナンバリング「TR04」を設定。
- 2023年(令和5年)3月2日:新京成電鉄と東葉高速鉄道とののりかえ専用改札での乗車券発売終了。予めICカードなど双方に有効な乗車券を所持していないと通過できなくなる。
- 2025年(令和7年)4月1日:新京成電鉄が京成電鉄への吸収合併に伴い、新京成電鉄新京成線が京成電鉄松戸線となる。同線の駅番号をSL19からKS70に変更[3]。
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新京成電鉄時代の東口(2012年11月)
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新京成電鉄時代の西口(2012年11月)
駅構造
2009年3月29日に新京成の新駅舎供用を開始し、トイレには多機能トイレも併設された。それに先立つ同年1月27日に、東口ロータリー横に開業した「北習志野駅前ビル」と新駅舎を連絡するペデストリアンデッキ(2階)および地上階・東葉高速鉄道改札口(地下1階)を連絡するエレベーターも設置された。
2012年8月1日には駅直結の商業ビル「エキタきたなら」 (EKiTA KITANARA) が開業した[4]。
京成電鉄
島式ホーム1面2線を有する地上駅(橋上駅)である。駅舎に続くペデストリアンデッキから、後述のT2出口・T3出口・T4出口への階段などがある。コンコースには多機能トイレを併設した男女別の水洗式トイレが設置されている。旧駅舎だった頃は男女共用の水洗式であった。
北習志野駅管区として、二和向台駅 - 高根木戸駅間の各駅を管理下に置いている。
のりば
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京成線ホーム(2023年1月)
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京成線新駅舎改札口
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新京成線旧駅舎
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新京成線旧駅舎改札口
東葉高速鉄道
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。電車進入時の風圧が強いことから、ホームには注意を促す看板が貼られている。番線は京成松戸線からの連番である。2007年から2008年にかけてはホームから改札口と、改札口から地上部へのエレベーター設置工事が行われた。完成当初はペデストリアンデッキ設置前だったため、エレベーターの2階部分がむき出しになっている時期があったが、ペデストリアンデッキ供用開始後は、地下(東葉高速線改札階) - 地上 - 2階(京成松戸線改札階)の利用が可能である。
出口は5箇所ある。
- T1出口 - 京成松戸線より西側にある。
- T2出口 - 京成松戸線駅舎脇。バス停留所最寄。
- T3出口 - ロータリー内、T2出口と道路を1本挟んだ向かい側。タクシー・一般送迎車はここで扱う。
- T4出口 - ロータリーの外側。銀行脇。
- T5出口 - 駅より東へ伸びる商店街の中。この出口を利用すれば、東側からロータリーの信号を渡らずに改札口へ行くことができる。
また、京成松戸線と東葉高速線とののりかえ専用改札は東葉高速線側にあり、東葉高速鉄道が管理している。京成松戸線のホームからは階段・エスカレーターがあり、東葉高速線のホームからは出口へ向かう階段・エスカレーター・エレベーターと共用である。2023年3月2日にのりかえ専用改札での乗車券の発売が終了され、ICカードなどあらかじめ双方に有効な乗車券を所持していないと改札を追加できなくなり、通過できない場合は一旦改札口を出て、乗り換え先の改札口へ向かう必要がある。特に、普通のきっぷを利用している場合、連絡乗車券が発売されていないので注意を要する。なお、改札口でそれまで乗り継ぎ精算機として稼働していた機械が、改修されそのままICカードチャージ機として運用されている。
習志野台トンネル
当駅は「習志野台トンネル」(延長2,366.8 m)内に位置する[5]。当初は全区間を開削工法で計画したが、周辺環境を考慮して大部分をNATM工法で建設した[5]。当駅構築部の半分と次駅の船橋日大前駅部は開削工法、それ以外の区間がNATM工法である[5][6]。
習志野台トンネルの手前に位置する飯山満トンネル(延長176.5 m)との間の地上区間(約94 m)には特殊防音壁覆蓋型(シェルター)を設置する[7]。
のりば
利用状況
- 新京成電鉄 - 2024年度の一日平均乗降人員は42,722人である[# 1]。
- 東葉高速鉄道 - 2022年度の一日平均乗車人員は18,643人である[* 1]。東葉高速線内では西船橋駅に次いで第2位である。
近年の推移は下表の通り。
乗車人員(千葉県統計年鑑)
年度 |
新京成電鉄 |
東葉高速鉄道 |
出典
|
1998年(平成10年)
|
21,427 |
17,299
|
[* 2]
|
1999年(平成11年)
|
20,961 |
17,220
|
[* 3]
|
2000年(平成12年)
|
20,822 |
17,615
|
[* 4]
|
2001年(平成13年)
|
20,633 |
17,889
|
[* 5]
|
2002年(平成14年)
|
20,305 |
17,720
|
[* 6]
|
2003年(平成15年)
|
20,211 |
17,540
|
[* 7]
|
2004年(平成16年)
|
20,120 |
17,279
|
[* 8]
|
2005年(平成17年)
|
19,956 |
17,618
|
[* 9]
|
2006年(平成18年)
|
19,887 |
17,814
|
[* 10]
|
2007年(平成19年)
|
20,283 |
18,295
|
[* 11]
|
2008年(平成20年)
|
20,691 |
18,277
|
[* 12]
|
2009年(平成21年)
|
20,985 |
18,219
|
[* 13]
|
2010年(平成22年)
|
21,266 |
18,314
|
[* 14]
|
2011年(平成23年)
|
21,002 |
18,075
|
[* 15]
|
2012年(平成24年)
|
21,608 |
18,544
|
[* 16]
|
2013年(平成25年)
|
22,170 |
19,035
|
[* 17]
|
2014年(平成26年)
|
21,934 |
19,107
|
[* 18]
|
2015年(平成27年)
|
22,181 |
19,470
|
[* 19]
|
2016年(平成28年)
|
22,358 |
19,842
|
[* 20]
|
2017年(平成29年)
|
22,756 |
20,357
|
[* 21]
|
2018年(平成30年)
|
22,825 |
20,594
|
[* 22]
|
2019年(令和元年)
|
22,599 |
20,506
|
[* 23]
|
2020年(令和02年)
|
17,145 |
15,573
|
[* 24]
|
2021年(令和03年)
|
18,092 |
16,491
|
[* 25]
|
2022年(令和04年)
|
20,043 |
18,643
|
[* 1]
|
乗降人員
年度
|
新京成電鉄
|
出典
|
2019年(令和元年)
|
45,774
|
[# 2]
|
2020年(令和02年)
|
34,681
|
[# 2]
|
2021年(令和03年)
|
36,548
|
[# 3]
|
2022年(令和04年)
|
40,551
|
[# 3]
|
2023年(令和05年)
|
42,226
|
[# 4]
|
2024年(令和06年)
|
42,772
|
[# 1]
|
駅周辺
バス路線
駅前バス停に多くの路線バスが乗り入れている。
- その他、ふなばしアンデルセン公園へのバスが2007年10月2日から同年11月4日まで運行されていたことがある。運行会社は船橋新京成バス(旧習志野新京成バス含む)および松戸新京成バスが主で、他にも京成グループ他社および市や県が運行するバスがあった。
- B.LEAGUE試合開催日には船橋アリーナ直行臨時バスを運行することがあり、その運行日は新京成電鉄公式サイトに告知される。
- 千葉日大一高経由朋和産業本社行き直通便有(平日朝2便・土曜朝3便/千葉日大一高方面のみ)
付記
隣の駅
- 京成電鉄
松戸線
- 高根木戸駅 (KS71) - 北習志野駅 (KS70) - 習志野駅 (KS69)
- 東葉高速鉄道
東葉高速線
- 飯山満駅 (TR03) - 北習志野駅 (TR04) - 船橋日大前駅 (TR05)
脚注
注釈
出典
- 千葉県統計年鑑
- 京成電鉄の1日平均利用客数
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、 北習志野駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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