国立病院機構富山病院
独立行政法人国立病院機構富山病院(どくりつぎょうせいほうじんこくりつびょういんきこうとやまびょういん)は富山県富山市の医療機関。独立行政法人国立病院機構が運営する病院である。富山県立の結核療養所として設立され、現在も富山県の結核治療の最終拠点となっているほか、政策医療分野における重症心身障害への医療、成育医療の提供を行っている。 概要1938年(昭和13年)に富山県立古里保養院として設立、戦後に厚生省に移管され、国立療養所古里保養園となった。1968年(昭和43年)には国立療養所富山病院と改称、2004年(平成16年)には独立行政法人への移行により国立病院機構富山病院となっている。現在は外来一般診療のほか、政策医療を担う旧国立療養所系の医療機関として、設立以来の実績を有する結核・慢性呼吸器疾患の治療、重症心身障害児・者への医療・療育、小児慢性疾患に対する成育医療の3つを中心とした専門医療を提供している[1]。 結核に対しては、富山県の結核医療の最終拠点として整備されており、重症結核、多剤耐性結核への治療のほか、高齢者施設での集団感染、流行国からの感染者流入といった新たな脅威に対応する。また、慢性期の呼吸器・循環器疾患への医療に取り組んでおり、在宅酸素療法を積極的に導入している。 1968年(昭和43年)以降は重症心身障害児・者への医療を提供しており、生命維持において医療的介入が必要な重症度の高い患者に対応可能な富山県内で唯一の病院となっている。在宅患者支援に積極的に取り組んでいるほか、多数の小児科医が在籍する体制を活かして、平日の午後11時まで小児科医が院内で待機する小児救急医療態勢をとっている。 小児科専門スタッフにより、てんかん、気管支喘息、腎炎(人工透析)、ネフローゼ症候群などの小児慢性疾患の治療にあたるほか、摂食障害、不登校などの適応障害、心身症にも、隣接する富山県立ふるさと支援学校と連携して対応する。[2] 2004年(平成16年)に運営主体がそれまでの国立療養所から国立病院機構へと独立行政法人化された事をきっかけに全国の国立病院・療養所で病棟の建替が進み、富山病院も2017年(平成29年)11月に外来棟が建て替えられ運用が開始された。 沿革
診療科医療機関の指定国立病院機構富山病院附属看護学校当院にはかつて、専修学校として附属看護学校が設置されていた。設置学科は看護学科のみ、3年制で1学年の定員は40名であった。 1941年(昭和16年)に富山県立古里保養院附属看護婦養成所として開設され、1951年(昭和26年)に一旦閉校。1953年(昭和28年)に国立療養所富山病院附属准看護学院として再び開設された。2004年(平成16年)、独立行政法人国立病院機構の発足により、国立病院機構富山病院附属看護学校に改称した。 2020年(令和2年)度の入学生をもって学生募集を停止し[3]、2023年(令和5年)3月末)に閉校となった[4]。 沿革
アクセス出典
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