学校法人森村学園
学校法人森村学園(がっこうほうじんもりむらがくえん)は、神奈川県横浜市緑区長津田町にある学校法人。100年以上の歴史を持つ共学の伝統校である。 総面積8万m2を超える東京ドーム1.8個分の広大な敷地と、緑豊かな自然環境が特色。 建学の精神「独立自営」を掲げ、「社会に役立つ人を育てよう」という創立者の精神を受け継ぎ、幼稚園、初等部、中等部・高等部を設置した最長15年一貫教育を実施している。 近年、時代の変化に対応し、中等部・高等部では、未来を生き抜くたくましい人間力を備えた人材を育成する「未来志向型教育」を実践している。 概要はじまり6代目・森村市左衛門が周囲の強い勧めもあり「花をつくるより人をつくろう」との想いで、小学校と幼稚園を開設したことが森村学園のはじまり。森村財閥の創設者の市左衛門は教育・社会活動にも非常に積極的で、慶應義塾大学、早稲田大学などの諸大学や北里研究所などの研究機関への積極的な後援活動や早稲田大学、東京工業大学、高千穂大学への多額の寄付を実施。日本女子大学校(現日本女子大学)設立に尽力した後、70歳でより自分の理想に近づける教育機関として自邸の庭で南高輪尋常小学校・同幼稚園(現:森村学園)を開校した。 創設者森村市左衛門。森村商事、ノリタケカンパニーリミテド、日本ガイシ、TOTO、日本特殊陶業 、INAX(現・LIXILグループ) 、森村銀行などから成る森村財閥(現・森村グループ)の創設者でもある。クリスチャンで、男爵・従五位に叙せられ、正五位勲三等瑞宝章を追贈された。 未来志向型教育近年、学園が推進している「未来志向型教育」は、「外国語(英語)教育」「PBL(課題解決)型授業」「ICT環境」の3要素で成り立つ独自の教育システムである。予測不可能な未来社会をたくましく生き抜くために、教養ある自己表現を獲得し、自国社会はもとより国際社会に貢献する人材を育むことを目指している。 2022年にオーストラリア出身で言語学教育修士号と経営学修士号(MBA)を持つブレット・マックスウェル氏が新校長に就任。これを機に「INNOVATION MIND MORIMURA」と銘打った学校改革が始まり、「未来志向型教育」は「ACADEMIC MIND」「TECHNOLOGY MIND」「GLOBAL MIND」の3つに整理された。自ら挑戦・活躍・貢献できる人材の育成を図るべく、積極的な施策が行われている。主な施策は以下の通りである。 「アクティブリコール」…情報のインプットとアウトプットを活発に繰り返すことで、事実や知識を確認すると同時に、それらを取り巻く論理的な根拠も確認することができる、非常に効果的で効率的なディープラーニングの手法である。生徒たちは、答えと理由をセットにして質問に答え、学習した内容をお互いに伝え確認し合うことで、事実や知識の定着を図っている。 「ゴール+プロジェクト」…挑戦・活躍・貢献・自己革新の分野別に、生徒たちは自らの目標を設定する。その上で、その目標を達成するための具体的なロードマップを作成し、学期ごとに振り返りと調整を行って、担任がフィードバックする。各学年では生徒一人ひとりの夢の方向性を探る活動として、探究的な学びを行っている。 「STREAMS教育」…実験ベースの理科(Science)、プログラミング講座を通した情報技術の習得(Technology)、ロボティクス等の講座(Robotics・Engineering)、想像力と実用性を兼ね備えたデザイン・クリエーター思考をベースにした美術(Art)、毎日の小さな積み重ねで論理的な思考と問題解決能力を高める数学(Math)、テクノロジーとデータ分析を活用したスポーツサイエンス(Sports)など、これからの社会を生き抜くために必要な力を身につける教育を行っている。 「ニューソリューションズ」…SDGsなど世界中を視野に入れたさまざまな社会課題を、AIを始めとした最先端のテクノロジーを活用して解決する方法を考える探究学習を行っている。適切なICTツールの利用を学ぶとともに、思考力と創造力を伸ばすことができる。 「ソーシャルアントレプレナー」…ビジネス手法を用いて社会課題の解決を目指す探究的な学びである。まずは世の中を知ることから始まり、自己理解を深め、課題や解決方法を見つける思考法を学ぶ。これらの課題解決方法をピジネスモデルに落とし込んだプレゼンテーション資料を作成し発表する5日間の体験プログラムが2023年からスタートした。 「ランゲージ・アーツ(言語技術)」…学園独自の「日本版ランゲージ・アーツ」教育を実践している。これは「自己の弁明や他者への説得」を主眼とするヨーロッパ発祥のランゲージ・アーツを、「他者への思いやり」を基調とする日本人のメンタリティーに配慮した独自の学びに改良したものである。 制服学校制服は、学習院、女子学院、女子聖学院、聖学院小学校などに制服を納入している株式会社ヨシザワのもの。特に中・高等部女子の長い青スカーフが特徴のセーラー服は他校からも人気が高い。 交通アクセス校訓・校歌・ 校章校訓「正直・親切・勤勉」「挑戦・活躍・貢献」 「正直」:誠実であることを最上とし、偽りのない人であれ。 「親切」:あたたかき心をもち、行動する人であれ。 「勤勉」:人の力は無限に進む。学び続ける人となれ。 校歌「もしもし亀よ」の童謡などを作曲した音楽教員の納所辨次郎が作曲し1919年頃につくられる。歌詞は七、五、七、五の繰り返される今様風。作詞は当時国語教員の深井虎蔵で、小さな芽がやがて大木となるように、こどもたちもいつか世の中を動かすまでに立派に成長するのだという決意と意気込み溢れる内容。 校章森村家の家紋(下がり藤)を基礎に、森村の頭文字であるMが意匠化されて出来上がったもので、市左衛門の創始したノリタケが海外に輸出した製品の底には、非常に形のよく似たマークがしるされている。 沿革明治
大正
昭和
平成
令和学園情報
1学年の生徒数幼稚園3年保育:40名、幼稚園2年保育:60名、初等部:120名、中等部・高等部:200名 幼稚園
初等部
中・高等部
主な部活動 (中・高等部)著名な出身者俳優
歌手
アナウンサー
スポーツ宝塚歌劇団その他
脚注・参照
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