御前埼灯台
御前埼灯台(おまえさきとうだい)は、静岡県御前崎市御前崎に立つ灯台。 概要国の重要文化財[2]や、日本の近代化産業遺産に認定されており、日本の灯台50選にも選ばれている[3]ほか、歴史的・文化的価値の高さから、Aランクの保存灯台に指定されている。 なお地名は「御前崎(おまえざき)」だが、灯台名は「御前埼(おまえさき)」である。 歴史昔から遠州灘は航海の難所でこの沖の岩礁で座礁、難破する船も多かった[4]。特に御前崎周辺は、黒潮と駿河湾の瀬流が激しくぶつかり合う上に、御前岩という東西150m、南北1,100mにもおよぶ暗礁群があり[5]、この中で大根・ドイ根・傘島・赤島などと呼ばれる露出岩が干潮時には波頭の間に時々見られる[5]など、昔から海の難所として船人に恐れられていた[2]。さらに御前岩の周辺はちょうど、名古屋港・清水港・四日市港を結ぶ重要航路の変針点に当たり、これまで海難事故が絶えなかった[5]。明治18年から昭和33年までの海難記録によると、150隻余の船が暗礁に乗り上げ多くの犠牲者を出している[5]。 1635年(寛永12年)現在御前埼灯台がある場所に高さ2.8mで3.6m四方の見尾火灯明台が作られた[2]。見尾火灯明台は海上から見える三面を油障子で囲み、中央に油灯を置いたというものだった[2]。 1872年(明治5年)に、「灯台の父」と呼ばれる英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンの指導のもとに工事が開始され、1874年(明治7年)5月1日に点灯を開始した[1]。その後、第二次世界大戦中の1945年(昭和20年)7月24日、艦載機と艦砲射撃によってレンズや灯器が破壊され、 灯塔も銃弾を浴びた[2]ため、戦災復旧工事が行われ、建設当初のレンガ造の灯塔を保ったまま美しい灯台に復元された[注 1]。 年表
構造灯台の高さは、地上から塔頂までが22,47m[1]、平均海面から灯火までが54m[1]、地上から灯火までが17m[2]。白亜の塔形をしたレンガ造の大型灯台である[2]。 観光![]()
交通アクセス公共交通機関車![]() 登場する作品
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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