悲撃のヒロイン症候群
悲撃のヒロイン症候群(ひげきのヒロインシンドローム)は、日本の7人組女性アイドルグループ。imaginate所属。同社所属の女性アイドルグループで構成されているHEROINESの一員であった[2]。2018年結成、2021年解散。略称は「ヒロシン」[3]。 HEROINES結成のきっかけ・中心となったグループである[2]。また、地雷系のアイドルシーンを切り拓いた存在として位置付けられている[4]。 来歴2018年、以前同じアイドルグループに所属し、YouTubeチャンネル「叶と姫乃」でYouTuberとしても活動していた白雪 姫乃(しらゆき ひめの)と蒼井 叶(あおいかなう)がプロデューサーと新しいグループを立ち上げることになる[5]。9月ごろに広島県出身でアイドル未経験の胡桃 兎愛(くるみ とあ)が参加[3]。同年12月に夜宵やむ(やよい やむ)、野苺みくる(のいちご みくる)の2人が合流し、株式会社iamginate所属の5人組アイドルグループとして結成[3]。グループ名の由来は精神疾患の「悲劇のヒロイン症候群」で、「世の中に打ち勝つような名前にしたい」という意味を込めて攻撃の「撃」の字を入れた[5]。 2019年2月19日に主催ライブ『舞踏会』(新宿BLAZE)でデビュー[3][6]。同年3月10日には籠乃めあ(かごの めあ)が加入し6人体制となる[7][8]。同年8月6日、1stシングル『サイレントクライ/ REVENGER』をリリースし、オリコンデイリー1位、週間7位を獲得[9][8][10]。 また、悲撃のヒロイン症候群を中心として、2019年に結成された「MOBIUS(メビウス)」、「妄愛グラビティ」、活動を再開した「鵺(ぬえ)」ら姉妹グループを総称し「HEROINES(ヒロインズ)」と呼称されるようになる[11][12]。2020年1月、「ポンコツコンポ」を加えたこれら5組でHEROINESとしてのコンピレーションアルバム『ユビキリ~この先も一緒に歩んで行こうね~』をリリース[13]。 2019年10月、新メンバー月雲 巫女(つくも みこ)の加入が発表され、10月22日の主催ライブ「舞踏会VOL.3」(東京・白金高輪 SELENE b2)で7人体制がお披露目された[14]。 2021年2月28日、ライブ活動等の一時休止を発表[15]。 3月5日、2周年記念ワンマンライブ「Twelve o'clock bell」を新宿BLAZEで開催。翌6日をもって活動休止期間に入る[16]。4月8日、公式Twitterにて、野苺みくるの卒業を本人によるコメント映像で発表[17][注 1]。しかし続く4月23日、同日付でのグループ解散を発表し、活動を終了した[18]。 解散後もimaginateに引き続き所属することとなったメンバーらはtwinpale(2021年 - 、白雪姫乃・蒼井叶)、AdamLilith(2022年 - 、夜宵やむ)、ガガピエロ(2023年 - 、胡桃兎愛)と続けて結成されたHEROINES新グループの中心メンバー、オリジナルメンバーとなった[19][20]。また、これらに加えGILTY×GILTY(白雪姫乃・蒼井叶がtwinpaleと兼任で所属)などを含めた後のHEROINESグループの楽曲やビジュアルにも悲撃のヒロイン症候群の要素が受け継がれている[4][19]。 コンセプトと評価「全ての悲劇のヒロインに幸せが訪れますように。」というメッセージを掲げ、「病み」をイメージした衣装を着用 [21]。人々の繊細な思いを代弁し、明日に向かう活力になってもらうことを目的として活動する[22][23]。 メンバーの白雪姫乃は、「世の中に悲観的になっている人、生きづらい人、病みや闇を抱えている人に生き方や歌で勇気を与えるグループ」であると語っている[24]。メンバーの蒼井叶は「生き方で勇気を与える」ことについて、「自分たちが率先して派手な見た目をして自分らしさを出すことで、自分を表現することに勇気を持てない女の子たちに、自由に生きればいいんだよと伝えていきたい」としている[24]。 同性からの支持が厚い[25]のが特徴で、ファン層の約8割[8] から9割[24]を女性が占めるといわれている。 音楽ライターの冬将軍は、楽曲やビジュアルについて「内に向けた負の感情を弄るような歌詞とゴシックに粧し込んだビジュアルは、従来のアイドル像とはまったく異なるもの」と評価しており、「多様化する近年のシーンを象徴的に表している」と述べている[26]。また、1つの個人アーティスト写真にストーリー性と大量の情報を詰め込んで見る者を惹きつけるというヒロシンのビジュアル戦略について、「アイドルのアートワークに革命を起こした」と評価している[27]。 上述のようなゴシックに作り込んだビジュアルと負の感情を露わにした楽曲で同性同年代を中心に支持を集めるアイドルグループは2020年代に地雷系ロックアイドルのムーヴメントを確立し、悲撃のヒロイン症候群はその先駆者に位置付けられている[28][29]。 年譜2018年
2019年
2020年
2021年
メンバー
ディスコグラフフィシングル
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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