手塚 とおる(てづか とおる、1962年6月27日[2][3] - )は、日本の俳優。かつては放送作家としての活動も行っていた。北海道出身[2]。トライストーン・エンタテイメント所属。
略歴
北海道生まれで、3歳まで住んでいた。1983年、『黒いチューリップ』(作;唐十郎、演出;蜷川幸雄)でデビュー。
1986年からは劇団健康に参加し、1992年の解散まで全作品に出演。
1993年、シリーウォークプロデュース『お茶と同情』で初作、演出をする。
役者として大成する前はTVの構成作家としても活動し、「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」「夢がMORI MORI」「SMAP×SMAP」のコントパートを担当していた[4]。
ナイロン100℃、大人計画、劇団☆新感線などに客演し、活動の中心は舞台であった。次第に映像でも怪演を見せるようになっていくが、実写版『キューティーハニー』(2004)執事役のような、白塗り、眉毛ナシ、くるくるの前髪、甲高い声で誰にも様づけで慇懃に呼びかけ、かつ戦闘能力最強というようにメーターを振り切ったようなキャラクターはそう機会が多くないこともあり、意外と目立たない地味な役も巧みにこなす。同じ庵野秀明と久々に組んだ『シン・ゴジラ』では一転してむしろ凡庸な雰囲気の大臣役であった。
2013年、1話限りの出演ながら『半沢直樹』で演じたイヤミな役柄が評判となって以降、映像作品にも多く出演するようになる。
漫画家の手塚治虫が原作のドラマ作品や彼を題材にしたドラマ作品への出演が多く、一部で「手塚治虫の甥」との情報が出たが、そのような事実はなく、手塚の娘である手塚るみ子がTwitterにて否定した[5]。
左耳に残るピアスホールについて『殺し屋1』で演じたピアスのマー坊の役作りであるとする記事が存在するが、ピアスのマー坊は浅野忠信演じる垣原雅雄のことである。ちなみに手塚が演じる藤原には「ヘマをすることが多いらしく、顔中に『オトシマエ』のピアスが付けられている」という設定があるが、作中でピアスは見られない。
2021年5月16日放送の『なりゆき街道旅』(フジテレビ)にゲスト出演し、50歳過ぎで結婚していたことを初告白した[6]。
出演
テレビドラマ
配信ドラマ
映画
舞台
- 「黒いチューリップ」(1983年2月 唐十郎・作 蜷川幸雄・演出)
- 「神のようにだまして」(1990年7月 村松利史 WAHAHA本舗プロデュース)
- 「MEDICINE」(1992年4月29日〜5月5日 岡本螢・作 栗山民也・演出 あなただけ今晩はプロデュース)
- 「ヒネミ」(1992年11月27日〜12月8日 宮沢章夫・作 演出 遊園地再生事業団#2)
- 「IN CAFE」(1993年4月3日〜4月11日 堤泰之・作 高橋いさを・演出 O2プロデュース)
- 劇団健康の公演に多数出演
- 1993年8月、劇団健康を解散して一年、新ユニット「ナイロン100℃」で活動
- 「予定外」(1993年8月13日〜8月22日 ナイロン100℃#1)
- 「ピカレスクホテル」(1993年10月13日〜10月24日 高橋いさを・作 堤泰之・演出 プラチナ・ペーパーズプロデュース)
- 「砂の国の遠い声」(1994年2月2日〜2月8日 宮沢章夫・作・演出 遊園地再生事業団#4)
- 「ネバーセイドリーム」(1994年4月6日〜4月17日 台場達也・作 栗山民也・演出 シアターコクーンプロデュース)
- 「1979」(1994年5月27日〜6月5日 ナイロン100℃#3)
- 「嘘は罪」(1994年9月1日〜11日 松尾スズキ・作・演出 大人計画プロデュース)
- 「ネクスト・ミステリー」(1994年11月9日〜1994年11月20日 ナイロン100℃#4)
- 「マリーの悲劇」(1994年12月、1995年1月2日 高橋いさを・作・演出 ホテル蓼科プロデュース)
- 「本牧マクベス」(1995年1月20日〜1月29日 矢作俊彦・作 ミヤザキサトシ・演出 本牧マクベス上演実行委員会)
- 「鉄コン筋クリート」(1995年4月21日〜4月30日 黒テント第37回公演)
- 「零れる果実」(1996年10月26日〜11月10日 第2回シアターコクーン戯曲賞受賞作 佐藤信演出バージョン)
- ボーイング・ボーイング
- 音楽劇「ブッダ」
- 劇団☆新感線
- 西遊記〜PSY YOU CHIC〜(1999年) - 沙悟浄 役
- 野獣郎見参!(2001年) - 婆娑羅鬼 役
- 少年H
- 燐光群「天皇と接吻」
- 野田地図「カノン」
- THE CHERRY BOMBERS
- パルコプロデュース「ヴァンプ・ショウ」(2001年) - 駅員 役
- 三人姉妹
- リーディング「アンヌ・マリ」
- おかしな二人 男編
- 燐光群プロデュース「阿部定と睦夫」
- ドラマリーディング「オルジァ」
- マッチ売りの少女
- エンドゲーム(2006年)
- ワニの涙(2008年) - 盲目のDJ 市 役
- 毛皮のマリー(2008年) - 欣也(美少年) 役
- 恐竜と隣人のポルカ(2008年) - 熊谷柿一郎 役
- 山の巨人たち(2008年)
- 新宿八犬伝(2010年)
- 豚小屋(2011年) - ユリアン 役
- チェーホフ?!〜哀しいテーマに関する滑稽な論考〜(2011年) 東京芸術劇場小ホール
- 騙り。(2012年)
- 天使猫(オフィス3○○、2012年)
- 悼む人(2012年) - 蒔野抗太郎 役
- 遠い夏のゴッホ(2013年) - ゼノン 役
- イキウメ「片鱗」(2013年) - 男(怨霊) 役
- 荒野のリア(2014年)
- 生きると生きないのあいだ(2014年) - 映像出演
- 荒野のリア(2016年)
- 僕だってヒーローになりたかった(2017年) - 甲本官房長官 役
- 東京芸術劇場「朗読「東京」第五回」(2017年)
- 東京芸術劇場「リチャード三世」(2017年) - アン夫人 役
- 東京芸術劇場「ゲゲゲの先生へ」(2018年) - 山田(ヤマダ)、父、社長、詐欺師先輩、農夫 役
- 六本木トリコロールシアター「リーディングシアター レイモンド・カーヴァーの世界」(2019年) - 「ダンスしないか?」「もうひとつだけ」
- 東京芸術劇場「“野田版”真夏の夜の夢」(2020年) 東京芸術劇場他
ミュージック・ビデオ
- 筋肉少女帯「踊るダメ人間」(1991年)
- 乃木坂46「バレッタ」(2013年) - マエストロ(組織のボス) 役
ドキュメンタリー
- 地球イチバン「世界最大の白い砂丘〜ブラジル・レンソイス〜」(2014年11月13日、NHK総合) 旅人としてブラジル・レンソイスを訪れた。
CM
その他の番組
ラジオ
構成作家として
- WOWOW「アトムの気持ち」(レギュラー構成)
- WOWOW「ゲーム・ザ・ヘブン」(レギュラー構成)
- フジテレビ「夢がMORIMORI」(レギュラー構成1994年2月まで)[29]
作品
- 1993年「お茶と同情」(作・演出)
- 1994年結城座360周年記念公演「アノコ。」作
- 1994年しあわせの会「力こぶ」作
脚注
注釈
- ^ テレビ朝日では、日本時間2022年1月16日(15日深夜)に発生したトンガ海底火山大規模噴火の影響による津波に関する報道特別番組を放送したため、翌週1月23日(22日深夜)2:30 - 3:00に第1話を放送し、翌24日(23日深夜)2:55 - 3:25に第2話を放送する編成となった。
- ^ 東野圭吾の原作では「苅谷」の表記である。
出典
外部リンク
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トライストーン・エンタテイメント所属 | |
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業務提携(提携先) | |
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映画監督 | |
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旧・所属タレント | |
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