文部科学省大臣官房(もんぶかがくしょうだいじんかんぼう)は、文部科学省の内部部局の一つ。
概要
大臣官房には珍しい「部」組織を持つ(文教施設企画・防災部)。同部は他の部局との人事交流が少ない一方で、全国に工事事務所を持つ専門性の強い部門であり、ノンキャリア技官の唯一の幹部ポストだった。しかし、2008年に発覚した「文部科学省施設整備汚職事件」以来、キャリアのローテーションに組み込まれた。なお、同汚職事件では銭谷真美事務次官の下、官房総括審議官だった合田隆史(いずれも当時)を直属のリーダーとする調査チームを設置し調査が行われた[1]。2018年、大規模災害が多発している事を受け、学校の防災対策・災害発生時の対応を強化する為、文教施設企画部を文教施設企画・防災部に改組した[2]。
幹部
- 官房長
- 総括審議官
- サイバーセキュリティ・政策立案総括審議官
- 学習基盤審議官
- 審議官(8)
組織
- 文部科学戦略官 (3)
- 参事官(2)
- 企画官【大臣官房に置くことになっている。省令職である。〈文部科学省組織規則(平成十三年文部科学省令第一号)〉第一条】
- 人事課
- 福利厚生室
- 人事企画官(2)
- 調査官
- 人事評価調整官
- 総務課
- 広報室
- 企画官(2)
- 連絡調整官
- 情報開示官
- 個人情報保護専門官
- 危機管理専門官
- 能率専門官
- 会計課
- 財務分析評価企画官
- 予算企画調整官(2)
- 政府調達専門官
- 国有財産調査官
- 合同庁舎管理専門官
- 政策課
- 国際課
- 文教施設企画・防災部
- 技術参事官
- 施設企画課
- 施設助成課
- 計画課
- 参事官 (施設防災担当)
歴代官房長
現職
過去
氏名 |
出身官庁 |
前職 |
在任期間 |
後職
|
坂田東一 |
科学技術庁 |
研究開発局長 |
2007年7月11日 - 2008年7月11日 |
文部科学審議官
|
森口泰孝 |
科学技術庁 |
科学技術・学術政策局長 |
2008年7月11日 - 2009年7月6日 |
文部科学審議官
|
山中伸一 |
文部省 |
スポーツ・青少年局長 |
2009年7月14日 - 2010年7月30日 |
初等中等教育局長
|
土屋定之 |
科学技術庁 |
文化庁文化財部長 |
2010年7月30日 - 2012年1月6日 |
科学技術・学術政策局長
|
前川喜平 |
文部省 |
大臣官房総括審議官 |
2012年1月6日 - 2013年7月8日 |
初等中等教育局長
|
戸谷一夫 |
科学技術庁 |
研究開発局長 |
2013年7月8日 - 2015年8月4日 |
文部科学審議官
|
藤原誠 |
文部省 |
高等教育局私学部長 |
2015年8月4日 - 2016年6月17日 |
初等中等教育局長
|
佐野太 |
科学技術庁 |
大臣官房総括審議官 |
2016年6月17日 - 2017年7月11日 |
科学技術・学術政策局長[4]
|
藤原誠 |
文部省 |
初等中等教育局長 |
2017年7月11日 - 2018年10月16日 |
文部科学事務次官
|
生川浩史 |
科学技術庁 |
大臣官房総括審議官[5] |
2018年10月16日 - 2019年7月9日 |
研究開発局長
|
柳孝 |
科学技術庁 |
内閣府大臣官房審議官 |
2019年7月9日 - 2020年8月1日 |
内閣府政策統括官
|
増子宏 |
科学技術庁 |
大臣官房審議官 |
2020年8月1日 - 2021年9月21日 |
高等教育局長
|
矢野和彦 |
文部省 |
文化庁次長 |
2021年9月21日 - 2022年9月1日 |
日本学生支援機構理事長代理
|
望月禎 |
文部省 |
大臣官房人事課長 |
2022年9月1日 - 2023年8月8日 |
総合教育政策局長
|
井上諭一 |
科学技術庁 |
大臣官房総括審議官 |
2023年8月8日 - 2024年7月11日 |
科学技術・学術政策局長
|
脚注
- ^ 調査報告 平成20年7月10日 - 文部科学省ホームページ。
- ^ editor_assistant (2018年9月26日). “文教施設の防災強化へ 文科省、担当参事官を新設”. 教育新聞 電子版. 2019年2月27日閲覧。
- ^ “文部科学省、文科審議官に矢野和彦氏 官房長は西條氏”. 日本経済新聞. 5 July 2024. 2025年3月8日閲覧.
- ^ 収賄で逮捕により辞職
- ^ 教育新聞 16日付文科省幹部人事の略歴 2018年10月17日