東急百貨店本店 (とうきゅうひゃっかてんほんてん)は、かつて東京都 渋谷区 道玄坂 二丁目24番1号に所在した百貨店 で、東急百貨店 の本店 であった。
略称 は東急本店 。再開発 事業『Shibuya Upper West Project 』のため、2023年 1月31日をもって閉店した[ 3] 。
概要
1964年 に、渋谷区立大向小学校 の土地を東急百貨店 が購入する。大向小学校は現在の渋谷区立神南小学校 の土地へ移転する。渋谷駅 から文化村通り を徒歩5分ほど進んだ場所にあり、電鉄系百貨店の本店でありながらターミナル駅 直結ではない。高級住宅街 の松濤 にもほど近い[ 4] 。かつて存在した駅直結の東横店 (再開発のため2020年 に閉店)とともに旗艦店 として位置づけられていた。
1967年 に同地で、渋谷駅直結のターミナルデパート である東急百貨店東横店 (1934年 に東横百貨店として開業)に替わる本店 として、東急百貨店本店(東急本店)が 開店した。建物は屋上を含み地上9階・地下3階建てで、売場面積は35,367m2 である。
2008年 度の、東横店 、法人外商事業部、通信販売事業部を含み公表されている売上高は1,243億円で、店舗別の百貨店売上高としては全国第8位となっている。東急本店は東京都内 の百貨店のなかで、来店者全体に占める徒歩 の来店者の割合が最も高い[ 5] 。当初は東急本店の駐車場となっていた隣接地に、複合文化施設 の『Bunkamura 』が1989年 に開業し、同施設と連絡通路(地上1・2・8階、地下1・2・3階)で結ばれている東急本店は複合商業施設 の機能も持つこととなった。
2021年 5月に親会社の東急 と東急百貨店は、建物の老朽化に伴い2023年 春に本店を閉店して建物を解体し、フランス ・LVMH グループの不動産会社と共同で再開発を行うと発表した。同時に隣接するBunkamuraも閉鎖して改修工事を行う[ 6] [ 7] 。3社による共同再開発事業は『Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト )』と称して地上36階、地下4階の賃貸マンション・ホテル・商業施設からなる複合ビルを建設し、2027年の竣工を予定[ 8] 。ホテル部分には香港のスワイヤー・ホテル (英語版 ) が展開するザ・ハウス・コレクティブの新ハウスが開業することが発表されている[ 9] [ 10] 。
なお、低層階の商業施設の形態は未定であるが、東急百貨店本店がそのまま戻るわけではないという[ 8] 。
沿革
1967年 (昭和 42年)11月1日 - 東横店に替わる本店 として開店。
1984年 (昭和59年)9月 - 全館リニューアルオープン。
1989年 (平成 元年)
「正統派であり、分かり易く、楽しい店」というテーマのもと、全館リニューアルオープン。
9月3日 - 隣接して、複合文化施設「Bunkamura」がオープン(株式会社東急文化村)。
1990年 (平成2年)8月 - 地下1階食料品売場増床オープン。
1996年 (平成8年)2月 - 別館「クロワゼしぶや」開店。
2002年 (平成14年)
3月1日 - 全館リニューアルオープン。地下1階食品売場にデパ地下 初出店として、高級食品スーパーマーケットの「紀ノ国屋渋谷店 」が出店。
3月10日 - 別館「クロワゼしぶや」を閉店。
2003年 (平成15年)2月1日 - 8階レストランフロアを除く全フロアで、営業時間を2時間短縮。
2005年 (平成17年)9月 - 「ゲストソリューションズ」サービスを開始。
2008年 (平成20年)3月18日 - 地下1階食料品売り場の和洋酒売場をリニューアルオープン。
2009年 (平成21年)
4月1日 - 8階レストランフロアを除く全フロアで、営業時間を1時間延長。
9月17日 - 女性に特化したパーソナルスポーツ限定の自主編成売場「ウエルネスステージ」を5階に新設。
2010年 (平成22年)
9月2日 - 7階をリニューアルオープン。
9月2日 - 5階と6階をリニューアルオープン。
2023年 (令和 5年)1月31日 - 閉店。
フロア案内
屋上 - ガーデニング(生花、植木、園芸洋品)、ペットサロン(仔犬、仔猫)、犬のトリミングコーナー(要予約)、ビアガーデン「GREEN GARDEN」(夏季のみ)、喫茶コーナー「ヴェルデステ」
8階 - レストラン、美術画廊、棟方志功 ギャラリー、工芸品コーナー、学校制服、美容室、Bunkamura(6階 シネマフロア)への連絡通路
7階 - 書籍・文房具「丸善 &ジュンク堂書店 」
6階 - 「アーバンホームショー」(家庭用品・寝装品・インテリア)、子供服、玩具、「カスタマーセンター」(商品券、TOP& ClubQカウンター、友の会「東急ファミリークラブ」)、ギフトサロン、旅行サロン
5階 - 婦人服飾雑貨、ゴルフ、「ウエルネスステージ」(女性に特化したスポーツ限定売り場)、呉服、宝石、時計、メガネ、お得意様サロン「サロン オン ファイブ」
4階 - 婦人服、婦人肌着
3階 - 特選婦人服
2階 - 紳士服・洋品雑貨、鞄・旅行用品、Bunkamura(3階 オーチャードフロア)への連絡通路
1階 - 「シグネチャーアヴェニュー」(婦人服・雑貨、化粧品、宝飾品・時計、婦人靴)、Bunkamura(1階 メインロビーフロア)への連絡通路
地下1階 - 食品、明治屋渋谷山手ストアー、フラワーショップ、食品サービスカウンター(「即配くん」受付)、Bunkamura(地下1階 ガーデンフロア)への連絡通路
地下2・3階 - 駐車場、Bunkamura(地下2階 パーキングフロア)への連絡通路
脚註
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
東急百貨店本店 に関連するカテゴリがあります。
本店・公式サイト - 東急百貨店Webサイトに於ける本店(渋谷文化村通り沿い)の個別サイト・トップ
日本国内の店舗 グループ 複合商業施設・専門店ビル 食品専門店 閉店・撤退(日本国内) 閉店・撤退(日本国外)
アラモアナ店、マウイ店、パールリッジ店13
TOKYU SCENE、香港東急百貨有限公司、ラチャダ店、永琦東急百貨14
マーブンクロン店 1
系列企業 関連人物 関連項目
注釈
1 バンコク東急百貨店(
タイ )が運営。
2 渋谷ヒカリエ内
3 旧: まちだ東急百貨店→町田店
4 旧:
港北東急百貨店 5 現:
東武百貨店 池袋店
6 現:
COREDO日本橋 7 旧: 白木屋の共同出資会社
8 ながの東急百貨店の支店
9 旧: 西南東急百貨店→あおば東急百貨店
10 コンビニエンスストア
11 スポーツ用品販売
12 スポーツクラブ
13 シロキヤ・インコーポレイテッド
14 東急百貨店の現地法人
15 代表取締役会長
16 代表取締役社長執行役員
17 旧: よこはま東急百貨店→QUEEN'S EAST
18 かつての
一社提供 番組(
TBSテレビ 、
関東ローカル )。
19 商品券の相互利用を行っていた。
20 ながの東急百貨店と資本・業務提携を行っていた。
カテゴリ