母さんがどんなに僕を嫌いでも『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(かあさんがどんなにぼくをきらいでも)は、歌川たいじによるコミックエッセイ(テキストエッセイ版も刊行)。2013年に初版。2018年に絵を一新した新版を刊行した。 概要著者自身の児童虐待やいじめからのトラウマを、身内ではないながら可愛がってくれた「ばあちゃん」をはじめとする周囲の大人や友人たちの助けを得て乗り越えた経験が描かれている。糸井重里が「心臓がなんどもギュッとなった」と帯に絶賛コメントを寄せて話題となり、ヒット作となった[1]。NHKでは、同作を2回ドキュメンタリーとして採り上げ、著者自らも出演している。 あらすじ東京の下町・業平橋近くで生まれ育った「僕」は、5歳の頃から母親からの暴力を受け、9歳で施設に入所させられる。心の支えだったばあちゃんとは、施設から帰ってきてすぐ両親の離婚により離ればなれに。母親は生活が次第に荒れていき、「僕」は苛烈な児童虐待に晒されることとなる。学校でもいじめを受け、「僕」は「自分はブタだ」という自虐イメージに取り憑かれはじめる。母からの肉体的・精神的虐待に耐えかねた僕は、17歳で家出するが、職を得てからもPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされ続ける。そんな「僕」に、ばあちゃんの余命が残り少ないとの知らせが。見舞いに駆けつけた「僕」は、ばあちゃんから奇跡のような言葉をかけられ、自分の運命に立ち向かう決意をする。 登場人物
書誌情報
小説2018年10月15日に角川つばさ文庫より発売された。著者は歌川たいじ。イラストはののはらけいが担当した。
映画
2018年、同作を原作として実写映画化がされキャストが発表された。監督は『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の御法川修。脚本は大谷洋介が手がける[2]。NHK Eテレで原作の歌川たいじと西原さつきの対談が行われ映像が放映された[3]。 キャスト
スタッフ
封切り2018年11月16日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、イオンシネマほか全国公開[5]。 脚注出典
関連項目外部リンク
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