滝のある風景
『滝のある風景』(たきのあるふうけい、蘭: Landschap met waterval、英: Landscape with Waterfall)[1] は、17世紀オランダ絵画黄金時代の画家ヤーコプ・ファン・ロイスダールが1668年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した風景画である。アムステルダム博物館の所蔵品であるが、現在、寄託作品としてアムステルダム国立美術館に展示されている[2]。 作品滝の激しい水流のあるこの壮大な自然の中で、小さな人物の姿はほとんど見えない。ここには自然の生と死の循環が触覚的に表され、遠景の教会は平和ののろしのようにそびえている[2]。 この絵画は、1911年に研究者ホフステーデ・デ・フロートにより以下のように記述されている。
画面下部右の石の上に完全な署名あり。キャンバスであるが、アムステルダムの目録ではオーク板で、縦56インチで横76インチと1/2。1845年にアムステルダムで、第134番の作品として展示された。1740年ごろ、(ヨーロッパ )大陸でチャールズ・ブラント準男爵の先祖により購入された。チャールズ・ブラント男爵のコレクションにあったが、1836年にジョン・スミスに売却。1837年にジョン・スミスからアムステルダムのアドリアーン・ファン・デル・ホープに1450ポンドで売却。1854年にアドリアーン・ファン・デル・ホープから彼のコレクションとともにアムステルダム市に遺贈。ファン・デル・ホープ遺贈作品として、1910年のアムステルダム国立美術館の目録番号2075番[3]。 本作の風景は、滝を描いたロイスダールのほかの作品に非常に類似している。自然の力に対する警告として、これらの作品は切断された木や切株をしばしば含んでおり、描かれている以上の、より水の氾濫した場面を静かに証左するものである。これらの作品も高い値で売れたにちがいない。というのも、今日残っている多くのロイスダールの作品は、滝の風景を表しているからである。アラールト・ファン・エーフェルディンヘンの劇的な作品に影響を受け、ロイスダールはまた、『岩の風景の滝』(ロンドン・ナショナル・ギャラリー) など松の木や山々を含む北国の情景も制作した。 ギャラリー
脚注
外部リンク
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