燕 (隼型水雷艇)

艦歴

計画	明治30年度計画^[1]
起工	1902年6月2日^[1]
進水	1903年10月21日^[1]
就役	1903年11月24日^[1]
除籍	1922年4月1日^[1]
その後	1922年4月1日雑役船編入、曳船兼交通船指定^[1]
廃船	1925年7月15日^[1]
性能諸元
排水量	常備：152トン
全長	垂線間長：45.00m (147ft 7in 11/16)
全幅	4.91m (16ft 1in 7/16)^[2]
吃水	1.45m (4ft 9in 3/32)
機関	ノルマン式缶2基直立式3気筒3段膨張レシプロ2基 2軸 4,200馬力
速力	28.5ノット^[3]
航続距離	10ノットで2,000海里
燃料	石炭：28.5トン（満載）
乗員	30名
兵装	4.7cm保式単装軽速射砲3基（推定） 45cm水上旋回式発射管3基

燕（つばめ^[4]）は、日本海軍の水雷艇で、隼型水雷艇の8番艇である。同名艇に燕型敷設艇の「燕」があるため、こちらは「燕 (初代)」や「燕I」などと表記される。

艦歴

発注時の艇名は第九号百二十噸水雷艇^[4]。1900年（明治33年）10月15日、燕と命名^[4]。1901年（明治34年）2月7日、水雷艇に編入され等級一等となる^[5]。1902年（明治35年）6月2日、呉海軍造船廠で起工^[1]。 1903年（明治36年）10月21日に進水し、同年11月24日に竣工。

日露戦争では旅順口攻撃や、日本海海戦では第九艇隊に所属して夜戦に参加した^[1]^[6]。

1922年（大正11年）4月1日に除籍され^[7]、同日、雑役船に編入となり、曳船兼交通船に指定され横須賀海軍工廠所属となる^[1]^[6]。1925年（大正14年）7月15日に廃船^[1]^[6]。

脚注

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k 『写真日本海軍全艦艇史』資料篇「主要艦艇艦歴表」27頁。
^ 4.91mは『戦史叢書海軍軍戦備<1> 』の附表の値をメートル換算した値。『世界の艦船増刊第47集』によると4.90m。
^ 『世界の艦船増刊第47集』による。『戦史叢書海軍軍戦備<1> 』の附表によると29ノット。
^ ^a ^b ^c #海軍制度沿革(巻8、1940) 390頁。◎「一等水雷艇雁外五隻命名ノ件」明治三十三年十月十五日(達一六二) 呉海軍造船廠ニ於テ製造スヘキ一等水雷艇六隻へ左ノ通命名ス |〔中略〕第九号百二十噸水雷艇　燕ツバメ〔以下略〕。
^ #海軍制度沿革(巻8、1940) 63頁。◎明治三十四年二月七日(達七) 軍艦及水雷艇類別等級別表中ニ左ノ通追加ス　水雷艇一等ノ欄「千鳥」ノ次ニ「雁、蒼鷹、鴿、燕、雲雀、雉」ヲ加フ。
^ ^a ^b ^c 『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、494-495頁。
^ #海軍制度沿革(巻8、1940) 78頁。◎大正十一年四月一日(達四八) 艦艇類別等級別表中左ノ通改正ス　軍艦ノ欄内「、千代田」「、津輕」「、周防」「沖島、」「見島、」「橋立、」「大和、」「武藏、」ヲ、驅逐艦ノ欄内「不知火、」「陽炎、」「薄雲、」「白雲、」「朝潮、」「村雨、」「朝霧、」ヲ、水雷艇ノ欄内「雁、」「蒼鷹、」「鴿、」「燕、」「第六十七號、」「第六十八號、」「第七十號、」「第七十一號、」ヲ削ル。