相撲博物館
相撲博物館(すもうはくぶつかん)は、東京都墨田区の国技館内にある、日本の国技といわれる相撲の資料を収蔵した施設である。公益財団法人日本相撲協会が運営している。 概要1954年(昭和29年)9月の蔵前国技館完成時に併設される形で開館し、1985年1月の両国国技館完成に伴い現在地に移転した。日本博物館協会会員館[2]。博物館法に基づく東京都教育委員会登録博物館である[3]。 初代館長となる酒井忠正が収集した相撲浮世絵コレクションなどを基礎に発足[4]し、以降は随時資料の寄贈等を受けて収蔵点数を増加させている。1925年(大正14年)の協会設立時の寄附行為には協会の事業内容として「参考室の設備」が謳われていて、この規定に基づいて設置された。開館後の寄附行為の改正により「相撲博物館の維持運営」が協会の事業内容として明確に定められ、協会の公益財団法人移行に際しても協会定款に引き続き「相撲博物館の維持及び管理運営」が定められている。 入場料は無料だが国技館に併設しているため、国技館で本場所や有料の催し物がある際は、国技館の入場券をもっている者しか来場できない。それ以外の開館日には誰でも入場することができる。出入口は協会事務所付近と、国技館正面エントランスの2か所に設置されているが、国技館で催し物が無い時はエントランス側の出入口は閉じられる。休館日は土曜・日曜・祝日(本場所中は毎日開館)及び年末年始となっている。展示期間中に、ガイドツアーが行われることもある。 学芸員が相撲史の調査・研究にも取り組んでいて、2002年(平成14年)以降その成果は『相撲博物館紀要』として刊行されている。2024年(令和6年)までに第22号が発行されている[1]。また資料の館外貸出展示や、相撲研究家、愛好家、報道関係者等の資料の閲覧・掲載・撮影への協力も行っている。 歴代館長
任期は通常3年。出羽ノ花の死去以降しばらく空席だったが、日本相撲協会理事長であった若乃花(二子山)が定年退職後に就任してからは、相撲界における功労者の天下り先という意味合いが強くなった。館長は名誉職の意味合いもあり現役の年寄が就任した例はないが、専任の館長が不在の場合は現役年寄による代行が置かれる。力士出身の館長は5代目の納谷(大鵬)を除きいずれも相撲協会理事長経験者である。 過去の館長代理・代行は以下の通りである。日本相撲協会の停年(定年)退職と同時に正式な館長に就任した者もいる。
運営委員上記のように現役の年寄は館長に就任しないが、現役の協会役員から博物館運営委員が選任されて、博物館の日常の運営に携わっている。 2024年3月27日現在の運営委員は春日野理事(関脇・栃乃和歌)、佐渡ヶ嶽理事(関脇・琴ノ若)、勝ノ浦理事(前頭2・起利錦)、高田川理事(関脇・安芸乃島)、藤島副理事(大関・武双山)の5人である。5人全員が日本相撲協会の執行部に所属している。 脚注
外部リンク
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