秋田中央ビルディング(あきたちゅうおうビルディング)とは、秋田県秋田市中通二丁目にある、百貨店とホテルで構成される複合商業ビル。西武秋田店とANAクラウンプラザホテル秋田が入居する。
→かつて入居していた、
ほんきん西武の詳細は
本金西武を参照
概要
秋田駅前は戦後間もなくバラック建ての商店街「金座街」が形成され発展したが、隘路や雑然としていたため、防災上や美観さらには都市機能の観点からの問題が指摘されていた。このため、1970年(昭和45年)に秋田市が「秋田駅前市街地再開発事業基本計画」を策定し、1974年(昭和49年)都市計画が決定。これを受け、以下の施行地区に分割し再開発に着手した。
- 南地区本工区(敷地面積 0.49ha イトーヨーカドー 地下1階-地上7階、34,284m2 総事業費 71億円)
- 南地区駐車場工区(敷地面積 0.38ha 秋田市駐車場公社 地上5階、地下1階 17,744m2 総事業費 13億円)
- 中央地区(敷地面積 0.78ha 秋田ビューホテル、ほんきん西武+広場・バス停総事業費 約116億円)
- 北第一地区(敷地面積 0.19ha円 未着工)
秋田中央ビルディングは、地区の中核施設とすべく仙台高等裁判所秋田支部跡地に地下2階、地上12階、床面積41,917m2に及ぶビルとして建てられ、上層階には秋田ビューホテル(現:ANAクラウンプラザホテル秋田)、下層階にはほんきん西武(現:西武秋田店)のほか「金座街」に店舗を構えていた地元テナントが入居。このほか金座街跡地には多目的広場や屋根付きのバス停広場、地下には1000台の自転車が収容できる駐輪場が建設され、ほんきん西武とバス停は1984年(昭和59年)4月、秋田ビューホテルは翌月開業した[3]。
沿革
各フロア
▲=「金座街」に出店していた店舗
2006年(平成18年)のリニューアルにより、各階に分散された専門店は2階、3階に集約され、2021年(令和3年)3月18日で3階売り場の営業は終了した。
階 |
ANAクラウンプラザホテル秋田
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12F
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スカイグリルブッフェレストラン 空桜 SORA バー セント・クリスティーナ
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11F
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客室
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10F
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客室
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9F
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客室
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8F
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客室
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7F
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客室
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6F
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フィットネスセンター「ザ・クラブ」
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5F
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小宴会場・神前式場・ウエディングサロン
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4F
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大宴会場・中宴会場
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階 |
西武秋田店
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専門店
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3F
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閉鎖
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閉鎖
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2F
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婦人服、紳士用品、スポーツ、子供服ほか
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エステサロン ソシエ フォンテーヌクチュール ▲モード長峯 ▲メガネのコニシ
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1F
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婦人服、紳士服、婦人紳士雑貨、化粧品ほか
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ANAクラウンプラザホテル秋田フロント 中華料理 花梨
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B1F
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食品、インテリア雑貨、催事場、化粧品ほか
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レストラン街 ・稲庭うどん「佐藤養助 秋田店」 ・和そば「そば一」 ・ラーメン「南秋ラーメン」
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ビル内のATM
近隣施設
脚注
- ^ 秋田市-秋田駅前地区/市街地再開発事業
- ^ 「ほんきん西武開店 買い物客どっと 秋田駅前は大混雑」『秋田魁新報』1984年4月27日夕刊。
- ^ a b c “40年の歴史を刻む 西武秋田店”. ABS NEWS NNN. 秋田放送. 2024年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月8日閲覧。
- ^ 「秋田ビューホテル 来月1日オープン 東北最大の宴会」『秋田魁新報』1984年4月25日朝刊。
- ^ a b 全面広告「37年間のご愛顧、ありがとうございました。」『秋田魁新報』2021年4月29日、7面。
- ^ 「天皇陛下ご逝去 県内各業界の動き 自粛の中にも平常営業 派手な飾り取り除く 売り上げ影響少なそう」『秋田魁新報』秋田魁新報社、1989年1月8日、朝刊、2版、8面。
- ^ 「~ そごう・西武 元日営業情報 ~ そごう・西武2013年 新春福袋大市」株式会社そごう・西武、2012年11月19日。
- ^ 「秋田県とセブン-イレブン・ジャパン、そごう・西武が『地域活性化包括連携協定』を締結」秋田県 株式会社セブン-イレブン・ジャパン 株式会社そごう・西武、2013年7月5日。
- ^ 「高齢者見守り 秋田県とセブンが協定締結」『河北新報オンライン』河北新報社、2016年11月3日。オリジナルの2017年11月19日時点におけるアーカイブ。2025年1月11日閲覧。
- ^ 二木佳奈、伊藤正孝、湊文香、柳原史幸「新型コロナ 商業施設相次ぎ休業 西武秋田、オーパ、イオンモール秋田… 食品など販売継続」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2020年4月18日、1面。
- ^ 「緊急事態宣言の区域拡大を受けた全店食品を除く休業について」株式会社そごう・西武、2020年4月17日。
- ^ 「西武秋田店、15日に営業再開 短縮、感染防止対策を徹底」『秋田魁新報電子版』秋田魁新報社、2020年5月13日。オリジナルの2020年5月21日時点におけるアーカイブ。2025年1月3日閲覧。
- ^ 二木佳奈「西武秋田店 19日から3フロア 3階営業、18日までに終了」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年3月13日、4面。
- ^ a b 吉田優花「西武地階、改装オープン 人気菓子のコーナー新設」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年4月28日、4面。
- ^ 佐藤優将「事業譲渡の「秋田ビューホテル」改名 あすから「秋田ホテル」」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年4月29日、4面。
- ^ 石井ひかり「ANAクラウンプラザホテル秋田 新たな名で出発 秋田市中通 関係者式典」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年12月14日、4面。
- ^ 「西武秋田店 食品売り場の商品オンラインで注文 「出前館」と連携し宅配」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年4月19日、4面。
- ^ 石井ひかり「首都圏で人気のデパ地下グルメ 「こまち」で短時間輸送 西武秋田店、週2回販売」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2022年5月24日、4面。
- ^ a b 嶋崎宏樹「西武秋田店の存続を 先月、林社長に直接要望 市長」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年1月12日、21面。
- ^ 「秋田市中心部 広く冠水 歩道崩落、救急診療停止 県内記録的大雨」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年7月17日、1面。
- ^ 小幡淳一 滝沢隆史 根津弥 (2023年7月17日). “「道路に川のように水が」 秋田県内で浸水被害や断水、店舗も休業”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASR7J7DLYR7JUNHB00S.html 2024年3月31日閲覧。
- ^ 「そごう・西武 売却完了 実質8.5千万円、本店は再開」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年9月2日、3面。
- ^ 田村璃子、神谷紗耶加、藤原剣「西武秋田店、維持方針 買い物客「ほっとした」 テナント事業者も歓迎」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2023年9月6日、4面。
- ^ a b “穂積秋田市長がそごう・西武社長と面会 営業継続求める”. ABS NEWS NNN. 秋田放送. 2023年12月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月8日閲覧。
- ^ a b c 石川彩乃「西武秋田店 開店40周年記念イベント 竿燈披露、マグロ解体ショーも」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年4月28日、19面。
- ^ “秋田初開催!「ズムサタうまいもの博」31日から開催 全国の日テレ系放送局おすすめの25店が大集合 梅澤アナも来秋します”. ABS NEWS NNN. 秋田放送. 2024年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月8日閲覧。
- ^ “ズムサタうまいもの博 来場者数が3万人超 西武秋田店で過去最多 売り上げも最高に”. ABS NEWS NNN. 秋田放送. 2024年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月7日閲覧。
- ^ a b c 小野祐一「西武秋田店 松本英子さん歌声華やか 開店40周年記念イベント 「ねじ」地元ネタ熱演」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年12月26日、23面。
- ^ 「都内西武、25年元日休業 働き方改革、秋田店も」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年11月7日、5面。
- ^ 大谷好恵「SGDs達成、 6企業・団体を表彰」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2024年1月25日、4面。
- ^ 「環境にやさしいあきたをめざして」『広報あきた』秋田市役所広報広聴課、2025年3月7日号、No.2076、p.5。
- ^ SEIBU AKITA(そごう・西武)
- ^ a b c アクセス・駐車場(西武秋田店)
参考文献
- 秋田市編『秋田市史 第5巻 近現代2(通史編)』秋田市、2005年。
外部リンク