西日本旅客鉄道和歌山支社
西日本旅客鉄道和歌山支社(にしにほんりょかくてつどうわかやまししゃ)は和歌山県和歌山市吉田にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の支社の一つである。日本国有鉄道(国鉄)時代の天王寺鉄道管理局の一部に相当する。和歌山県全域と、大阪府南部の阪和線長滝駅以南、奈良県五條市の和歌山線大和二見駅を管轄している。2022年10月1日より、本社直轄から近畿統括本部傘下に編入された。 沿革
管轄対象駅282.6km、86駅を管轄している。和歌山支社が管轄する駅は次の通り(複数の路線が乗り入れる駅は所属線区を優先し、重複は計上しない)。 管理駅JR西日本では、主要駅に駅長を配置してその駅を管理駅としている。和歌山支社管内の管理駅と管轄範囲( )は次の通り。 鉄道部廃止された鉄道部乗務員区所運転士運転士・車掌車掌廃止された乗務員区所車両基地和歌山支社管内には車両が所属する車両基地は設けられていない。かつて和歌山支社には、新和歌山車両センターが設けられていたが、2008年8月1日に当時の大阪支社に移管され、現在は近畿統括本部の吹田総合車両所日根野支所所属となっている[8]。 なお、御坊駅・紀伊田辺駅・白浜駅・新宮駅構内に電留線がある。 設備保全区所以下は2022年10月以降のもの。 保線区
電気技術センター
機械区
建築区
土木技術センター
輸送概況
都市間輸送については、紀勢本線と並行している阪和自動車道の通行台数の急激な増加や白浜町・田辺市 - 和歌山・大阪・京都間の高速バスおよび、和歌山・大阪・名古屋方面からのホテル宿泊専用送迎バスなど対抗輸送機関の影響で減少傾向にある。集客施策として特別企画乗車券などがあるが、商品によっては2名以上での利用・乗車日の7日前までに購入・年末年始・ゴールデンウィーク・お盆期間中は利用設定除外日などの制約がある。朝夕の通勤時間帯の白浜駅・紀伊田辺駅 - 和歌山駅間は、通勤者の増加により特急列車の自由席が満席になることもある。 地域輸送に着目すると、紀勢本線は沿線の少子高齢化で通学・通勤客が減少し、和歌山駅 - 御坊駅間は毎時2本の普通が車掌乗務で運転されているものの、御坊駅 - 紀伊田辺駅間は日中毎時1本でワンマン運転(ワンマン列車が検査などで運行できないときは、車掌が乗務)、紀伊田辺駅 - 新宮駅間は平均2時間に1本程度のワンマン運転(周参見発和歌山行を除く)を行っている。 和歌山線については、全列車ワンマン運転を行っており、岩出市の人口増加に伴い、岩出駅の乗降客数が増加傾向にあり、和歌山駅 - 粉河駅間は毎時2本で運行しているものの、きのくに線同様、少子高齢化で通学・通勤客が減少し、粉河駅 - 橋本駅間は毎時1本で運行している。また、無人駅が多く、運賃ほ脱(無賃乗車)や既に使用した回数券の使い回しが多発し、通勤・通学時間帯を中心に車内や、かつては橋本駅南海線のりかえ口で特別改札が随時行われていた。現在、同駅では、跨線橋が完成し、JR・南海の改札が分離され、車内での特別改札に特化されている。阪和線の日根野 - 和歌山間でも近年では本数が減少傾向であり、2011年3月の改正で紀州路快速が同区間が各駅停車になり、阪和線を全区間運行する普通は日中を中心に大幅に削減された[10]。また和泉砂川駅の通勤客の増加により、同駅の特急列車の停車本数が増えている。 その他2009年2月、和歌山支社はJR西日本グループの建設会社に委託して、紀勢本線の線路沿いに落石防止ネットの設置工事を行っていたが、その際、和歌山県すさみ町内に存在する世界遺産・熊野古道にある江戸時代に造られたとみられる石垣を、工事用モノレールの設置の際に破損していたことが発覚した[11][12]。和歌山支社がすさみ町教育委員会に対し、届出を行わず無断で工事を行っていたことも判明している。 脚注
関連項目
外部リンク
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