関西大学第一中学校・高等学校
関西大学第一中学校・高等学校(かんさいだいがく だいいち ちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、大阪府吹田市山手町にある私立の中学校・高等学校。関西大学併設の中高一貫校で、源流は大正初期1913年、旧制専門学校時代の関西大学に併設された実業学校。平成初期まで男子校だった。通称は「関一(かんいち)」。 概要関西大学(旧制専門学校)併設の実業学校として、1913年(大正2年)4月に大阪市北区上福島二丁目(現・福島区)に設置された「関西甲種商業学校」を起源としている(関西甲種商業は文部省告示大正元年〈1912年〉8月23日付第9号で開校を認可[1])。 校名の「第一」は、太平洋戦争前に第二商業学校(夜間部)が併置されていたことに由来する。ただし第二商業は戦争末期1944年(昭和19年)に廃校となった(後身校は存在しない)。 太平洋戦争後の学制改革に伴い新制の高等学校(全日制課程普通科)として設置された後も、甲種商業以来の男子校を続けていたが、1995年(平成7年)4月に中学校が男女共学化。中学卒業生が入学する1998年4月から高校も共学となった。 定員は中学校240名、高校は400名。 内部進学大学の併設校の利点を生かした高大連携プログラムが実施されている。関大への進学率は毎年約95%である(ただし3年生全生徒のうち、内部推薦入試を受けた生徒の内部進学進学率)。 沿革年表
基礎データ交通アクセス授業中学校学年末、各教科の成績が5段階評価で出され、3年間の評価が平均値2.0未満だと高校へ進学できない規則。毎年数名が他の高校への進学を余儀なくされている。 高等学校1年生では、入学直後に宿泊研修で広島県福山市沼隈町のみろくの里へ行く。1年間の成績で1単位以上16単位以下落とすと、教科ごとに追認定課題を渡され、課題を規定時間内(およそ4日)にこなせない、もしくは不備・欠如あるいは誰かの協力を得たことが発覚した場合、留年となる(「留級」と呼称されている)。また17単位以上落とすと無条件で留年。 1学年10クラス編成で、毎年クラス替えがある。2年生から「文Iコース」(6ないし7クラス)「文IIコース」(共学1クラス)「理コース」(3ないし2クラス[4])に分かれる。理コースと文IIコースの選抜に漏れた場合、文Iコース所属となる。3年生へ進級時にコース変更できない。 関西大学へ理科系として進学の生徒が少ない一方で、関大側が理科系の生徒を欲しがっているため、許容範囲であれば少々無理でも理コース3クラス編成としている。 諸活動部活動
そのほかのクラブ活動でも、水泳部など全国大会に出場したほか、フェンシング、ヨット、アイスホッケー(いずれも高校のみ)といった部活動もある。 学校施設2007年(平成19年)6月に、高校の校舎2階の入り口に大きなオルゴールが設置され、始業前や昼休みに鳴らしている。価格300万円。収録曲は「ノクターン第二番」「美しく青きドナウ」「みかんの花咲く丘」「花」「乾杯の歌(椿姫)」「浜辺の歌」「春(四季)」などである。 不祥事
高校の2015年の入学試験で、試験前に中学校側との間で事実上大半の合格者を内定。これにより、入試で内定者よりも高得点をマークしたにもかかわらず不合格となる受験生が出る事態となった。大阪府私学課は選抜方法が不透明であるとして、同校に対し指導した[6]。
2020年(令和2年)11月28日の土曜の夜、高校の校舎で火事が発生。約1時間後に消火したが、1階の理科棟から出火したとみられる[7]。 高校関係者と組織→「Category:関西大学第一高等学校出身の人物」も参照
高校関係者組織関西大学第一高等学校同窓会 - 同窓会。固有の団体名は無し 高校関係者一覧
脚注
関連項目
外部リンク
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