高等学校相撲金沢大会(こうとうがっこうすもうかなざわたいかい)は、石川県金沢市で毎年5月に開催される相撲の高等学校対抗の大会である。通称は高校相撲金沢大会、北國新聞社の主催事業として開催される[1]。
国民スポーツ大会(国スポ)、全国高等学校総合体育大会(高校総体・インターハイ)、ならびに青森県十和田市・高知県高知市・大分県宇佐市で開催される各大会と並び、高校相撲の重要な大会として位置付けられている[2][3]。
概要
当初は、金沢市金石海岸に特設された土俵で行われていたが、その後転々と会場を移し、1961年の第45回大会からは石川県卯辰山相撲場で行われている。
毎年、北信越を中心に全国から70数チームが選抜され集まる。石川県立金沢泉丘高等学校は、第1回から連続出場を続けているとされてきたが、金沢一中時代の1933-34年の2大会のみ出場していなかったことが判明し、連続出場記録は2016年の百回記念大会で98となった[4]。
歴史
競技
団体戦と個人戦の2競技が実施される[1]。
- 団体戦:予選3回戦を行い、勝ち数・得点により優秀チームを選抜、トーナメント方式で優勝を競う。優勝校には「黒鷲旗」(くろわしき、石川県の県鳥イヌワシにちなむ)・常陸宮賜杯・内閣総理大臣杯・参議院議長杯などが贈られる。
- 個人戦:団体予選に全勝(3勝)した者でトーナメント戦を行う。優勝者には優勝旗・衆議院議長杯・文部科学大臣杯が授与される。
- 個人戦の歴代優勝者には、元大関・武双山(第73回大会、1989年)、元大関・出島(第75回大会、1991年)、元大関・栃東(第77回大会、1993年)、元大関・琴光喜(第78回大会、1994年)、元大関・豪栄道(第87回大会、2003年)、元大関・貴景勝(第98回大会、2014年)などがいる。
大会成績
大会成績は以下のとおりとなっている[12]。
回(年)
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団体優勝 |
個人優勝
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第1回(1915年)
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少年・金沢二中
中年・金沢二中
青年・石川師範
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石川
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少年・堀俊雄
中年・山崎義光
青年・宮丸忠茂
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金沢二中
金沢二中
石川師範
|
第2回(1916年)
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少年・金沢一中
青年・金沢医専
|
石川
|
少年・木谷俊二
青年・西川義男
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金沢一中
金沢医専
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第3回(1917年)
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中年・金沢一中
|
石川
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第3回~第11回個人優勝なし
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第4回(1918年)
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1部・金沢商
2部・金沢医専
|
石川
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第5回(1919年)
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1部・金沢一中
2部・金沢二中
|
石川
|
第6回(1920年)
|
1部・七尾中
2部・松任農
|
石川
|
第7回(1921年)
|
1部・石川師範
2部・松任農
|
石川
|
第8回(1922年)
|
1部・七尾中
2部・七尾中
|
石川
|
第9回(1923年)
|
1部・松任農
2部・松任農
|
石川
|
第10回(1924年)
|
1部・七尾中
2部・七尾中
|
石川
|
第11回(1925年)
|
1部・石川師範
2部・七尾中
|
石川
|
第12回(1926年)
|
1部・石川師範
2部・金沢高工
|
石川
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1部・平野清
2部・山田正治
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七尾中
金沢高工
|
第13回(1927年)
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中等・七尾中
専門・福井高工
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石川
福井
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中等・平野清
専門・能和武雄
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七尾中
福井高工
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第14回(1928年)
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中等・石川師範
専門・長岡高工
|
石川
新潟
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中等・本島正雄
専門・新谷幸松
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羽咋中
金沢薬専
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第15回(1929年)
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中等・石川師範
専門・長岡高工
|
石川
新潟
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中等・青木重信
専門・長沢末七
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七尾商
長岡高工
|
第16回(1930年)
|
中等・七尾中
専門・福井高工
|
石川
福井
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中等・大垣良則
専門・沖正勝
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金沢三中
福井高工
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第17回(1931年)
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中等・石川師範
専門・高岡高商
|
石川
富山
|
中等・南清
専門・大寺栄作
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七尾中
高岡高商
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第18回(1932年)
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中等・羽咋中
専門・金沢高工
|
石川
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中等・佐藤貞一
専門・卯西外次
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新潟師範
金沢高工
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第19回(1933年)
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中等・石川師範
専門・七尾中
|
石川
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中等・金谷欣一
専門・高崎清一
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七尾中
金沢高工
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第20回(1934年)
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中等・石川師範
専門・名古屋高商
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石川
愛知
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中等・金谷又八郎
専門・北岡芳雄
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石川師範
名古屋高商
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第21回(1935年)
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少年・七尾商
青年・愛知一中
専門・金沢高工
|
石川
愛知
石川
|
中等・徳本猛夫
専門・包国 祐雄
|
七尾商
金沢高工
|
第22回(1936年)
|
少年・小松中
青年・松任農
専門・同志社高商
|
石川
石川
京都
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青年・町居美義
専門・角屋実
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石川師範
同志社高商
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第23回(1937年)
|
少年・愛知一中
青年・七尾商
専門・石川師範二部専攻
|
愛知
石川
石川
|
青年・能美(有江)永作
専門・鳥山五月
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七尾商
高岡高商
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第24回(1938年)
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少年・金沢商
青年・飯田中
専門・石川師範二部専攻
|
石川
|
青年・山井一郎
専門・河野英雄
|
飯田中
金沢高工
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第25回(1939年)
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少年・金沢一中
青年・飯田中
専門・石川師範二部専攻
|
石川
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青年・車永松
専門・浜田重三郎
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松任農
石川師範
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第26回(1940年)
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少年・金沢二中
青年・氷見中
専門・金沢高工
|
石川
富山
石川
|
青年・林茂樹
専門・増田美視
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岐阜商
長岡高工
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第27回(1941年)
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少年・岐阜商
青年・飯田中
専門・関学予科
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岐阜
石川
兵庫
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青年・堀岡慶四郎
専門・増田美視
|
七尾商
長岡高工
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第28回(1942年)
|
少年・金沢一中
青年・松任農
専門・金沢高工
|
石川
|
青年・角弘
専門・増田美視
|
宇出津水産
長岡高工
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第29回(1943年)
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少年・七尾商
青年・飯田中
|
石川
|
青年・松田(西田)正
|
松任農
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(1944年)
|
太平洋戦争のため中止
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(1945年)
|
第30回(1946年)
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少年・輪島中
青年・金沢中
|
石川
|
青年・西谷敏夫
|
石川工
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第31回(1947年)
|
1部・新潟商
2部・紅陵大
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新潟
東京
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1部・板谷梅之助
2部・吉井朋一郎
|
三国中
紅陵大
|
第32回(1948年)
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1部・飯田
2部・関西学院
|
石川
兵庫
|
1部・工清光
2部・中津嘉昭
|
小松
関西学院
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放送
テレビ中継
テレビでの中継は、1985年までは北陸放送が担当していたが、翌年から1989年まではテレビ中継が行われなかった。1990年にテレビ金沢が開局してからは同局によるテレビ中継が行われている。近年はhuluでも完全生中継されている。1970年代には、NET(現・テレビ朝日)系列でも全国中継された[要出典]。
- テレビ金沢での放送
2021年10月10日は以下のとおりで放送[21]。
なお、2022年時点は以下の編成となっている。
- お天気です。(11:40 - 11:45)
- スクール革命!(11:45 - 12:45)
- しろめし修行僧(12:45 - 13:30)
- そこまで言って委員会NP(13:30 - 15:00)
- モヤモヤさまぁ〜ず2(15:00 - 15:55)
- ゆるキャン△(15:55 - 16:25)
- ヒューマングルメンタリー オモウマい店(16:25 - 17:25、再放送)
- 北國新聞ニュース(17:25 - 17:30)
- 金沢ケーブルでの放送
金沢ケーブルでは、コミュニティチャンネルの「北國新聞ニュース・プラス」で試合終了まで放送される。
ラジオ中継
1997年からはラジオでの中継も実施。ラジオかなざわの制作でラジオこまつ・ラジオななおにもネットされてきたが、2010年実施の大会でラジオ中継は終了。2011年以降は通常編成での放送が行われている。
脚注
関連項目
外部リンク
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関連企業 |
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- 北國新聞文化センター
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