『Digitalian is eating breakfast 2 』(デジタリアン・イズ・イーティング・ブレックファスト・ツー)は、2011年 5月4日 に発売された小室哲哉 のスタジオ・アルバム 。発売元はavex trax 。
概要
収録曲
全作曲・編曲: 小室哲哉。 # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「Vienna feat. Miu Sakamoto & KREVA 」 小室哲哉・KREVA 小室哲哉 6:00 2. 「Go Crazy feat. Krayzie Bone & K-C-O 」 小室哲哉・Krayzie Bone 小室哲哉 4:09 3. 「奇跡 feat. Zeebra 」 小室哲哉・Zeebra 小室哲哉 4:50 4. 「ほほえみのちから 」 小室哲哉 小室哲哉 6:01 5. 「Every feat. Mitsuhiro Hidaka (AAA )a.k.a.SKY-HI & K-C-O 」 小室哲哉・日高光啓 小室哲哉 4:41 6. 「Years Later feat. VERBAL (m-flo ) 」 VERBAL 小室哲哉 6:39 7. 「Free My Mind feat. Mitsuhiro Hidaka(AAA) a.k.a. SKY-HI 」 Nick Wood ・日高光啓小室哲哉 5:54 8. 「L.W.R feat. Misako Uno , Naoya Urata (AAA) & Wataru Yoshida (Purple Days ) 」 小室哲哉 小室哲哉 4:30 9. 「Reality feat. Nipsey Hussle 」 Nipsey Hussle 小室哲哉 4:17 10. 「Extreme 」 - 小室哲哉 4:36 11. 「Carry On 」 小室みつ子 小室哲哉 6:30 12. 「Ayrton feat. Naoya Urata(AAA) 」 小室哲哉 小室哲哉 5:39 13. 「THX A LOT (Album Version) / a-nation's party 」 小室みつ子 小室哲哉 5:25 合計時間:
69:11
楽曲解説
Vienna feat. Miu Sakamoto & KREVA
タイトルのViennaとはオーストリア の首都ウィーン のこと。
KREVAとはライブ「意味深3」に小室がサポートキーボーディストとして参加したのが、今回のコラボのきっかけになった。
小室はKREVAに「『Digitalian is eating breakfast』をリアルタイムで聴いていた」と言われた。本作のタイトルが『Digitalian is eating breakfast2』になったのはそのためである。
ラップの後ろで鳴っているシンセはVirus Indigo 2 Readback。
コーラスを担当した坂本美雨は7歳の頃から小室のファンで、小室の音楽に強く影響を受けている。今回のアルバムと同時に、坂本のアルバム『HATSUKOI 』にも小室が楽曲提供している。本作の参加オファーは小室がTwitter のDMで直接行なった。
曲頭の坂本のコーラスは小室がデモの段階でパッド系の音色で弾いていた部分を歌いなおしたものである。
Go Crazy feat. Krayzie Bone & K-C-O
既に「TKCOM 」として発表されていたが、アレンジが変わっている。
本作の中では最も古い曲。Krayzie Boneのラップは2007年にLAでレコーディングされている。
アルバムのコンセプトが立ち上がった時に、feat.のアーティストたちに参加をオファー際のサンプルとしてこの曲が使われた。
小室がLAのホテルの部屋にローランドXP-80を持ち込んで打ち込んだトラックが元になっている。そのシーケンスデータから音を差し替えてあるが、エレクトリック・ピアノやピアノはXP-80の音をそのまま使っている。
TKCOMで公開されていたアレンジとは違い、キックが四つ打ちになっている。
ベースはVirus Indigo 2 Readback、ストリングスはKarmaにクリプトン のオーディオオブロLA Scoring Stringsを混ぜている。
KEIKOが飲み友達とカラオケに行き、声がガラガラになってしまった状態で、小室が即興でコーラス部分の歌詞を作り、急遽その声でレコーディングをしたというエピソードがある(YouTube で公開されているKEIKOのラジオで本人が語った)。
奇跡 feat. Zeebra
イントロのエレピはV-Synth GTで、エフェクトもV-Synth GTでエディットしている。
ベースはVirus KC Keyboardで、シーケンス・パターンは、小室の手弾きを元に作られている。ストリングスはローランドFantom-G6のみで、4音色ほど混ぜている。
小室は「日本代表で、世界で戦えるラッパーって誰だろう?って考えたら、真っ先にZeebraが思い浮かんだ。」と語っている。
Zeebraは次回作の『DEBF3 』にも参加している。
ほほえみのちから
初回限定版にのみ収録(iTunes Storeでは他の曲と同じようにダウンロード可能)。
東京ドームで行われたほほえみプロジェクトのバージョンを、アルバムに合わせてアレンジも歌詞も作り直し、小室本人がボーカルをつとめている。
音源は全てFantom-G6。曲のイメージに合わせて温かい音にするために、生楽器でのレコーディングがされている。
Every feat. Mitsuhiro Hidaka (AAA )a.k.a.SKY-HI & K-C-O
2008年のKeyboard magazine主催のApple Storeのイベントで作られた曲。そこからアレンジを変えている。
ラップを担当した日高へのオファーはTwitterのDMで行われた。
小室は日高に対して「ビートに対して、どの部分にどんなフローで対応するかは任せる」と言って、特にリクエストはしなかった。そのため日高は「できる限りのアプローチのタイプのラップを作り上げていって、録音しながらシンセの聴かせどころはラップを削っていく、という形にした」と語った。
ピアノはFantom-G6、イントロのメロはVirus TI Polar。
ブレイク部分は、最後にV-Synth GTでシーケンス・フレーズを作って入れた音である。
高音域のリフのフレーズはVirus KC Keyboardで作ってある。
Years Later feat. VERBAL (m-flo )
avex group のホームページで使用されている楽曲の別アレンジ。
曲調はユーロビート、トランス、ハウスなど、部分を取り出すとavexの歴史が感じられるようになっている。
VERBALは小室に「どうしたらいいですか?」と聞いたところ、「任せた!」と言われたため、トラックを聴いてインスパイアされたままラップを書いた。
出だしのトランシーな音はGaiaとFantom-G6を混ぜて作ってある。
ピアノはJD-800にFantom-G6に内蔵のJD-800のピアノの音を混ぜて作られている。
ベースはVirus KC Keyboard。シンセ・メロだけになる箇所はVirus TI Polar。
Free My Mind feat. Mitsuhiro Hidaka(AAA) a.k.a. SKY-HI
もともとは小室のヴォコーダーのみのインストの予定だったが、日高がラップを乗せたいと希望したため、この形になった。
小室が歌うボコーダーの部分の作詞はsyn records のニック・ウッド が担当。ニックは次作『DEBF3 』でもプロデューサーとして大きく関わっている。
イントロのストリングスはOB-12で作ったシンセストリングスにLA Scoring Stringsを混ぜてある。
8分の刻みのシーケンスフレーズはKarmaにオーバーハイムOB-8を混ぜている。
L.W.R feat. Misako Uno , Naoya Urata (AAA) & Wataru Yoshida (Purple Days )
ギターは小室の友人でもあるスティーヴィー・サラス が弾いている。
タイトルのL.W.RとはThe Long And Winding Road の略で、小室がリスペクトしているビートルズの楽曲からきている。
基本のシンセパッドとシンセフレーズは、Virus KC Keyboardで、SE系のフレーズは、Karma内のエフェクトを使用している。
ヒットの音色は、サラスのギターのサンプリングとV-Synth GTで作った音色に、ヤマハMotif XF6の販促用のUSBメモリー収録のヤマハEOSシリーズの音色"TK HIT"を混ぜてある。
Reality feat. Nipsey Hussle
原曲は「TKCOM 」名義の『SUKIYAKI featuring NIPSEY & KCO』。
2007年にレコーディング。そのトラックのニプシー のラップとクリックだけを残し、そこからFantom-G6でオケを作り直した。
イントロのリードはV-Synth G6。
Extreme
当初アルバム楽曲のほとんどがInstrumentalの予定だったが、段々とラップや歌が入っていき、この曲だけがインストとして残った。
曲の場面場面でシンセの音色が入れ替わる。BPMは140。
麻布にある小室専用スタジオのシンセ全てを使って作られた。
イントロのシンセフレーズはVirus KC Keyboard、それに合わせてNord Lead 2Xが混ざっていく。
ベースはVirus Readbackで、シンセパッドはFantom-G6とV-Synth GT。
後半のピアノはJD-800で、それにさらにVirus KC KeyboardとNord Lead 2Xが絡んでいく。
ループには、多くのVSTプラグイン・エフェクトで、細かいエディットが施してある。
Carry On
プリプロの段階で小室が麻布のスタジオでピアノを歌いながら弾いて作った曲である。
"carry on〜~"や"movin' on~"という言葉で小室がガイドボーカルを歌って、その部分からイメージして小室みつ子が作詞をした。
小室のコーラスは何重にも重ねられており、メインボーカルと合わせて16トラック程重ねた箇所がある。
Ayrton feat. Naoya Urata(AAA)
タイトルのAyrtonとはF1レーサーのアイルトン・セナ の事である。
2007年にスティーヴィー・サラスなどと一緒に作っていた曲で、それを本作のために作りなおした。
出だしや中盤のシンセパッドはNord Lead、OB-12を混ぜた音で、ベル系はNord Wave。
全編で聞けるシンセフレーズはVirus KC Keyboardで、小室がフィルターを操作しながらライブ録音をした。
途中から登場するシンセパッドの音色はKEIKOの声をV-Synth GTに入れてエディットして作られている。
今回のアルバムで一番VSTプラグイン・エフェクトでエディットされている。このために、とてつもない数のプラグインを集めた。
THX A LOT (Album Version) / a-nation's party
mu-moショップ販売 特典CD
Far Eastern Resort
mu-mo ショップでの購入者を対象に数量限定で配布された先着購入特典CD。収録曲は九州でのピアノコンサートを企画したイベント会社「アプローズ・ケイ 」のホームページのBGMで使用された楽曲で、ホームページで使用された当時の曲名は『In The Air Tonight』であった。本収録に際して改名されているもののアレンジ等の変更はなく内容的には同一である。
使用機材
※ソフトシンセ、VSTプラグインは省略
Roland
V-Synth GT
XP-80
Fantom-G6
Gaia
JD-800
Oberheim Electronics
Access
VIRUS KC Keyboad
VIRUS Indigo 2 Redback
VIRUS Tl Polaoland JD-800
Clavia
KORG
クレジット
Produced : 小室哲哉
Guitars : 長崎兆志 (#4), Stevie Salas (#8), 松尾和博 (#13)
Synthesizer Programming : 岩佐俊秀
Sound Direction : 久保こーじ
Mixed : Dave Pensado(#1,2,3,5,6,8,9)、Dave Way (#4,7,11,13)、Jan Fairchild(#10,12)
Recorded : 岩佐俊秀, 遠山勉
Mastered : 前田康二
A&R : 佐々木淳
Photography, Art Direction : むとうまさし
Design : Steve
General Producers : 飯田久彦, 樋口慎太郎, まえだるい, 伊東宏晃 , 阿久津明, 遠藤日出樹, 新崎英美
Executive Supervisor : 千葉龍平, 林真司 , 竹内成和
Executive Producer : 松浦勝人
[ 1]
脚注
注釈
^ 他国への発売はiTunes Store からの配信として発売。
出典
外部リンク
シングル アルバム
オリジナル サウンドトラック リミックス ライブ セルフカバー その他 オムニバス ボックス
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