Gears (ソフトウェア)
Gears はGoogleの提供していたソフトウェアであり「Webブラウザに新機能を追加することで、より強力なWebアプリケーションを可能にする」ものである[3]。以前は Google Gears という名称だった[4]。BSDライセンスでリリースされていたFOSSである[5]。最終的に、機能の多くがHTML5に取り込まれる形となり、開発を終了した[2]。 Gearsには以下のような主要なAPIコンポーネントがあった。
バージョン履歴
サポートいくつかのWebアプリケーションがGearsを使用していた。Gearsを使ったアプリケーションは各社から出ており、Google(Gmail、YouTube、Docs、Reader、Picasa for mobile、カレンダー)、MySpace (Mail Search)、Zoho (Writer, Mail)、Remember The Milk、Buxfer などがあった[15]。WordPress 2.6 でもGearsサポートが追加され、管理インタフェースが性能向上し、サーバ負荷が軽減された[16]。 GearsをサポートしていないWebサイトであっても、Gears開発者の1人がGreasemonkeyを使って作成したスクリプトを使うと、Gearsの機能を利用できた[17]。 Gearsは、Windows XPおよびVista上のGoogle ChromeとIE 6+、Windows Mobile上のIE Mobile 4.01+、Mac OS X 10.4+上の Safari 3.1.1+でサポートされていた[18]。また、複数プラットフォーム上のFirefox 1.5+でもサポートされていた[19]。64ビット版はサードパーティーが限定的にサポートしているだけであった。 2008年5月29日、Opera ASAは新たなOpera Mobile 9.5でGearsをサポートすることを発表した[20]。その技術プレビューリリースは2009年2月20日に行われた[21]が、Windows Mobile 5/6を搭載したタッチスクリーン機器だけで利用可能であった[22]。Gearsそのものはブラウザには組み込まれていないので、別途ダウンロードする必要があった。 Ruby on RailsフレームワークにはGearsとのインタフェースがサポートされており、Gears APIを理解していなくても利用できた[23]。 バージョン0.5.16時点でのGearsはInternet Explorer 8に対応していたが、いくつかのIEの機能(アクセラレータプレビュー、Webスライスプレビュー、サイト候補)が正しく動作しなかった[24]。 終焉GoogleはHTML5でGearsの技術を取り込む活動をしてきた。同社は後にこの技術がHTML5で完全に実現されつつあると判断したため、Chrome 11を最後に開発は終了することとなった[2]。Chrome 12を持ってこの機能は削除された[25]。 関連項目脚注
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