S&P 500配当貴族指数S&P 500配当貴族指数(エスアンドピーごひゃくはいとうきぞくしすう、エスアンドピーファイブハンドレッドはいとうきぞくしすう、英語: S&P 500 Dividend Aristocrats)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの株価指数の1つ。 25年間以上にわたって、連続増配を行うアメリカ合衆国の上場企業、配当貴族のうち、S&P 500に採用される優良大型株のパフォーマンスを測る目的で設計されている[1]。2005年5月より算出開始された[2]。 指数は抽出された銘柄に均等配分する構成で、株価の変動に対しては、年4回構成比率の、また、指数構成銘柄については前年の配当実績をもとに毎年1月に見直される[3]。 なお、日本においては、2015年よりTOPIX(東証株価指数)構成銘柄の中で、時価総額(500億円以上)と流動性(1日3億円以上の売買代金)の基準を満たす銘柄について、10年以上にわたって配当水準を維持、または増配した銘柄で構成される「S&P/JPX配当貴族指数」が算定されている[1]。 2021年現在指数採用銘柄の中で最長記録を持つ企業はザ コカ・コーラ カンパニーで、連続増配記録は58年である[3]。 概要指数の採用条件は、連続増配25年以上の他、時価総額30億米ドル以上であること、1日の平均取引額500万ドル以上であることが挙げられる[3]。 2019年1月現在の構成銘柄をセクター別で見ると、Consumer Staples(生活必需品、23.4%)、Industrials(資本財、21.6%)、Materials(素材、11.8%)の順にウエイトが高く、これら3セクターで全体の56.8%を占めている。S&P 500のセクター構成は、Information Technology(情報技術、19.9%)、Health Care(ヘルスケア、15.5%)、Financials(金融、13.5%)となっており、銘柄構成が大きく異なっている[2]。 2021年6月現在指数に組み込まれている65銘柄のうち、8割超の銘柄が時価総額100億ドルを超えており、大型株中心に構成されている[4]。 高配当の特性から、投資家からは、成長投資に回さず、配当に回していると評価され、成長株と比較して、割安に放置される傾向にある。一方で相場の下落局面においては、収益を安定的に配当に回すことができるキャッシュフローの潤沢さや収益の安定性、株主還元姿勢から下落硬直性があるとされる。一例として、2008年の世界金融危機においては、S&P 500が4割近く下落したのに対して、配当貴族指数の下落率は22%にとどまっている[4]。 構成銘柄
変更履歴
脚注出典
外部リンク
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