SLOT魔法少女まどか☆マギカ『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』(スロットまほうしょうじょまどかマギカ)は、メーシーが開発しユニバーサルエンターテインメントが販売した5号機のパチスロ機。3枚掛け専用機。2013年12月より稼働を開始し、2019年10月に撤去された。この項目では続編機種についてもあわせて述べる。 概要2011年に放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を原作としたタイアップ機。テレビアニメ版を元に演出が構成されており、アニメと同じ声優が声を当てているほか、BGMもアニメと同じ楽曲を使用、テレビシリーズの主題歌である「コネクト」「Magia」や劇場版前後編主題歌の「ルミナス」、前後編挿入歌の「未来」も使用されている。 筐体の右側にはソウルジェムを模した形のランプ役物があり、ボーナス間ハマリやバトル敗北など嫌なことが発生するとそれに応じて穢れが溜まり、穢れがMAXに達すると、次に発生するボーナスがエピソードボーナスか裏ボーナスへと昇格する(90%がさやか、マミ、杏子のいずれかのエピソード。裏ボーナスは6%、プレミアであるアルティメットバトルへ突入するまどかエピソードは0.4%)。左側にはほむらの盾が配置され、盾の中が透けて歯車が回転する演出が発生すると激アツ以上になる。またARTのゲーム数が30G以上上乗せされるとキュゥべえの目が光って上乗せを通知する「キュゥべえランプ」も設けられている(30G以上で毎回光るわけではない)。 パネルはメインビジュアルのまどか・ほむら・キュゥべえが描かれた物のほか、5人の魔法少女が揃った「全員集合ver.」やコミックマーケット85出展時に特別に使用された物もある。2015年8月からは「キュゥべえver.」および新規書き下ろしの「アルティメットまどか&リボンほむらver.」が追加されている[1]。 リールの右側にはタッチ液晶が搭載されており、遊技機連動サービス「ユニメモ」と連動している。スマートフォン用の専用連動アプリ「魔法少女まどか☆マギカ ユニメモカスタムコレクション」もiOSとAndroid向けに用意され、表示キャラクターのカスタマイズ、ゲーム結果の記録のQRコード読み取り機能、ARカメラ機能などが使用できる。 ニフティが運営するパチンコ・パチスロ情報サイト「777@nifty」など4サイトが主催する「パチンコ・パチスロAWARD2014」において、パチスロ部門のMVPを受賞している[2]。 2015年5月29日からはiOS/Android用シミュレータアプリの配信が開始されている[3]。 導入当初から台数ランクが20位を下回っておらず、最終的にはバジリスクシリーズやミリオンゴッド 神々の凱旋といった機種を差し置いて歴代5号機の人気No.1とまで評されるようになり、原作の人気と知名度向上に大きく貢献した。なお、本機は延長設置期限の2019年10月27日まで全国のホールに設置されていた。 2016年7月には続編の『SLOT魔法少女まどか☆マギカ2』が発表された。2016年9月20日より稼働中[4]。 2017年12月にBB変更型ノーマルタイプの『SLOT魔法少女まどか☆マギカA』が稼働を開始[5]、2019年9月には劇場版新編「叛逆の物語」を原作としたシリーズ初の6号機『SLOT劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』が稼働開始した[6][7]。 評価人気アニメのタイアップに加えて、シンプルなゲームシステム、無駄のない演出や穢れシステム、設定6の機械割が116%というハイスペックであること、導入開始当時のART機では控えめであった2.2枚という純増枚数でありながら爆発力のある出玉性能が打ち手から支持され、5号機史上に名を残す程のヒット作となった。初期台数は4万台であったが、人気に火がついたため増台の要望も多かった。余談ではあるが秋葉原のエスパス日拓では本機の設置台数が日本一である。 続編の『SLOT魔法少女まどか☆マギカ2』は、5.5号機の登場によって他機種が前作と比べて出玉性能低下に苦戦する中で、本作は前作と比べて純増枚数低下によるスペックダウンの影響が少なかったこと、新たに搭載されたマギカクエストと裏マギカクエストのゲーム数上乗せ性能により、5.5号機の中でもトップクラスの爆発力のある出玉性能が打ち手から支持されつつある。 シリーズ初の6号機かつAT機として登場した『SLOT劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』は、ゲームシステムの大幅な変更に加えて、設定6以外での機械割の低さ、有利区間の概念に伴う穢れシステムの大幅な弱体化、ボーナス・ATの出玉獲得枚数の低下もあり、前2作ほどの評価は得られていない。 おおまかな手順
ゲームフロー穢れ打ち手にとって嫌なことが起こると穢れが蓄積され、合計で穢れが100ポイント以上蓄積されると、次ボーナスがエピソードボーナスまたは裏ボーナスとなる。また、ボーナスを跨いでも穢れが失われることはない。 主な蓄積契機は、朝一リセット時、レア役間ハマり、非ART間ハマり、ボーナス準備中ハマり、cz連続失敗、プチボーナス連続当選時または連続演出(魔女バトル)失敗時となる。サブ液晶タッチ時にキャラが黒セリフを喋ると穢れ100以上濃厚となる。 通常時通常ステージとして学校、ショッピングモール、マミの部屋、ほむらの部屋(高確率の期待度大)が用意され、各ステージにちなんだ演出が用意されている。ゲーム数テーブルによる当選時の前兆ステージとして、「円環の理」と「夜の見滝原市」(エピソードボーナス、裏ボーナスまたはマギカラッシュの本前兆確定)がある。 発展演出には、成功することでマジカルチャレンジに突入(キュウべぇチャレンジに昇格する場合もある)するモード(失敗しても円環の理に進む場合あり)と勝利することでボーナスかARTが確定するバトルモード(人魚の魔女バトル)がある。場合によっては、ボーナスではなく直接マギカラッシュに突入することもある(引き戻し以外はかなりの低確率(設定6で約1100分の1、1で約11000分の1)のため、1日に2回以上出現すれば高設定台の可能性あり)。
自力解除ゾーン通常時に突入すると、規定回数終了までにBARを揃えてまどかが変身しボーナスが確定する「マジカルチャレンジ」に入る。BAR揃い指示(逆押し)画面でBARが揃えばボーナス確定(中押しで中段に止まれば「一確!」のボイスと共に確定)。通常は3回までだが、レア役でカウンターの数字が増えることもある。チャレンジ突入後30Gに到達すれば天井でボーナス確定。また稀にキュゥべえが登場し、突入時点でBIG以上のボーナスが確定となり、BAR揃いかレア役でエピソードボーナスか裏ボーナスに昇格する「キュゥべえチャレンジ」もある。 ボーナス本作のボーナスはいわゆる「擬似ボーナス」で、獲得できる枚数が固定されていない。 天井999ゲーム、純増2.2枚。
レア役当選などで「ART高確率モード」に入ることもあり、その場合はカウンターがモード終了まで凍結(事実上のボーナスゲームの上乗せ)される。ほむら揃いが1度出た後にもう1回以上出現した場合は「ワルプルギスの夜」確定で、最初のほむら揃いがダブルラインだった時も同様。 以下、エピソードボーナス一覧。ほむらの場合はワルプルギスの夜バトルが、まどかの場合はアルティメットバトルが確約する。
マギカラッシュ(ART)ステージを進めることで薔薇園の魔女、ハコの魔女、鳥かごの魔女、ワルプルギスの夜へと発展していく。1セット50ゲームで1ゲーム当たりの純増コインは2.2枚(メーカー発表値)。ゲーム消化中は通常ゲーム数がカウントされると同時に、ゲーム数上乗せ、上乗せ特化ゾーン、ボーナスの抽選を行う。ART中にボーナスゲームが当選した場合は、天井到達までのゲーム数がクリアされて、強制的にARTゲーム数が上乗せされた状態でARTが延長される(最低保障10G〜)。 直近のボーナスゲーム終了後からART終了後までのゲーム数が、ART終了後の通常時のゲーム数にカウントされ、天井ゲーム数が短縮される。また、直撃でART当選した場合は、ART中のゲーム数が通常ゲーム数にカウントされる。 ワルプルギスの夜1セット5ゲームでゲーム数が上乗せされる特化ゾーン。(最初のセットのみ10ゲームで、最低2セット=合計15ゲーム。基本的に最初のバトルは必ず勝利するが、ごく稀に敗北する事もある(プレミアム演出)。この場合必ず、後述する「アルティメットバトル」に突入する)ほむらが負けなければバトル継続でARTのゲーム数が上乗せされる(敗北でも最終ゲームで復活する場合あり)。継続率は50・60・70・80%の4つ。20戦に到達すると終了時にほむらエピソードボーナス確定。BGMが『Magia』に変われば、その時点からの3セットの継続が確定。勝利後、追撃チャンスでさらなる上乗せが発生することも(セット数が5の倍数時は、勝利後、追撃チャンスが確定。また選ばれるステージが青(一撃)→緑(三連撃)→赤(連打)の順で上乗せゲーム数の増加が期待でき、25戦目以降は全て赤が選択される)。ワルプルギスの夜の突入契機はレア小役解除、ゲーム数解除(天井500ゲーム)。基本的に20ゲーム前兆で当選する。スイカ、弱チェリーでの当選は、当選確率は低いものの、80%継続又はアルティメットバトル(3:1)のいずれかが確定する。ビッグボーナス中の特殊役は継続率80%以上確定。ほむらダブル揃いは継続率70%以上確定。 アルティメットバトルアルティメットまどかが魔女を攻撃することでゲーム数が上乗せされるプレミアム特化ゾーン。最低5セットが保証され、以降は継続率90%。突入率は1/32768。 突入契機は、通常時ロングフリーズ、BIG時の中段チェリー成立、プチボーナス時の中段チェリー成立・bar揃い成立、ワルプルギスの夜初戦敗北などであるが、プチボーナス時の特殊役複数回成立等でも突入する。 ロングフリーズ中段チェリー成立時の3分の1で発生する(確率は98304分の1)。恩恵は、まどかエピソードボーナス、アルティメットバトル、エンディングボーナス、次回天国B確定で、期待値は数千枚以上と言われている。 SLOT魔法少女まどか☆マギカ25.5号機のA+ART機にあたる。前作で好評だった穢れシステムや音声によるモードや設定示唆等のゲームシステムは本作でも引き続き採用している。 本作での変更点、特徴は以下の通り。
SLOT魔法少女まどか☆マギカA2017年12月に稼働を開始。5.9号機のBB偏向型ノーマルタイプ(Aタイプ)である。 特徴は以下の通り。
SLOT劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語2019年9月稼働開始。劇場版新編「叛逆の物語」を原作としたシリーズ初の6号機で、シリーズ初のAT機でもある[8]。 本作の特徴は以下の通り。
SLOT劇場版魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語2021年8月稼働開始の6.1号機。劇場版「[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」を元に、初代機の遊戯性を踏襲した新作となっており、本作ではメーシーに変わりミズホが開発を手がけている[9][10]。 本作の特徴は以下の通り。
スマスロ劇場版魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語f-フォルテ-2023年11月稼働開始のシリーズ初のスマスロ。開発はメーシーに戻っている。初代の発売から10周年を記念した機種でもあり、歴代シリーズの良かった点を継承しつつ新要素を追加しゲーム性を向上、スマスロで可能となった過去最高の出玉性能も実現させている。シリーズ初のメインキャラ4人による共闘では、オリジナルの攻撃シーンが追加されている。また、「マギカクエスト」が「マギカフェスティバル」にリニューアルしゲーム性も強化、メインATに位置付けている[11]。 スマスロ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝2025年4月稼働開始のスマスロで、開発はミズホが担当。外伝ゲームアプリ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』のテレビアニメ版をストーリーベースにしており、筐体やゲーム性は本シリーズ初代機を彷彿とさせる形式となっている[12][13][14]。 通常時はゲーム数に応じてポイントが増えていき、レア役を引くか規定ポイントに達すると前兆ゾーンである調整屋の場面を経てウワサとのバトルに勝つことでボーナス確定、スイカの一部でチャンスゾーンに突入、通常の「マギアチャレンジ」とエピソードボーナス濃厚の「黒江チャレンジ」のいずれかとなる。ボーナスは通常の「ビッグボーナス」、REGに相当するベルナビの「みたまボーナス」、ゲーム数が多くAT突入濃厚の「エピソードボーナス」、これまでの裏ボーナスに相当する上乗せ特化の「アリナミュージアム」のいずれかとなる。 AT「マギアラッシュ」はゲーム数管理型で、開始時にゲーム数を決定する「マギアアタック」から始まり、ここではゲームアプリでのガチャ演出が再現されている。本編ではゲーム数の上乗せやマギウスとの戦闘を繰り広げる「マギウスバトル」を行い、バトル勝利後には報酬告知ゾーン「ういチャンス」でストーリー、ST型上乗せ特化ゾーンの「決戦神浜聖女」、AT中のボーナス「マギアボーナス」のいずれかとなる。全8種のストーリーをコンプリートすることでエンディングが表示された後「エンブリオ・イブ覚醒」に突入する。 このほか、6種類の魔法少女モードがあり(アイキャッチで判別可能)それに応じた恩恵が得られるほか、AT中に「コネクトチャンス」のアイコンを得ることで3ゲームのチャンスゾーンに突入、穢れシステムもこれまで通りの一定数蓄積でエピソードボーナスに突入するだけで無く、解放時一部でドッペルモードに移行する演出もなされている。 脚注
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