阪神高速11号池田線
![]() 阪神高速11号池田線(はんしんこうそく11ごういけだせん、Route 11 Ikeda Line)は、大阪府大阪市西区の中之島JCTから池田市の池田出入口および、豊中市の蛍池JCTから池田市の池田木部出入口へ至る、阪神高速道路の路線である。大阪国際空港や名神高速道路、中国自動車道・山陽自動車道へのアクセスに便利で利用車が多いため、渋滞が多い。しかし近畿自動車道・阪和自動車道や、さらには第二京阪道路の全面開通により、多少ではあるが、交通量が減少傾向である。路線番号制定後も関西国際空港開港までは空港線と呼ばれていたが、この名残で現在も便宜上空港線と呼ぶ人もいる。 加島~池田で下を通る大阪府道10号大阪池田線も「空港線」と呼ばれる。 路線名
※ 阪神高速道路管理路線とあって府県道の整理番号はない。 出入口など本線
延伸部
歴史
路線状況8月第三土曜日に行われる猪名川花火大会開催時には花火関係による諸事故防止のため木部方面分岐〜池田木部間は通行止めとなる。 車線・最高速度
道路施設![]()
道路情報ラジオ
阪神高速の道路情報ラジオの冒頭は「こちらは阪神高速路側○○(局名)です。午前(午後)○○時○○分現在の道路情報をお知らせします。」と放送される。 所管警察
交通量本線24時間交通量(台) 道路交通センサス
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成) 延伸部24時間交通量(台) 道路交通センサス
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
渋滞土曜・日曜・祝日も含めて、南行きの塚本出入口、北行きの福島出入口を先頭にした渋滞がほぼ毎日起こる。特に福島の渋滞は(土曜朝時も含む)、環状線を介して15号堺線、14号松原線、13号東大阪線、12号守口線にまで波及することが多い。また南行きの塚本出入口を先頭にした渋滞は夕方にも発生し、天候の状態によって池田出入口まで渋滞することもある。 塚本出入口を先頭にした渋滞に対しては、最近[いつ?]、対策が講じられ始めているのに対し、福島出入口を先頭にした渋滞に対しては、対策が後手に回っている。 延伸計画池田木部ランプからさらに北へ延伸し、新名神高速道路の川西インターチェンジ付近を結ぶ計画がある[4]。距離は約7km。一般国道173号のバイパス道路(自動車専用)として建設するか、阪神高速道路として建設するかは未定だが、川西市北部・猪名川町から伊丹空港や大阪都心へのアクセス強化などが期待されている。 構造![]() 大阪市北区中之島・堂島では中之島掘割・堂島掘割の水路を利用して建設されている。西横堀川西国橋跡と中之島掘割秋月橋跡を結ぶ全長192.8mの3径間連続鋼床版曲線箱桁橋は中之島S字橋と通称され、土木学会選奨土木遺産に認定されている。堂島掘割から梅田貨物駅へ至る梅田入堀川の水路の一部も利用しており、出口名に使用されている出入橋は梅田入堀川に架かっていた橋名である。 中之島掘割の箇所では、朝日新聞ビル(1968年竣工、2013年解体)の中を本線が通っていた。同ビルは建て替え工事(大阪・中之島プロジェクト)によって、高速道路よりも上の部分は解体されたが、高速道路の橋脚となる部分については解体されずに残っている[5]。 池田方面からの梅田出口付近では、TKPゲートタワービル(16階建て)の5〜7階部分の開口部が長さ27mのトンネルになっており、ビルの中を出路が貫通する。ビルへの環境対策として、振動については道路部分とビル部分は直接接触しないようにつくられており、さらに騒音公害を抑止するため道路部分の周囲を防音壁で囲った構造としている[6]。 オオサカガーデンシティの再開発に伴って、阪神高速道路公団(現・阪神高速道路株式会社)は、1965年(昭和40年)以来梅田2交差点付近にあった環状線方面の梅田入口を現在地へ移転させ、あわせて環状線方面からの出口と池田方面からの出口も新設し、このビルの位置に池田方面からの出路を通す計画を進めていた。 そのため、1983年(昭和58年)に出口予定地の会社に9階建ビルへの建て替えを希望したが、建築申請の許可が下りなかった[6]。このため、移転をしたくない会社と公団との話し合いによる交渉が続けられるうちに、1989年(平成元年)に都市空間を有効活用するための法的な立体道路制度が創設され、この制度に基づいてビルの中を道路が貫通するという構想が生まれて、1992年(平成4年)に完成したものである[6]。 また、大阪万博開催に間に合わせるため、大豊橋では大阪府道として建設されていた橋桁を利用して池田線を通したが、高さ調整のために打設したコンクリートや、一般道より激しい交通量からの負荷により、老朽化が進行している[7]。 地理通過する自治体接続する高速道路
沿線
ギャラリー
脚注出典
参考文献
外部リンク |
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