すみれの空
『すみれの空』(すみれのそら、英題:Sumire)は、株式会社GameTomoが開発し2021年5月27日に発売したアドベンチャーゲーム。 亡き祖母にもう一度会いたいと願う少女スミレが花の精霊の「お花さん」とともに山村を巡り、幼馴染などとのやり取りの中で不思議な出来事を体験するという、一日の小さな冒険が描かれる。 システムスミレは物語内の一日を「とびっきりの一日」にするための複数の目標をノートに書き記すが、これらを達成することが本作の目的となる。ただし、一部を除き必須ではなく、達成するかどうかはプレイヤーの判断に委ねられる。このほか、登場人物たちから依頼を受ける「たのまれごと」の要素もあり、達成すると買い物で使用するコインを入手できる。 登場人物たちとの一部の会話内やスミレが特定の行動をとろうとした際に選択肢が表示されるが、一部の選択肢の選び方によってスミレの善悪が判断され「カルマ」の値が上下する。この値や前述の「とびっきりの一日」と「たのまれごと」の達成具合は、物語の進行やエンディングに影響を与える。カルマの具体的な数値は確認できないが、カルマが低いとお花さんの色が黒ずむほか、森にいる「カルマトカゲ」に話しかけるとおおよその状態を知ることができる。 作品内では様々なミニゲームを行う要素もある。このうちカードゲームに関しては、2021年9月16日配信のアップデートにより、ゲームクリア後にプレイできるモード「ボーのカードゲーム」が追加された[1]。 主な登場人物
開発GameTomoはこれまで『Cuphead』のローカライズや『Project Nimbus』のプロデュースなどを行ってきたが、本作は初の自社開発ソフトとなる。ディレクターのMichael Elyは、世界や人生が変わりゆく中で時間だけが経過し、できなかったことの後悔に囚われるという、誰しもが感じる想いを描こうと「一日一日を精いっぱい生きる」というテーマを掲げている[2]。 本作のグラフィックは基本的にサイドビューで描かれているが、地面描写は直線的ではなく円形に歪んでおり、舞台となるエリアの右端にあるスミレの自宅から左端の終点へ向けて移動することで物語が進行していくという構成になっている。これは、時計盤の針が時間経過で右回りすることを踏まえ、右から左へ進む描写によりスミレが過去に抗おうとすることとシンクロさせるという意図が込められている[2]。 受賞
脚注
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