アリ・アスター

アリ・アスター
Ari Aster
Ari Aster
生年月日 (1986-07-15) 1986年7月15日(39歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
職業
ジャンル 映画
活動期間 2011年 -
公式サイト https://ari-aster.squarespace.com/
主な作品
映画
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アリ・アスター(Ari Aster、1986年7月15日 - )は、アメリカ合衆国映画監督脚本家映画プロデューサーである。ホラー映画『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』などの監督作品で知られる。

経歴

青年期まで

アリ・アスターはニューヨークで生まれた。彼の両親はユダヤ系で父は音楽家、母は詩人であり、弟がいる[1][2]。1990年、4歳のアスターは『ディック・トレイシー』を見に行った。アスターにとって、それが初めての映画体験となった。登場人物が炎の描かれた壁を背にマシンガンを撃つシーンを見た瞬間、アスターは興奮のあまり座席から飛び跳ねてしまった。それでも興奮が収まらず、アスターは町中を走り回り、母親を振り回したのだという[3]。その後、一家はイングランドに引っ越したが、ほどなくしてニューメキシコ州に移り住むことになった。アスターは青春時代を同地で過ごした[1]

映画監督として

成長したアスターはホラー映画の製作に情熱を燃やしていた。アスターはその頃を回想して「僕は行ける範囲の全てのビデオ店に行き、その店のホラー映画コーナーにあった映画を片っ端から鑑賞した。(中略)ただ、当時の僕はホラー映画を作るのに必要なスタッフをどうやって集めたら良いのか分からなかった。(中略)取り敢えず、脚本を書くところから始めてみた。」と述べている[3]

その後2010年、アスターはAFI Conservatory英語版を卒業。そこで出会ったパヴェウ・ポゴジェルスキ英語版とはその後の作品における共同作業者となった[4]

2011年、アスターは初監督作『TDF Really Works』を発表した。その後の7年間で、アスターは6本の短編映画を世に送り出した。2018年1月21日、自身初の長編映画『ヘレディタリー/継承』がサンダンス映画祭で上映され、批評家から激賞された。同作は「21世紀最高のホラー映画」とまで評され[5]、全米2964館で封切られた。公開初週末に1357万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[6]

2019年7月3日、2作目の長編映画となる『ミッドサマー』が全米公開され、批評家から高く評価された[7]。本作は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と同じ週に封切られ、2019年7月3日に全米2707館で公開。公開初週末に656万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場6位となった[8]

アスターはガイ・マディン英語版(脚本家、監督、ほか)のファンであり、学生時代に撮った作品は彼からアイデアを盗んだと語っている[要出典]。『ボーはおそれている』では『臆病者はひざまずく英語版』(2003年、カナダ)、『Stump the Guesser英語版』(2020年、カナダ)(原題)の影響を受けている。さらに、マディンの『Rumours英語版』(2024年、アメリカ合衆国)(原題)では製作総指揮を務めている[9][10][11]

フィルモグラフィ

長編映画

監督作品

題名 役割 備考
2018 ヘレディタリー/継承
Hereditary
監督・脚本 長編映画監督デビュー作
2019 ミッドサマー
Midsommar
ミッドサマー ディレクターズカット版
Midsommar: The Director's Cut
2023 ボーはおそれている
Beau Is Afraid
2025
Eddington
監督・脚本・編集

製作作品

題名 役割 備考
2024 ドリーム・シナリオ
Dream Scenario
製作
2025 サスカッチ・サンセット
Sasquatch Sunset
製作総指揮

Bugonia
製作 韓国映画『Save the Green Planet!』のリメイク

Death of a Unicorn
製作総指揮
TBA
The Drama
製作 [12]

Enemies
[13]

短編映画

題名 役割 備考
2011 TDF Really Works 監督・脚本
The Strange Thing About the Johnsons 監督・脚本・出演 声の出演
Beau 監督・脚本
2013 Munchausen
2014 Basically 監督・脚本・編集
The Turtle's Head
2016 C'est La Vie

脚注

出典

  1. ^ a b Kohn, Eric (2018年6月8日). ‘Hereditary’: The Year’s Scariest Movie Required Years to Make and Painful Experiences No One Will Discuss”. Indiewire (英語). 2024年1月2日閲覧.
  2. ^ Singer, Jenny (2018年6月15日). “How Did A ‘Neurotic Jewish Guy’ Make The Horror Hit ‘Hereditary’?”. The Forward (英語). 2024年1月2日閲覧.
  3. ^ a b Bishop, Bryan (2018年6月7日). “How Hereditary director Ari Aster became an unlikely horror hero”. The Verge (英語). 2024年1月2日閲覧.
  4. ^ Ari Aster (2021年7月30日). Ari Aster on meeting his longtime collaborator Pawel Pogorzelski (YouTube配信) (英語). American Film Institute (AFI). 2024年1月2日閲覧.
  5. ^ Buckmaster, Luke (2018年6月6日). “Hereditary review: Toni Collette dazzles in horror movie masterpiece”. Flicks (英語). 2024年1月2日閲覧.
  6. ^ “Hereditary (2018)”. The Numbers (英語). 2024年1月2日閲覧.
  7. ^ Midsommar. Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2024年1月2日閲覧.
  8. ^ Brevet, Brad (2019年7月7日). 'Spider-Man: Far from Home' Delivers Record $185 Million Opening”. Box Office Mojo (英語). 2024年1月2日閲覧.
  9. ^ Smith, Justine (2023年4月19日). “Ari Aster told us about shooting his new film Beau Is Afraid in Montreal”. Cult MTL (アメリカ英語). 2024年12月7日閲覧.
  10. ^ Pearce, Leonard (2023年3月30日). “Ari Aster Shares 13 Films to See Before Beau Is Afraid” (アメリカ英語). 2024年12月7日閲覧.
  11. ^ Wiseman, Andreas (2024年4月16日). “Ari Aster Calls Cate Blanchett & Alicia Vikander’s Cannes Comedy ‘Rumours’ “Stoopid, Hilarious & Wonderful” As Official Image Revealed”. Deadline (アメリカ英語). 2024年12月7日閲覧.
  12. ^ Kroll, Justin (2024年8月5日). “Zendaya And Robert Pattinson To Star In 'The Drama' Movie At A24”. Deadline (アメリカ英語). Deadline Hollywood. 2024年8月6日閲覧.
  13. ^ Shafer, Ellise (2025年5月14日). “Austin Butler and Jeremy Allen White to Star in A24 Crime Saga Enemies”. Variety (アメリカ英語). 2025年5月15日閲覧.

外部リンク

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