アントニー・マテウス・ドス・サントス
アントニー(Antony)ことアントニー・マテウス・ドス・サントス(ポルトガル語: Antony Matheus dos Santos[3]、2000年2月24日 - )は、ブラジル・サンパウロ出身のサッカー選手。ラ・リーガ・レアル・ベティス所属。ポジションはミッドフィールダー(サイド・ミッドフィールダー、ウイング)[2]。ブラジル代表。 経歴クラブサンパウロ州オザスコのスラム街に生まれた。 実家の正面玄関から15歩のところに、麻薬の売人が常に商売をしており、銃を見ることにも慣れていた。 その後、サッカーボールを手に入れ、子供、老人、教師、建設労働者、バスの運転手、麻薬の売人、ギャングといった人々とともに血まみれの裸足で試合をしていた。 この頃に隣人が盗みで手に入れたWi-Fiを借りてよくYouTubeでロナウジーニョ、ネイマール、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシのプレーを観ていた[4]。 14歳の頃は体が成長期を迎えたこともあり、空腹に悩まされた。また、感情に"激しさ"や"怒り"といったいくつかの問題を抱えたため、3回、クラブから解雇されそうになった[5]。 とても痩せており、いつも「目に血が入っている」状態でプレーしていた。本人は「これは、ストリートから来る一種の激しさ」と話した[6]。 2018年は、9月に大阪で行われた「2018 Jリーグ U-17チャレンジカップ」にオーバーエイジ枠で参加し優勝、また最優秀選手に選ばれた[7][8]。この活躍をきっかけに9月26日、エリーニョ、イゴール・ゴメスとともにトップチームに昇格[9]、2023年9月までの5年契約を締結した[8]。11月15日のグレミオFBPA戦でエリーニョに代わって出場し、プロ初出場を果たした[10]。 サンパウロでプロデビューした後もスラム街に住んでいた[11]。 2019年にカンピオナート・パウリスタ決勝でゴールしたときも街で目撃され「さっきテレビで見ました。ここに何しにきたの?」と聞かれ「私はここに住んでいます。」と返した[12]。 欧州2020年2月23日、チェルシーFCに移籍したハキム・ツィエクの代役としてアヤックス・アムステルダムと2025年までの契約を締結し、2020年7月より加入することが発表された[13]。 2022年8月30日、マンチェスター・ユナイテッドFCへの加入が発表された[14]。契約は2027年6月30日までの5年間[15]。移籍金はボーナス含め1億€とされており、エールディビジ史上最高額、マンチェスター・ユナイテッドとしても史上2番目の高額移籍となった。9月4日第6節のアーセナル戦で初の先発出場、移籍後初ゴールを決めた[16]。 2023年8月4日、元恋人に対する暴力行為、DVが告発されたが、本人は冤罪を主張している。 2025年1月25日、レアル・ベティスへシーズン終了までの期限付き移籍が発表された。[17]。アントニー本人は「僕は自分自身を見つけた。最高の選択だったと気づいたよ。この街、このクラブを毎日楽しんでいる。セビージャはブラジルを思い出させるものがたくさんあるね。太陽も食べ物も、すべてがそうだ。人々もとても温かい。本当に幸せだし、それはブラジル人である僕らにとって重要なことなんだ」と話した 。大きな活躍をみせ、ブラジル代表にまで復帰し。サポーターからはチームへの残留を懇願された[18]。 代表2022年11月7日、W杯カタール大会に向けたメンバーの1人に選ばれた[19]。 2023年9月4日、アントニーは8、12日に行われるW杯南米予選に召集されていたが、取り消しとなった。 今回の召集見送りは、以前から暴行疑惑が浮上していた元恋人ガブリエラ・カヴァリンがサンパウロ州市警に提出した、アントニーから受けた暴行被害の証拠がメディアでも流れたためとされている。 2025年、レアル・ベティスで活躍し代表に復帰した。 人物
代表歴出場大会試合数
タイトルクラブ
代表
個人
脚注
外部リンク
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