ギャラクシー・クエスト
『ギャラクシー・クエスト』(Galaxy Quest)は、1999年公開のディーン・パリソット監督によるアメリカ映画、及び作中で登場する架空のテレビ番組。2000年度ヒューゴー賞獲得。ドリームワークス作品。 概要宇宙の英雄である『エンタープライズ号』ならぬ『プロテクター号』乗組員を演じる売れない俳優が、実際の宇宙戦争に巻き込まれる二重構造に、現実の『スタートレック』を絡ませた三重構造の形を取っている。前半ではSFシリーズと熱狂的なファンのパスティーシュで、冷静にファンダムの在り様を描いている。批判的にも見えるシーンは中盤からスペース・オペラ活劇になだれ込む。 実際の『スタートレック』の俳優や役に重なる部分は多々あり、ウィリアム・シャトナー演じるカーク船長のブリッジでの座り方から、お馴染みのセリフを言うなどのテレビシリーズの場面に始まり、舞台で高い評価を受けている俳優をキャスティングするなど多岐に渡る。トレッキー(ファンの総称。または軽率な行動もとるファン / トレッカー(ファン同士の交流を含めた積極的で節度ある行動をとるファン)に対するクエスティー / クエスタリアンの区別がしっかりとされている。実際の『スタートレック』ではエンタープライズ号の設計図や機構図が販売されており、本映画の中でクエスタリアンの助けで船内の構造を知る場面などがあり、上手く事象を取りこんでいる。 同じような作品に『サボテン・ブラザース』がある。こちらは無声映画を観た女性が記録映画と勘違いし、町を救ってくれと落ちぶれた俳優に会いにゆくというもの。 なお、本作のメインテーマが日本テレビ系『エンタの神様』テーマ曲として使用されている。 ストーリー1979年から4年間放送された、宇宙探査局の活躍を描いた伝説的人気SF・テレビシリーズ『ギャラクシー・クエスト』。放送終了から20年経った今も人気は衰えず、ファンダムのイベントが行われるコンベンション会場は熱狂的なファン「クエスタリアン」で満員だった。『ギャラクシー・クエスト』以降、あまりぱっとしないキャスト達は、ファンへのサイン会やイベントを糧にして俳優生活を送っていた。 そんなある日、『ギャラクシー・クエスト』のイベント会場に、グレーのボディースーツを着た変わった4人組が現れた。彼らは実は宇宙人サーミアンで、悪者宇宙人サリスとの戦争を打開するため、NSEAプロテクター号タガート艦長に助けを求めに来たのだった。だが、タガート役のジェイソンはプロモーターの出演依頼と勘違いし、彼らのリムジンに乗り込む。 二日酔いのジェイソンが目覚めたのは宇宙船の中だった。「嘘」の概念が無いサーミアンは、テレビ番組『ギャラクシー・クエスト』の電波を自星で受信し、架空のドラマだとは思わずに歴史ドキュメンタリーと信じて見ていたのだった。サーミアンは番組の愛と正義と勇気と信頼の世界を手本に自分たちの文明を建て直し、宇宙船プロテクター号さえも完全に再現していた。 地球に戻ったジェイソンは『ギャラクシー・クエスト』のメンバー達に体験を話すが相手にされない。そこへサーミアンが再び助けを求め現れ、ジェイソンはメンバー達を一緒に行こうと誘う。メンバー達は最初帰ろうとするが、せっかくジェイソンが持って来た仕事だからと付いて行くことにする。本物の宇宙船で宇宙戦争をすることになるとも知らず。 登場人物『ギャラクシー・クエスト』の出演者()内はテレビシリーズ『ギャラクシー・クエスト』での役名
宇宙人
その他
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評価レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは126件のレビューで支持率は90%、平均点は7.30/10となった[2]。Metacriticでは28件のレビューを基に加重平均値が70/100となった[3]。 出典
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