トマーシュ・マハーチ
トマーシュ・マハーチ(Tomáš Macháč, 2000年10月13日 - )は、チェコ・プラハ出身の男子プロテニス選手。身長183cm、体重74kg。右利き、バックハンドは両手打ち。これまでにATPツアーでシングルス1勝、ダブルス1勝をそれぞれ挙げている。ATPランキング自己最高ランキングはシングルス20位。ダブルス46位。 選手経歴ジュニア時代マハーチは中央ボヘミアのベローン地方で生まれた。姉のカテジーナがテニスの大会でプレーするのを観戦したことをきっかけにテニスを始めた。8歳からプラハのTKスパルタプラハでテニスの指導を受けることとなる。 2020年 チャレンジャー初優勝2020年2月のコブレンツ・オープンのシングルスでチャレンジャー初優勝。同年9月の全仏オープンで予選を勝ち抜きグランドスラム本戦初進出。本戦初戦はテイラー・フリッツにフルセットの末敗れた。 2021年 トップ150入り![]() 2021年1月に行われた全豪オープンの予選ではドミンゲス、マーテラー、ロディオノフらをそれぞれ2-1, 2-1, 2-0で下して予選突破。2月に全豪前哨戦であるマリーリバー・オープン(ATP250)でツアーデビューし、初戦のダックワースに0-2で敗れた。翌週の全豪本戦1回戦のマリオ・ビエーリャ・マルティネスを、セットカウント2-1で4セット目途中のマルティネスの棄権により、グランドスラム初勝利を挙げた。2回戦はマッテオ・ベレッティーニに1-3で敗れた。3月にヌルスルタンの決勝でゼバスティアン・オフナーを2-1で破り、チャレンジャー2勝目を挙げる。 2022年 トップ100入り![]() 1月の2022年トララルゴン国際では決勝でビオーン・フラタンジェロを7-6(2), 6-3のストレートで破り、ATPチャレンジャーツアー3勝目を挙げた。全豪オープンでは1回戦でフアン・マヌエル・セルンドロを6-3, 2-6, 6-4, 6-2で破り、2年連続初戦突破。2回戦ではマキシム・クレッシーに1-6, 6-3, 1-6, 6-7(5)で敗れた。3月のBNPパリバ・オープンでは予選を通過して、ATPマスターズ1000初の本戦出場となった。そして、1回戦ではアレクセイ・ポピリンを6-3, 7-5のストレートで初戦を突破するとともに、マスターズ初勝利を挙げた。2回戦では当時世界1位のダニール・メドベージェフに3-6, 2-6のストレートで敗退した。8月には2022年コジェルキ・オープンでチャレンジャー4勝目を挙げ、世界ランキング126位を更新した。同月の2022年全米オープン (テニス) では予選を通過して、大会本戦初出場。1回戦ではボーティック・ファン・デ・ザンスフルプに6-3, 6-7(3), 1-6, 6-3, 5-7のフルセットの末に敗れた。年末には世界ランキング98位となり、トップ100入りを果たした。年間最終ランキングは98位。 2023年 トップ65入り![]() 1月の全豪オープンでは1回戦で第2シードのキャスパー・ルードに3-6, 6-7(6), 7-6(5), 3-6で初戦敗退。2月のドバイ・テニス選手権では予選を通過するも、当時世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチに3-6, 6-3, 6-7(1)の熱戦の末に初戦敗退となった。4月の全米クレーコート選手権では予選を通過し、1回戦でジャック・ソックを6-2, 6-4、2回戦でマルコス・ギロンを6-4, 6-4のストレートでそれぞれ下して、ATPツアー初のベスト8進出するも、準々決勝でヤニック・ハンフマンに2-6, 1-6のストレートで敗退。5月の全仏オープンでは予選1回戦でリュカ・プイユに5-7, 3-6のストレートで予選敗退。7月のウィンブルドン選手権では予選3試合を制して、初の本戦出場となるも、1回戦では第12シードのキャメロン・ノリーに3-6, 6-4, 1-6, 4-6で初戦敗退。全米オープンでは予選3回戦でボルナ・ゴヨに6-7(5), 2-6のストレートで予選敗退。10月の2023年オルレアン・オープンでチャレンジャー5勝目を挙げ、10月2日にトップ100復帰をし、翌週の2023年ヴァンデ・オープンでチャレンジャー6勝目を挙げたことで世界ランキング85位となる。ストックホルム・オープンではラッキールーザーとして第4シードのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナの代わりに2回戦から出場となり、スタン・ワウリンカを6-4, 6-1のストレートで破り、ベスト8進出。準々決勝ではラスロ・ジェレを7-5, 6-7(5), 4-6の逆転で敗れたが、大会後には世界ランキング75位を更新した。エルステ・バンク・オープンでは予選を制して、1回戦ではアレクサンダル・ブキッチでは6-1, 6-3のストレートで破り、初戦突破。2回戦ではステファノス・チチパスに3-6, 6-4, 5-7で敗れた。10月30日には世界ランキング64位を更新し、トップ65入りを果たした。 ![]() 2024年 五輪金メダル トップ50入り3月のマイアミ・オープンでは1回戦でダーウィン・ブランチを6-4, 6-2、2回戦でアンドレイ・ルブレフを6-4, 6-4、3回戦でアンディ・マレーを5-7, 7-5, 7-6(5)、4回戦でマッテオ・アルナルディを6-3, 6-3でそれぞれ下して、自身初のATPマスターズ1000ベスト8進出を果たした。準々決勝ではヤニック・シナーに4-6, 2-6のストレートで敗れたが、大会後の4月1日には世界ランキング43位を更新し、トップ50入りを果たした。2024年パリオリンピックのテニス競技ではカテリナ・シニャコバとペアを組み、混合ダブルスの部で金メダルを獲得した。また、アダム・パブラセクと組んだダブルスではベスト4進出を果たした。3位決定戦ではアメリカ代表のテイラー・フリッツ/トミー・ポール (テニス) 組に3-6, 4-6のストレートで敗れ、銅メダルを逃した。 2025年 ツアー初優勝 トップ20入り1月、ユナイテッド・カップではチェコ代表として参戦。グループステージを制して、チームはベスト8進出。準々決勝ではイタリア代表のフラビオ・コボッリを6-1, 6-2のストレートで圧倒し、ベスト4進出するも、準決勝のアメリカ戦では6-7(4), 5-6の時点で途中棄権し、テイラー・フリッツに敗れた。 全豪オープンでは第26シードとして出場。1回戦ではスミット・ナガルを6-3, 6-1, 7-5のストレートで、2回戦ではライリー・オペルカを3-6, 7-6(1), 6-7(5), 7-6(4), 6-4のフルセットでそれぞれ下して、自身2度目の大会3回戦進出。3回戦では第7シードのノバク・ジョコビッチに1-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。 2月、2025年ダラス・オープンでは1回戦で錦織圭を6-2, 6-2、2回戦ではリンキー・ヒジカタを6-4, 7-6(0)でそれぞれストレートで破り、ベスト8進出。準々決勝ではデニス・シャポバロフに6-7(5), 0-6のストレートで敗退。 3月、アカプルコでは1回戦で同胞のヤクプ・メンシークを6-4, 2-6, 6-3、2回戦でダニエル・アルトマイアーを7-6(3), 6-1、準々決勝でラーナー・ティエンを6-3, 7-5、準決勝でブランドン・ナカシマを6-4, 1-6, 6-4でそれぞれ下して決勝進出[1]。決勝ではお互いツアー初優勝をかけて、アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナを7-6(6), 6-2のストレートで下し、ツアー初優勝を飾るとともに、ATPツアー500が開始された2009年以降、チェコ人として史上3人目の優勝者となった[2]。大会後には世界ランキング20位を更新し、初のトップ20入りとなった。 成績
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし. グランドスラム大会
大会最高成績
ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝シングルス:6勝1敗
ダブルス:0勝4敗
脚注
外部リンク
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