トミーとタペンス
トミーとタペンス (Tommy and Tuppence) は、アガサ・クリスティによる長編、および短編作品に登場する、夫婦の探偵あるいは諜報員。 概要幼馴染の2人は第一次世界大戦直後のロンドンで再会し、国家機密にかかわるちょっとした冒険を経て結ばれる。その後トミーは諜報機関の職員となり、『おしどり探偵』では諜報任務のカモフラージュとして夫婦で探偵事務所を開く。主にスパイ組織と対決したり、諜報部員として働いたりといったスリラー的な活躍で知られている。役割分担としてはタペンスが直感で突っ走り、トミーがそのフォローに回ることが多い。私生活では男女の双子をもうけたほか、ある事件で知り合った孤児を養女に迎えている。 アガサ・クリスティも気に入っていた主人公のようで、最初に発表された『秘密機関』はクリスティの出版第2作であり、最終作品『運命の裏木戸』はクリスティの最後に執筆した作品である。主人公達も、最初は2人の歳を合わせても45にもならなかったが、最終作品ではともに75歳前後になっている。 読者からの人気も高く、新作が発表されていなかった時期は「その後トミーとタペンスはどうしていますか?」などの手紙が世界中からクリスティの元に届いたという。 人物
登場作品長編
短編
映像作品『秘密機関』(1983年)、短編集『おしどり探偵』から10編(1983年 - 1984年)、『親指のうずき』(2006年)がテレビドラマ化されている。2015年には時代設定を1950年代に移したドラマ『Agatha Christie’s Partners in Crime』(原作は『秘密機関』・『NかMか』)が制作され、2015年10月18日からNHKで日本語吹き替え版『アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を-』として放送される。また『親指のうずき』は、舞台を現代のフランスに翻案したフランス映画『アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵』(2005年)として映像化されている。 |
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