トム・レナード・ブロムクヴィスト(Tom Leonard Blomqvist、 1993年11月30日 - )は、イギリスとスウェーデンのレーシングドライバー。
経歴
1984年の世界ラリー選手権チャンピオンであるスティグ・ブロンクビストの息子であり、2010年3月までスウェーデンのレースライセンスでレース活動を行っていた。ジュニア・フォーミュラデビューは2009年のフォーミュラ・ルノーで、2010年のフォーミュラ・ルノー UK 2.0で3勝を挙げてチャンピオンとなった。このシリーズにはウィル・スティーブンスも出走しており、ランキング4位だった。
2011年にドイツ・フォーミュラ3選手権にステップアップ参戦し、第10戦ゾルダーで優勝。2012年には5勝を挙げてランキング5位となる。FIA ヨーロッパF3選手権では、2014年シーズンに6勝を挙げる活躍でエステバン・オコンに次ぐランキング2位を獲得。なお、ランキング3位はマックス・フェルスタッペン、ランキング8位にはのちにインディカーでチームメイトとなるフェリックス・ローゼンクヴィストも同時期参戦したライバルだった。
2015年から2019年にかけてBMWのファクトリードライバーとしてドイツツーリングカー選手権に参戦。2015年シーズンの第14戦でDTM初勝利を記録。2016年は優勝はなかったが、2位表彰台を4度獲得しランキング6位となった。
2016年のシーズン後半にFIA 世界耐久選手権(WEC)にデビューし、2021シーズンはLMP2クラスのJotaスポーツ / オレカ・07でル・マン24時間レースクラス2位をストフェル・バンドーン、ショーン・ゲラエルとのコンビネーションで獲得。同年はWEC年間ランキングでもクラス2位を獲得する。
2020-21シーズンのフォーミュラEへフル参戦。フォーミュラEには2017年からのスポット参戦を含めて3シーズン参戦したが、最高成績は8位だった。2022年、2023年とメイヤー・シャンク・レーシングから出走したデイトナ24時間レースを二度制覇した。2023年にメイヤー・シャンク・レーシングのインディカー60号車のレギュラーであるサイモン・パジェノがクラッシュによるドクターストップを受けたため、代役としてシートを獲得し、インディカーシリーズへデビューした[1]。
2024年はメイヤー・シャンク・レーシングからインディカー・シリーズへのフル参戦が決定し、フェリックス・ローゼンクヴィストの正式なチームメイトとなった[2]。
人物
ブロンクビストの住居はモナコにあるが、父のラリー参戦の影響から育ったのはニュージーランドのオークランドと、イギリスのサフラン・ウォールデンで、イギリス、スウェーデン、ニュージーランドの国民である。
レース戦績
フォーミュラ
ドイツ・フォーミュラ3選手権
フォーミュラ3・ユーロシリーズ
(key)
FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権
フォーミュラE
(key)
ドイツツーリングカー選手権
スポーツカー
FIA 世界耐久選手権
アジアン・ル・マン・シリーズ
(key)
ユナイテッド・スポーツカー選手権/ウェザーテック・スポーツカー選手権
ル・マン24時間レース
スパ・フランコルシャン24時間レース
ニュルブルクリンク24時間レース
アメリカン・オープンホイール
インディカー・シリーズ
参考文献
脚注
外部リンク