トーマス・エンゲ(Tomáš Enge、1976年9月11日 ‐ )は、チェコのレーシングドライバー。同国のリベレツ出身。チェコ人初のF1ドライバー。
経歴
F1参戦時のエンゲ(2001年アメリカGP)
16歳の頃からレース活動を開始し、1998年から国際F3000選手権に参戦。3年目の2000年シーズンには、ホッケンハイムで初優勝を挙げた。2001年と2002年シーズンも数回の優勝を含む好成績を残し、シリーズ3位となった。2001年には、F1にもスポット参戦[1]。ポイント獲得はならなかったが、3レース中2レースで完走を果たした。2002年からは、F3000に出場する傍ら、ル・マン24時間レースにも参戦。初出場の2002年には、イギリスツーリングカー選手権(BTCC)チャンピオンのリカルド・リデルとアラン・メニュと共にプロドライブから参戦。結果はリタイアに終わるが、翌年はピーター・コックスとジェイミー・デーヴィスとのコンビでクラス優勝を達成した。また同時期には、アメリカン・ルマンシリーズやヨーロピアン・ルマンシリーズにも参戦。好成績を残し、後者のレースでは、2008年には、シリーズ3位、翌年はシリーズチャンピオンを獲得した[2]。
不祥事
2002年、国際F3000第10戦ハンガロリンクでレース後に行われたドーピング検査でマリファナが検出され、1位だったランキングが3位に降格された[3]。
2012年、FIA GT1世界選手権の第3戦スペイン終了後に、ドーピング検査を受け、再び不合格となり以降の出走を取り消されると同時に、1年半の資格停止処分を受けた[3][4]。
レース戦績
フォーミュラ
ドイツ・フォーミュラ3選手権
国際F3000選手権
F1世界選手権
(key)
A1グランプリ
(key)
アメリカン・オープンホイール
インディカー・シリーズ
インディ500
スポーツカー
ル・マン24時間レース
SUPER GT
セブリング12時間レース
脚注
- ^ “トーマス・エンゲ”. ESPN F1. 2020年2月9日閲覧。
- ^ “Tomas Enge | Racing career profile | Driver Database”. www.driverdb.com. 2020年2月9日閲覧。
- ^ a b “薬物陽性反応の元F1ドライバー、1年半の資格停止処分に” (jp). TopNews (2012年8月4日). 2025年7月27日閲覧。
- ^ “元F1ドライバーのエンゲ、薬物で再び陽性反応”. autosport web. 2025年7月27日閲覧。
外部リンク