ドミニク・エガーター
ドミニク・エガーター[1](Dominique Aegerter、1990年9月30日 - )は、スイス・ロールバッハ出身のオートバイレーサー。2022年のMotoE、2021年、2022年のスーパースポーツ世界選手権チャンピオン。 経歴キャリア初期5歳のときからモトクロスレースを始める[2]。その後ロードレースに転向し、2003年にはドイツのADACプロ・ジュニアカップ(125cc)でシリーズランキング7位を記録した[3]。 2004年にはドイツロードレース選手権(IDM)125ccクラスにステップアップを果たし、初年度はシリーズ15位、2005年はシリーズ9位、2006年にはシリーズ2位と成績を伸ばしていった[3]。 ロードレース世界選手権125ccクラスロードレース世界選手権125ccクラスには、2006年シーズンの終盤にマルチメディア・レーシングより同郷のヴァンサン・ブライヤールの代役として2戦に出場したのがデビューとなった。 2007年より同チームよりフル参戦を開始した。ラファエレ・デ・ロサとシモーネ・グロツキーをチームメイトに戦ったこの年は、ウェットレースとなった第15戦日本GPで11位に入ったのがベストリザルトとなり、シリーズランキング23位を記録した。 2008年にはアジョ・モータースポーツに移籍、チームメイトはこの年のチャンピオンとなるマイク・ディ・メッリオだった。ディ・メッリオがファクトリー仕様のデルビ・RSA125を駆った一方、エガーターに与えられたのはカスタマー仕様のRSW125だったが、3度8位に入ったのがベストリザルトとなり、シリーズ16位と成績を伸ばした。 2009年もアジョに残留。チームメイトにサンドロ・コルテセを迎え、このシーズンは2人ともにRSA125が与えられた。エガーターはウェットレースとなった第4戦フランスGPでベストリザルトの6位を記録、全レースを完走する安定度を見せてシリーズ13位に入った。 Moto2クラス![]() 2010年シーズン、エガーターは250ccクラス後継のMoto2クラスに、テクノマグCIPチームから富沢祥也のチームメイトとしてデビューを果たした。全17戦中16戦で完走、うち12戦でポイントを獲得し、シリーズランキング15位で中量級初年度を終えた。第12戦サンマリノGPでは富沢の事故死という悲劇がチームに訪れたが、エガーターは次戦の第13戦アラゴンGPでシーズン自己ベストの7位に入賞する健闘を見せた。終盤にはスタートの強さを見せ(第16戦オーストラリアGPの14台抜き、第15戦マレーシアGPの8台抜きなど)、後方のグリッドからポイント圏内へ進出するレースも多かった。 2011年もチームに残留し、クラス2年目のシーズンを迎える。チームメイトは前年度末から富沢の後任となった、トルコのケナン・ソフォーグルが務めた[4]。シーズン序盤は積極的に上位を走行するソフォーグルと比較するとやや速さでは劣ったが、エガーター自身も第3戦ポルトガルGPで4位に入るなど着実に結果を残していった。最終戦バレンシアGPではレースを通して表彰台争いを演じ続け、自身グランプリ初の表彰台となる3位を獲得。このシーズン、エガーターは17戦中16戦で完走する高い安定感を見せ、シリーズランキングは8位に進出した。 2012年もチームに残留。チームメイトはソフォーグルに代わり、ロベルト・ロルフォ(後に小山知良)が務めた。クラス3年目を迎えたこのシーズンは、いわゆる中堅層としてのポジションを確立させ、昨年以上の安定感を発揮した。エガーターはこのシーズン、クラスにおいて唯一全レースを完走したライダーとなり、17戦中16戦でポイントを獲得、シリーズランキングも昨年に続き8位に入った。 2013年もチームに残留し、クラス4年目のシーズンを迎える。チームメイトは同じスイス人ライダーのランディ・クルメナッハが務めることとなった。 2019年は、MVアグスタ・アイデアラボロ・フォワードから参戦。全戦に出場したが、目覚ましい成績を上げることなくシーズンランキング22位で終えた。 2020年はNTS・RSレーシング・GPに移籍し、MotoEクラスと並行して参戦した。Moto2クラスでは、相変わらず成績が伸び悩んでいたが、MotoEでは、前年チャンピオンだったマッテオ・フェラーリと互角にランキング争いを繰り広げ、シーズンランキング3位で有終の美を飾った。 スーパースポーツ世界選手権2021年はスーパースポーツ世界選手権にテン・ケイト・ヤマハから参戦し、YZF-R6を駆って王座を獲得した。 エピソード
戦績ロードレース世界選手権
スーパーバイク世界選手権
(太字はポールポジション、斜字はファステスト・ラップ)
* 現在シーズン中。 脚注外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia