ベノワ・ディヴィッド
ベノワ・ディヴィッド(英語: Benoît David, 1966年4月19日 - )は、カナダの歌手。カナダのバンドであるミステリー(Mystery)のリード・ボーカリスト。2008年から2012年までの間、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンドであるイエスのリード・ボーカルも務めていた。2008年、ディヴィッドは、長年イエスのリード・ボーカリストであったジョン・アンダーソンが健康を害してバンドを離れた後を埋めるために、イエスによって抜擢された。イエスに参加する前のディヴィッドは、クロース・トゥ・ジ・エッジ(Close to the Edge)というイエスのトリビュートバンドのリード・ボーカリストでもあった[1]。 イエス![]() 2008年、この年に行なわれるイエスのツアーに向け、スティーヴ・ハウ、クリス・スクワイア、アラン・ホワイトらから成る編成のリード・シンガーとして、ディヴィッドの名が発表された[2][3]。(イエスのリーダーである)スクワイアがディヴィッドを知ったのは、YouTube にあったクロース・トゥ・ジ・エッジの演奏によってであった。ディヴィッドは、この年はじめに急性呼吸不全から健康を害してツアーができなくなっていたジョン・アンダーソンの代役を果たした[4]。このツアーは、スクワイアが体調を崩して当初の予定より短縮され、ディヴィッドは、ミステリーとクロース・トゥ・ジ・エッジの仕事に戻った。 ディヴィッドはその後もイエスの一員にとどまり、2009年から2010年にかけてのツアーに加わった。2009年10月、ディヴィッドが正式にイエスに加入したことが発表された。2011年はじめ、イエスはディヴィッドをリード・ボーカルに据え、新アルバム『フライ・フロム・ヒア (Fly From Here)』を完成させた。 ディヴィッドは、イエスへの参加後も、クロース・トゥ・ジ・エッジの一員として活動し続けたが、ディヴィッドのイエスへの関与が深まったために2009年に行なった一連のライブ以降、このバンドは活動休止状態になった。ディヴィッドと、ギタリストのフィル・シャルメタン(Phil Charmettant)は、クロース・トゥ・ジ・エッジを離れ、代わりのメンバーが加入してバンドは活動を継続した[5]。 2012年2月、スクワイアへのインタビューによってディヴィットの正式な脱退が明らかになった(かねてから患っていた呼吸不全のため)[6]。 ミステリーディヴィッドは、1999年以来、ミシェル・サン・ペール(Michel St-Père)が率いるミステリー(Mystery)というバンドのリード・シンガーであり、ミステリーの2007年のアルバム『Beneath the Veil of Winter's Face』、2010年のアルバム『One Among the Living』にも参加している。前者では、全ての楽曲をサン=ペールが書いていたが、後者では、はじめてディヴィッドが2曲で作詞の共作者となっている(作曲はいずれもサン=ペール)[7]。2012年、アルバム『ザ・ワールド・イズ・ア・ゲーム』を発表(ボーカル・トラックは2011年に収録)。 イエス在籍中およびイエスを脱退後の療養中もミステリーにボーカルとして在籍していたが、2014年3月にはミステリーからの脱退が公式に発表されている。ミステリーの後任のボーカリストは Jean Pageau である。 ディスコグラフィイエス
ミステリー
参加作品
出典・脚注
外部リンク |
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