ユメミと銀のバラ騎士団
『ユメミと銀のバラ騎士団』(ユメミとぎんのバラきしだん)は、藤本ひとみによる日本のライトノベルおよびそれを原作としたメディアミックス作品。イラストはしもがやぴくす&みらい戻が担当している。略称は「銀バラ」。集英社文庫コバルトシリーズ→コバルト文庫(集英社)より1989年7月から1993年6月まで刊行された。 同作者の『まんが家マリナ・シリーズ』『花織高校シリーズ』『新花織高校恋愛サスペンス』と同世界(観)で書かれている。 続編は『サラマンドラの聖冠』というタイトルであることのみ明かされていたが出版されず、上記の『マリナ・シリーズ』『恋愛サスペンス』と共に未完のまま絶版となっている。 2013年4月から、加筆及びイラストを一新してエンターブレインより『夢美と銀の薔薇騎士団』として復刊(リメイク版の刊行)が開始された。それに伴い、幻となっていた『サラマンドラの聖冠』は予告から20年を経て初めて出版。 あらすじ同じ学校の先輩である鈴影聖樹の家に招かれた佐藤夢美は、ある部屋に置かれていた箱を手に取る。そのとき窓からサッカーボールが飛び込み、夢美が持っていた箱に当たってしまう。開いてしまった箱から光が発し、その場に駆けつけた高天宏、光坂亜輝、冷泉寺貴緒は、月光を浴びたとき、または夢美が胸を「ドキッ」とときめかせたとき、それぞれ狼・猫・鷹に変身するという呪いがかけられてしまった。夢美もまた、3人に呪いをかけた「月光のピアス」が、耳から外れなくなってしまう。 鈴影は、「月光のピアス」の呪いは秘密結社「銀の薔薇騎士団」から失われてしまった「三宇宙四聖霊の聖物」が全て揃えば解けるという。 かくして、夢美たち4人は呪いを解くべく、鈴影に協力し「三宇宙四聖霊の聖物」を探すこととなった。 主な登場人物
用語
制作背景藤本ひとみが『序章 総帥レオンハルト』に寄せた序文によれば、『ユメミ~』の執筆が中断した後もファンからの復活の要望が多数あり、自身も復刊の意思を持っていたが、執筆のための時間と体力は確保できたものの、時代遅れだとして各出版社から断られ続けていた。『ユメミ~』のファンの編集者のおかげでようやく復刊できたといい、元の物語を残しながら新しい物語を挿入するのに腐心したという[2]。『終章 レオンハルトよ永遠なれ』後書きによれば、結末を巡って藤本と柳瀬とで侃々諤々の議論の末に完成にこぎつけたという。 既刊一覧小説オリジナル版
リメイク版
漫画
オーディオブック集英社より刊行されている。
カセットテープ版とドラマCD版とがある。 キャスト映画『月光のピアス ユメミと銀のバラ騎士団』が、1991年12月14日に公開された[20]。シリーズ第1作『月光のピアス』のアニメ映画化作品である。本編70分。併映作は一条ゆかり原作の『有閑倶楽部 香港より愛をこめて』。のちにVHSで販売された。 あらすじ佐藤夢美は高校2年生。母を亡くしてからは父と弟の世話に追われていた。そんな夢美が、毎夜同じ夢―1人の騎士から満月色のピアスをつけてもらう―を見るようになった。しかもその騎士というのは、憧れの先輩・鈴影聖樹なのだ。ある日、その夢は現実になる。鈴影家で、幼馴染の高天宏が蹴ったボールが“呪いのピアス”が入った箱の封印を破り、中のピアスが夢美の耳にはまって、取れなくなってしまったのだ。人を動物に変身させるピアスの呪いを解くために、夢美たちは聖樹の故郷ドイツへと向かうが…。 キャスト
スタッフ
関連商品
脚注
外部リンク
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