ライセル・イグレシアス
ライセル・イグレシアス・トラビエソ(Raisel Iglesias Travieso, 1990年1月4日 - )は、キューバの青年の島出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのアトランタ・ブレーブス所属。愛称はエル・シクロン(El Ciclon)[2]、オリバー[3]。 経歴キューバ時代2010年からセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルのトロンヘロス・デ・イスラ・デ・ラ・フベントゥでプレー。 2013年3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のキューバ代表に選出された[4]。6月に行われた第14回ワールドポート・トーナメントでも代表に選出されている。9月にメキシコへ亡命を試みたが失敗。11月に再び亡命し、成功した[5]。 プロ入りとレッズ時代![]() (2017年7月6日) 2014年6月27日にシンシナティ・レッズと総額2700万ドルの7年契約を結んだ[6]。7月11日に制限リスト入りした。 2015年4月12日のセントルイス・カージナルス戦で先発登板してメジャーデビューを果たした(5回3失点で勝敗付かず)。以後、一定の登板機会を得て18試合に登板し、うち16試合で先発登板した。3勝7敗と大きく負け越したが、防御率4.15、WHIP1.14という安定した数字を記録した。また、ハイレベルな三振奪取能力を発揮し、95.1イニングで104個の三振を奪って奪三振率9.8という好成績を叩き出した。 2016年は自身初めて開幕投手を務めたが、シーズン途中で中継ぎに配置転換され、投げた37試合中先発登板は5試合だった。抑えとしても起用され、3勝2敗6セーブ、防御率2.53、WHIP1.14、奪三振率9.5というハイレベルな成績を残して期待に応えた。 2017年は年間通して抑えとして起用され、63試合の登板で3勝3敗28セーブ、防御率2.49と結果を残した。また奪三振率が10.9と初めて10.0超を記録した。 2018年も抑えを務め、66試合の登板で2勝5敗30セーブ、防御率2.38と更に成績を上げた。オフに3年総額2412.5万ドルの契約を結んだ[7]。 2019年は開幕から救援失敗を続け、サヨナラ本塁打も4本も被弾し、救援投手最多の12敗を喫した。それでもキャリアハイの34セーブを記録した。 2020年は復調し、22試合の登板で4勝3敗8セーブ、防御率2.74の好成績を残した。WHIPは始めて1を下回った。 エンゼルス時代2020年12月7日にノエ・ラミレス、後日発表選手[注 1]とのトレードで、金銭と共にロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[9]。 2021年4月1日のシカゴ・ホワイトソックスとのシーズン開幕戦でエンゼルス移籍後初登板し、移籍後初セーブを記録した[10]。開幕直後は乱調だったが、6月からは抑えとしてフル回転し、65試合の登板で7勝5敗、防御率2.57、セーブ数は34でキャリアハイに並んだ。WHIPは0.93とフルシーズンでは自己最高だった。 オフの11月3日にFAとなり[11]、球団から提示された1840万ドルのクオリファイング・オファーを拒否した[12][13]。11月23日に自身初めてオールMLBチームのセカンドチーム中継ぎ投手の1人に選出された[14]。その後、12月1日にエンゼルスと4年総額5800万ドルで再契約した[15]。 ブレーブス時代2022年8月2日にジェシー・チャベス、タッカー・デービッドソンとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[16]。 選手としての特徴
平均96.3mph(約155km/h)のフォーシームと、平均85.1mph(約137km/h)のスライダー、平均89.4mph(約143.9km/h)のチェンジアップで投球を組み立てる。速球の最速は、2017年に記録した100.5mph(約161.7km/h)。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
表彰背番号
代表歴脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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