全日本FJ360選手権全日本FJ360選手権は、かつて開催されていた自動車レースの一カテゴリー。いわゆるジュニア・フォーミュラの一つである。 概要1960年代に日本自動車連盟(JAF)は、ヨーロッパにならい、フォーミュラ振興策を打ち出た。 名称のFJ360のFはフォーミュラカーのFを意味しておりJはJuniorもしくはJapanの頭文字に由来して360は排気量に由来する。 軽自動車が普及したからこそ存在しえた日本特有のカテゴリで出力重量比が当時のF1マシンに近かったこともあり、俊敏な加速性能やコーナーリングにより、ミニF1とまで呼ばれた[1]。 マシンについてエンジンは当時の軽自動車の標準的なエンジンだった排気量0.36Lの2ストロークエンジンが使用された。 FJ360と同様に入門用とされていたFJ1300のような他のカテゴリではレーシングコンストラクタが予め用意したシャーシを使用するため、購入者が手を加える余地は限られていたが、FJ360ではレーシングコンストラクタが供給するシャーシに混ざり、自作のマシンで参戦するチームもあり、接戦を繰り広げるなど、レースを大いに盛り上げた。後にレギュレーションが改定されFL500になったことでエンジンを換装して出場する者もいたとされる。低コストで参戦できるという敷居の低さが日本のモータースポーツの黎明期において裾野を広げる重要な役割を果たした。後年、同じく軽自動車のエンジンを搭載するフォーミュラ・スズキKeiやFK4が開発され、さらに、実現には至らなかったものの自分でマシンを組み立てて参戦するというモータースポーツの黎明期の再来を目標にフォーミュラ20が提案され、試作車が製造された[2][3][4]。 関連項目脚注
|
Portal di Ensiklopedia Dunia